TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

伝播ってどう読むの?

2011-09-14 | メディア

 

“まったく読めないスタジオトークに大爆笑間違いなし!”

というふれこみの関西テレビの『ホンマでっか!?TV』。

進行のさんまさんも顔負け、評論家と呼ばれる人物が素の言葉で好き勝手な裁断を下していく。

個性があるというよりは人間そのものが曝されており、見ている側を飽きさせない。やや問題もあるが・・。

 

今日の放送で気になったのは“伝播”という言葉。どう読めばいいのか。

私はこの言葉を高校時代に初めて目にした。

伝統芸能についての論考のタイトルだったと思うが、もちろんルビはなし、つい思いこみで「でんぱん」と覚えてしまった。

正しくは「でんぱ」。伝わって広まっていくことで、たとえば「言葉が伝播する」と言ったりもする。

敢えて名前を記すことはしないが、本日出演の女性評論家がやはり「でんぱん」と間違っていた。

 

私は播州(播磨ともいう)出身なので、この字には愛着がある。

しかしながら常用漢字表にないいわゆる表外字であるため、ほとんどのメディアは「伝播」は「伝ぱ」、

種をまく「播種」は「は種」と書いている。

“播”の存在感がないためにこうした間違いが引き起こされるのではないか。

このたびの常用漢字の見直しで採用してほしかった。

 

すでにお気づきだろうが、今回の台風報道で“氾濫”という漢字表記がずいぶん目につく。

ついこの間までは“はんらん”だったのだが・・。

法の「乱用」も今は「濫用」、「おく病」の“おく”もつい先日まではリッシン片の“憶”だったが、

今はツキ片の“臆”に入れ替わっている。

受験の際には特に厳密に採点されることになると思うので、要注意!!

 


憧れの桂離宮

2011-09-14 | 散策

私に深読みはできないがさすが桂離宮、“見応えあり”。

 

 

案内役の職員の分かりやすく楽しい案内で、書院、茶室の配置、真・行・草の飛び石、遠近感を強調するさまざまな仕掛けが読み取れた。

 

厳しい残暑の中一時間あまりの見学だったが、おそらくは四季を通じて期待にたがわぬ光景を見せてくれることだろう。めったにお目にかかることはできないようだが、残る紅葉に純白の雪がかぶる景観は目に焼きついて離れないという。混雑する紅葉の時季をはずし、今申し込めば一般参観の確立はかなり高いようだ。さほど難しくはないので、ぜひ参観の手続きを。