TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

苔のきれいな西芳寺

2011-09-13 | 散策

寺が配布した案内図によりますと、650年前夢窓国師が中興、上下二段構えの鎌倉式庭園です。

上段は枯山水、下段は池泉回遊式で、中央には心字の池があり、南岸には千少庵建立の茶室・湘南亭があります。

庭一面の苔は120種余、梅雨の頃が最も美しいそうです。

宮元健次さんの著『京都名庭を歩く』にはこんな言葉が並んでいます。

「生きた庭園としては、最も古い庭園のひとつに属する。

芸術は試行錯誤を世のことわりとするのならば、はじめにして最高のものが造られた希有な一例といってよい」と記し、

小見出しには「最古にして最上」「地獄と天国の上下二段構成」「日本庭園の定石」など賞賛に辞が並んでいます。

惚れ込みようがよく分かります。

 

「庭は心で見ろ」という意味なのでしょう。

まず、般若心経と坐禅和讃美あげ、願い事を納めてから庭に出る。

大学時代は只々美しいと感じたが、今回は心が洗われたような気がした。