12月14日は朝からシトシト雨が降っていました。
ホテルの朝食を食べて、新高岡から城端線(じょうはなせん)に乗って氷見へ向かいました。
城端線は線路が1本だけで、3両編成の電車です。
ここは乗る時も降りる時もドアのボタンを押さなければドアは開きません。
自動ではないんです。
城端線で高岡へ行き、高岡から氷見線で氷見へ行きました。
途中下車をして雨晴(あめはらし)駅で降りました。
ここには奥州へ逃れる義経一行が雨宿りをして休んだと言われる洞窟があります。
また、この絶景を観て大伴家持が歌を詠んだとも言われています。
激しい雨は、私たちがこの海岸へ着いたときに、ふと止んだのです。
曇り空で観る日本海です。
氷見に着き、駅前から加越能バスで氷見漁港へ行こうと思いましたが、
雨がひどくて中止にしました。
漁港でブリの競りを見ようと思っていたのですが・・・
というわけで、氷見番屋街へ行きました。
ここは多くの商店があり、魚はもちろん、お酒、お菓子など・・人がいっぱいでした。
ここで富山の日本酒の大吟醸を2本買って東京の自宅へ送りました。
番屋街入り口には今日獲れたブリの数が明示されていました。
見事なブリ!
ズワイガニ!
香箱ガニ=これは絶品の味です
ランチは『きときと亭 三喜』という小さなお店に入り、ブリしゃぶを食べました。
(お店の看板がピンボケで失礼しました)
これが夢にまで見たブリしゃぶ
まず、野菜を半分入れて沸騰したら
寒ブリを”シャブシャブ”します。この写真は一人前のしゃぶしゃぶ用の寒ブリです
ブリの胃袋、ブリ大根、ブリのお造り、カニ出汁の味噌汁、これらがまた絶品でした。
お酒はビールで乾杯!あとは富山のお酒で。
おいしいものにはおいしいお酒です!
二人の感想は「今まで食べていたブリは何だったのでしょう!?」
それくらいおいしかったのです。
ここでは富山名物の蒲鉾や棒鱈の甘ダレ煮などをお土産に買いました。
氷見でのホテルは混んでいました。皆さん、氷見へ寒ブリを食べに来ているようでした。
夜のご飯はホテルのフロント嬢から紹介された居酒屋です。
タクシーの運転手さんの話によると、「最近できたいい店」だということでしたが、
ホントにその通りで、案内書などに載せていないので、”知っている人だけが来る”という
いわゆる名店でした。そんなお店で食事が出来て、私たちはラッキーです。
A子ちゃんは凍ったお酒、私は”八海山の原酒”を注文
寒ブリのお造り
香箱ガニ
食べやすく料理してくれました。
紅ズワイガニより、味が深いのです。
ブリのかぶら漬け(半分以上食べてから写真を撮りました)
A子ちゃん大好きな『タラの白子のから揚げ』
〆はホタルイカの塩からとモズク酢
いやぁ、2日間よく食べて飲みました。
ホテルへ帰って大浴場で、ああぁぁ気持ち良かった!
朝のホテルの窓から日本海を眺めました。
朝 目覚めて、最後に氷見うどんを食べて帰ろうということになり、氷見駅近くに
朝の6時からやっているうどん屋さんがあるということで、電車に乗る前に行きました。
お年寄りが一人でやっている小さなお店で、ここで氷見うどんと白エビの揚げ物を食べました。
氷見うどんは冷たいつけ麺がおいしいそうです。
このお店で袋に入った氷見うどんを2束買いました。
氷見駅 瓦の上にブリが乗っています。
15日 最終日の今日は氷見から観光列車に乗りました。
氷見↹高岡で『ベル・モンターニュ・エ・メール』というおしゃれな電車が走っています。
日本語に訳すと『美しい山と海』というらしいです。
景色を見ながらお酒とつまみを楽しむという嗜好です。
愛想がいいシェフ(※ご本人の了解を得て写真を載せています)
お酒とつまみで沿線の景色を、雨晴海岸を眺めます。
晴れているときは立山連峰が美しいそうです。
楽しかった、おいしかった旅は終わりに近づきました。
富山へ到着してからはトラムに乗り、富山市内を観光しました。
富山城
城内の庭
ガラスの美術館も観ましたが、ガラスの美術館なのに、建物の館内は木がたくさんぶら下がっていて、
不釣り合いに感じました。 設計者はかの木造建築の大家でした。
この人がどうして人気があるのかわかりません。
というわけで不機嫌になった私は写真を撮りませんでした。
「寒ブリを食べよう!」と誘い合った旅は、こうして終わりました。
完
付録:関東では わかさ→いなだ→わらさ→ぶり
関西では はます→めじろ→ぶり
氷見では こずくら→ふくらぎ→がんど→ぶり
と呼ぶそうです。右へ行くほど出世した名前です。
この緑色のおしゃれな電車はもしかして水戸岡鋭治氏のデザインでしょうか?
わたくしも数年前長野から軽井沢まで「ろくもん」に乗りましたがよく似ています。
電車の中で土地のおいしいお料理とお酒をいただきました。
今回の旅はおいしいものお腹いっぱいの良い旅になりましたね。
駅前でトラムを見て「乗りたいなぁ」と思いました。
今回図らずも乗ってしまいました。
ベル・モンターニュの電車が水戸岡鋭治氏のデザインかどうかは判りません。
『寿司セット』と『ほろ酔いセット』があり、酒飲みの私たちは
迷わず『ほろ酔いセット』を選びました。
たった30分の乗車なのに、升に入ったコップになみなみと注がれ
ゆっくり味わって飲めませんでしたが、おいしく飲みました。
最近、体が弱っていて食欲がなかったのですが、
おかげさまでたっぷり食べて元気に帰って来ました。
またこういう旅をしたいです。
しゃぶしゃぶなんて勿体ないぐらいです。
見た目はマグロですね。
料理の分量がまた、胃の中によく納まりましたね(笑)
スマートなスタイルで、そんなに大きな胃袋の持ち主なんですね。
女性の美人二人旅は絵になります。
男の二人旅では、変な目で見られるのが落ちです。
私は夫の仕事の関係で、全国の方からいろいろな名産品をいただきますが、
数年前にお正月に氷見漁協の方から、氷見ブリを送っていただきました。
1頭分だったので、大変な量で家族揃って食べても余り、
翌日は炒めて醤油味で食べました。
生でも絶品、火を通しても絶品で驚いたものです。
今回、お友だちに「温泉に入って氷見ブリを食べましょう」と誘っての旅でしたが、
お友だちも喜んでくれたし最高の旅でした。
ブリしゃぶは初めてでしたが、生きが良くないとできないものですし、
驚くほどおいしかったです。
私たちは”痩せの大食い”と言われています。(うふふ)
ホントに、「これが男性二人なら何と思われるか」と笑いました。
富山でトラムを降り、停留所で地図を見ていたら、
「お嬢さんたちはどこへ行かれますか?」という声がしたので
振り返るとトラムの運転手さんが下車して話しかけてきたのでした。
”お嬢さん”だなんて、ずいぶん昔の声掛けでビックリしました。
私は年寄りですが、彼女はまだまだ若いので、
どこで写真を撮っても絵になりました。