TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

日本の10大庭園

2013-09-11 | 散策

年に数回、作庭家の重森千さんの案内で古都の庭を巡っている。

先日そんな日本庭園を紹介する新書が、祥伝社から刊行された。

新書『日本の10大庭園~何を見ればいいのか』本体820円。

先生の説明はいつも視覚的で分かりやすい。

新書の内容も、“何処をどう見ればいいのか”が中心だ。

10選とはいうものの、京都が7か所を占めている。

このうち名庭「桂離宮」については見どころがあまりにも多く

お薦めの私撰“七景”を挙げている。

先生の見方や評価がしっかり述べられているので読みやすい。

特に1人で訪ねるには必携の書といえる。

この新書を片手に京都の庭めぐりを始めてはどうでしょう。

 

 


東京五輪 ひねくれ者の戯言

2013-09-10 | 時事

2020年東京五輪、誘致成功!!

7日朝5時27分頃だったと思う。

会場からのライブ中継で決定の瞬間を見た。誰もが喜んだ。

私の脳裏には、前回・昭和39年の東京五輪の鮮烈な映像が蘇った。

開会式での日本選手団の入場行進、女子バレーの金メダル獲得等々。

ただ素直に喜べない部分がある。

景気浮揚に弾みがかかることはいいことだが、

東京の存在感のみがさらに突出し

地方が置き去りになってしまうのではないか。

幾分かの波及効果があることは間違いないだろうが・・。

文科相は「日本全体を活性化」と言っているが、

関経連会長は「東京一極集中が加速する」との見通しを示した。

橋下大阪市長は「今の大阪では未来永劫五輪は呼べない」と

ややうらやましげな本音とも取れる発言をした。

直近の堺市長選を有利にしようとの狙いもあるのだろうが、

誘致活動費から施設整備、選手強化、開催費など

莫大な費用は東京クラスの規模でないと賄えないだろう。

政府は、オリンピックの開催で地域格差が広がらないよう

しっかりと手を打ってほしい。

 

 

 

 

 

 

 


居心地の良い喫茶店

2013-09-09 | 散策

宮津からの帰り少し時間があったので福知山に立ち寄った。

お城が復元されているというので登閣した。

真下に見えるのが可愛い小さなお店群、

「ゆらのガーデン」というらしい。

芝生の広場が広がっていて実にさわやか。

このうちの一軒「可否(こーひー)マサグラン」に入った。

はやりのロッジ風の内装で、

天井から軟らかい日差しが差し込む。居心地は抜群だ。

感じのいい女性が注文を取りに来た。迷いなくブレンドを頼んだ。

あっさり味といえばそれまでかもしれないが、

ブラックで飲む私でも、香り味ともあまりにも頼りない。

日曜日というのに、客が少ないのも気になった。

立地は悪くないと思うので、頑張ってほしい。

 

 


宮崎駿は″町工場のおやじ″

2013-09-09 | メディア

「自分は町工場のおやじ」、これは引退を表明した宮崎駿監督のことば、

テレビで見るとこの前に「文化人にはなりたくない」と喋っている。

ワンシーンに自身の思いをこめてコツコツと作り上げたのが、

子どもたちを夢の世界に引き込んできた宮崎ワールド。

私はもう66歳だが結構この世界に引き込まれた。

手放せない帽子にこんなピンバッジをつけている。

ある民放でコメンテーターが、

「こんな約束はいつでも反故にすればいい」と言っていたが、私も同感。

宮崎氏は引退会見の中で“自由”を強調しつつ、

「あと10年は仕事をしたい」と考えているようだ。

その内容は明かしていないが、

“町工場の親父”なら気楽に自由に仕事をしてほしい。

それは短編でもいいだろうし、結果的に長編になってしまっても

何ら問題はないはずだ。

ただ彼は、取り巻くファンの気持ちを汲み取れる人物のはず、

またきっと夢を見させてくれるだろう。

ジブリワールドの画面を微動だにせずくいいる子どもたち、

この目、この表情、彼の脳裏にしっかり焼き付いているはずだ。

 

 

 


寂しい 海文堂の閉店

2013-09-02 | メディア

閉店の報に何かやるせないものを感じる。

以前はよく足を運んでいた元町の海文堂さん。

待ち合わせの機会があるとこの店を指定し、立ち読みをさせてもらった。

新書・文庫の書架が非常に見やすく、神戸の郷土本もよく揃っている。

思わぬ本が平積みになっているのもうれしい。

閉店を報じた神戸新聞によると、創業は大正3年、

港神戸を象徴するかのように

海事関連書籍の専門店として産声をあげたと言う。

最近は本革のカバーを使うことが多いが、

以前は、“帆船”の模様を刷り込んだ

ブックカバーと栞を自慢げに持ち歩いていた。

海文堂の閉店は神戸の活字文化が消えるようでさびしい。

まだ何度か行くこともあるだろうから、

ブックカバーと栞は多めに確保しようと思う。