TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

同姓のよしみ 旧三上家住宅

2013-09-13 | 近代化遺産

京都・宮津の旧三上家住宅を訪ねた。同姓で身近に感じたから。

栞によると、但馬を支配していた山名氏に仕えていたが、内紛で丹後に逃れ、

元結の製造販売、酒造、廻船、糸問屋などで財を成したそうだ。

豪商の暮らしを伝えるこの邸は、今は宮津市が譲り受け公開している。

主屋など8棟は国の重要文化財に指定され、

座敷に面した庭は京都府の指定名勝になっている。

 

私はこの邸に不思議な縁を感じた。

同姓であることはすでに述べたが、それ以外に

私が6年間勤務した但馬から逃れてきたという点。

但馬で「三上」といえばすぐに思いつくのが、

平家の里といわれる香住(今の香美町)の土生地区、

ここは殆どが三上姓のようで、

私もよく「土生の出か」と聞かれたものだ。

さらにもうひとつ共通点があった。

この邸を仕切っていた三上家の当主は

いま私とおなじ神戸にお住まいのようだ。

もしお会いできるならきっと話も弾むと思う。


興行収入100億円

2013-09-13 | ことば

気になるニュース。

宮崎駿監督の「風立ちぬ」、興行収入が100億円を突破した。

NHKニュースによると、公開から8週連続で観客動員トップ、

私は三田市のワーナーマイカルに行ったが、

1回目は満員で断念、2回目にようやく入れた。

「近年になくよく入っているな」というのが実感。

客層も「崖の上のポニョ」と違って年代はかなり高い。

「引退発表でさらに観客数が伸びている」とコメントしているが、

これは計算済みとしか考えられない。

私はつい「やったな」とつぶやいてしまった。

本人抜きで引退発表した上、やや日をあけて本人が登場。

新聞・テレビはこのニュースを大々的に扱った。

これをアナウンス効果と言うが、

出来るなら観客の推移をグラフで示してほしい。

映画というのは見る側が主体となった“観賞”という言葉より

興行側のからの“動員”という表現のほうがピッタリくる。

メディアの見出しも観客数とは言わず、

“興行収入”、“観客動員”を使っている。

 

 


「伝説の国語教師」を悼む

2013-09-13 | ことば

神戸の灘校で50年にわたって教鞭をとった橋本武さん101歳が亡くなった。

小説『銀の匙』を3年間かけて徹底的に読みこむ。

国語の力を伸ばしたと大いなる評価を受けたが、

そこにたどり着くまでが大変だったはずだ。

十分に実績を積んだからこそできたのだと思う。

名門灘という校風も良い方向に作用したのではないだろうか。

 

私も国語の授業は枠にはめるものではないと思う。

難題かもしれないが、“本の楽しさ・面白さ”を子どもたちに教え込み、

短くてもいい自発的に本を読む習慣を身につけさせてほしい。

興味のある一冊を見つけるとそこから新たな世界が広がることは間違いない。