寺が配布した案内図によりますと、650年前夢窓国師が中興、上下二段構えの鎌倉式庭園です。
上段は枯山水、下段は池泉回遊式で、中央には心字の池があり、南岸には千少庵建立の茶室・湘南亭があります。
庭一面の苔は120種余、梅雨の頃が最も美しいそうです。
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宮元健次さんの著『京都名庭を歩く』にはこんな言葉が並んでいます。
「生きた庭園としては、最も古い庭園のひとつに属する。
芸術は試行錯誤を世のことわりとするのならば、はじめにして最高のものが造られた希有な一例といってよい」と記し、
小見出しには「最古にして最上」「地獄と天国の上下二段構成」「日本庭園の定石」など賞賛に辞が並んでいます。
惚れ込みようがよく分かります。
「庭は心で見ろ」という意味なのでしょう。
まず、般若心経と坐禅和讃美あげ、願い事を納めてから庭に出る。
大学時代は只々美しいと感じたが、今回は心が洗われたような気がした。