“まったく読めないスタジオトークに大爆笑間違いなし!”
というふれこみの関西テレビの『ホンマでっか!?TV』。
進行のさんまさんも顔負け、評論家と呼ばれる人物が素の言葉で好き勝手な裁断を下していく。
個性があるというよりは人間そのものが曝されており、見ている側を飽きさせない。やや問題もあるが・・。
今日の放送で気になったのは“伝播”という言葉。どう読めばいいのか。
私はこの言葉を高校時代に初めて目にした。
伝統芸能についての論考のタイトルだったと思うが、もちろんルビはなし、つい思いこみで「でんぱん」と覚えてしまった。
正しくは「でんぱ」。伝わって広まっていくことで、たとえば「言葉が伝播する」と言ったりもする。
敢えて名前を記すことはしないが、本日出演の女性評論家がやはり「でんぱん」と間違っていた。
私は播州(播磨ともいう)出身なので、この字には愛着がある。
しかしながら常用漢字表にないいわゆる表外字であるため、ほとんどのメディアは「伝播」は「伝ぱ」、
種をまく「播種」は「は種」と書いている。
“播”の存在感がないためにこうした間違いが引き起こされるのではないか。
このたびの常用漢字の見直しで採用してほしかった。
すでにお気づきだろうが、今回の台風報道で“氾濫”という漢字表記がずいぶん目につく。
ついこの間までは“はんらん”だったのだが・・。
法の「乱用」も今は「濫用」、「おく病」の“おく”もつい先日まではリッシン片の“憶”だったが、
今はツキ片の“臆”に入れ替わっている。
受験の際には特に厳密に採点されることになると思うので、要注意!!