みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

コーカサス旅行記 その5

2018-04-20 14:27:40 | 日記

4月9日

旅行も5日目、今日はいよいよアルメニアへ行きます。

実はこの旅行を決めて、出発1週間前に旅行社から届いた計画書に

  ジョージアからアルメニア

  アルメニアからジョージア

  この国境は徒歩にて移動します。

  荷物をコンパクトにすることをおすすめします。(所要時間2時間30分)

ということが書かれていました。

はぁ?徒歩で2時間半国境を歩く? がらがらとスーツケースを引きずって?

寝耳に水とはこのことです。 なんで最初から言ってくれないの?

この話を聞いた友人から

「道の両側から大きな刀を振りかざして山賊が襲ってくるんじゃない?」なんて

からかわれる始末です。

ところが実際は違いました。

出国の調べを済ませたら、確かに300mほど国境は歩いて渡るのです。

国境の緩衝地帯とでも言うのでしょうか。

小説なら、ここは両国のスパイ交換の地 とでもなるのでしょうか。うふふ

 

アルメニアに到着したら

入国審査を受け、これまた審査を受けた運転手とバスに乗ります。

すべての処理が2時間半かかる、ということらしいです。

 

ところが・・です。

大事件勃発です!

国境でバスを降りてスーツケースを持って、私たちは入国管理事務所で

出国の審査を受け、ジョージアを出国しました。

そこへ添乗員さんが慌ててやってきて、「バスの運転手が出国できません!」と言います。

パスポートも運転免許証も期限があるのに、「出国させない」と言われているとか。

しばらく待ちましたが、埒が明かないので、運転手とバスを新たに手配することになり、

それには3時間ほどかかるといいます。

ということなので、また、いったん ジョージアに再入国してバスの中で待つことになりました。

運転手さんはどんな事情があるのか、しょぼくれていました。

おかげで今日の予定は大狂いです。

3時間くらいで新しい運転手さんとバスがやって来て、私たちは再び出国。

今度こそ歩いて国境を300mほど歩きアルメニアへ入国できました。

手続きをして、いよいよアルメニア旅行再開です。

首都エレバンへ

すぐに昼食です

 

飲み物はソーダー水

前菜は野菜   ルッコラ、ジル、パクチー、赤紫蘇などがお皿に乗っています。

 

 

豚肉と野菜の炒めもの

 

メインディッシュは春巻き

これは両端からそれぞれ葉物と肉を巻いて中央で巻きを終わらせる、

ということで春巻きが細く2本くっ付いて並んだようなものです。

これはおいしかったですね。アルメニア自慢の料理だそうです。

 

 

さて、いろいろありましたが、いよいよ観光です。

山間の道を縫うようにバスは行きます。

 

高いところを道が細くて傾斜が厳しく、怖かったです。

 

【ハフパト修道院】

山間に建つこの修道院は世界遺産登録、 とても興味を持ちました。

足元の石はすべてお墓なのです。

踏まないように飛び歩きましたが、全部はできません。

修道院内は真っ暗で足元がおぼつきません。

アルメニアでは教会の祭壇は東に向けられています。

なぜかというと、上に窓があり、朝 陽が昇るときにここから陽が入ります。

この陽が入るときに祭壇が輝きます。なんと美しいのでしょう!

 

そして当然、西にも窓があります。そこからは夕日が入ります。

これだけの光・・・私は無神論者ですが、この美しさには言葉を失いました。

 

感動のままバスに乗り、疾走ちゅうに、ドッカン!という衝撃音がして一同驚きました。

運転手さんが降りて確かめたら、なんとタイヤがパンクしていると言うのです!

そこからタイヤ交換をしてくれる業者を探して迷走することになりました。

何軒か回って、やっと大型バスのタイヤ交換をしてくれる業者を見つけました。

時間は午後5時、事務所の鍵をしめて帰るところをお願いして交換をお願いしました。

ジャッキで上げて、もう大変な作業です。

日本と違い車検もなく、買ってから一度も検査などしたことがないのですって。

ボルトも錆びついて動きません。

みんなが集まって笑いながら力自慢の男たちが挑戦してくれました。

タイヤが外され、「記念写真を撮りなよ」と作業の人が笑いながら見せてくれました。

針金のようなものが複雑に飛び出ています。

 

添乗員さんも真っ青。

「10年やっているけど、こんなことは初めてですよ」

もっと高度が高くて細い道だったらと思うとゾッとしました。

 

なだらかな景色を順調に走れることにホッとしました。

眺めているのはアルメニアで一番高い山【アラガツ山】です。

 

いろいろなことがあり、今日の予定はこれで終わると言われました。

途中、バスはスーパーに寄り、手焼きのパン屋をみました。

火が入った釜の壁にピタッと貼り付けて焼くパンです。

試食させていただきましたが、この旅行で初めて美味しいパンを食べました。

 

 

バスはエレバンのホテルに着きました。

今までで一番のホテルのように思いました。

ずっと2連泊でしたが、このホテルで2連泊するのは嬉しいです。

今夜の夕食はホテルで、しかも今日の2つのアクシデントで

旅行社から「飲み物はすべて飲み放題にする」という決断が発表され

みんな大喜びでした。

テーブルに着くと、目の前に赤白のワインと共にザクロのワインもあり、

ビールも並べてありました。このパンはおいしかったですよ。ヨーグルトも。

 

ザクロワイン

美味しい!と言ってる人たちが多かったですが、フルーツワインで甘いのですよ。

私に言わせると”女子供のワイン”です。

サントリーの”赤玉ポートワイン”のようです。

 

 

チーズ、ナスが赤い色になって不思議な食感でした。甘い!?

 

これはパンではありませんが、薄く焼いた粉もので美味しかったです。

 

 

食後にスーパーに買い物に行きました。

私はどこへ行ってもスーパーに寄り、”スープの素”を買います。

これは娘がいろんな国のスープを飲むことが好きなので、お土産です。

暗い中でも治安はいいということで、夜遅くなっても、こうやって歩きました。

ジョージアでもアゼルバイジャンでも治安がいいのは同じでした。

ホテルの前にあるビルはアルメニアの有名なコニャックの会社アララトの本社です。

スーパーで12年物のARARAT(アララト)を買いました。おいしいだろうな。

 

 

4月10日

朝のアララト本社

これからアララト山を見に行きます!

 

 

 

 

 


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6 コメント

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アルメニア入国。 (やっほ)
2018-04-20 19:44:29
数々のトラブルそれもまぁ、海外旅行の醍醐味でしょうか。
日本では考えられないようなトラブルですね。
それも思い出深い旅の思い出になりますね(^^

日本人客は国内では非難轟々も、外国では寛容ですね(笑)
私も含めて一般的日本人の傾向でしょうか。
返信する
Unknown (茉那)
2018-04-20 22:43:44
経験上、トラブルの多かった旅ほど後になって一番思い出深いものになります。(トラブルはないに越したことはありませんけれど)

それにしても大変でした。
素晴らしい景色と美味しいお食事がとんでもないトラブルを差し引いても出かけた価値があったということですね。

明日も一波乱あるのかしら?

返信する
あこがれのアルメニア! (RIN)
2018-04-21 01:37:19
なかなか好きな所には すんなりとは行けませんね〜
教会、光を上手く考えた窓になっています!
アラガツ山、いいですね、山そのものもさることながら 麓の色合いがなんとも言えません
ザクロのワイン、酸っぱいかと思いました、12年物のアララト、もう飲まれたですか?
タイヤ、よくこんなタイヤ使ってるなぁ〜と思いますよ、修理してる男たちの後ろ姿がゴツイ! 服の上から筋肉が!
パンが美味しくてよかったですね、この焼き方はTVで見ました、
美味しいパンとビール、ワインの赤があれば後はどうでもいいです!

どうしてアルメニアの名が記憶の奥底にへばりついているのか?
返信する
やっほさま (みっく・じゃが)
2018-04-21 11:02:35
日本ではあり得ませんよね。
でも2件とも、特にタイヤ交換などは、みんな怒るどころか
楽しんで作業を見ていました。
なかなかできない経験です。
作業員たちも帰るところを留め置かれ、怒るどころか
誰がするんだい?と言った感じで、笑いながらやってくれたところが救いでした。
これで怒られたら、私たちはどうにもできませんから。
みんなで手を振って見送ってくれました。
世の中 感情のままに行動するより、余裕を持って
相手のことを考えながら行動するほうがいいですね。
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茉那さま (みっく・じゃが)
2018-04-21 11:06:59
本当に、トラブルも楽しい思い出になります。
それにアルメニアは私が思っていたより好感の持てる国でした。
食べ物は美味しいし、景色も素晴らしい、
この資源もない何もない(失礼)国では、
観光で潤うしかないと思います。

もう波乱はありません。(笑)
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RINさま (みっく・じゃが)
2018-04-21 11:18:53
ハフパト修道院は、本当に行ってよかったです。
いかにも古くて、入ると真っ暗で、ここでどんな説明を受けるの?と
思っていたんですが、心をバキンと殴られたような輝きを見つけました。
アラガツ山はアルメニアで一番高い山です。
現在アララト山はトルコ領ですから。
そういえば、アラガツ山には常に雲がかかっていて、
この山には女神が住んでいて、雲がかかっている時は、
この女神がシャワーを浴びている時なんだそうです。
ちょと雲の下から覗いてみたくなりません?

添乗員さんはアララトは8年物がおいしいと言っていましたが
12年物のほうがおいしいに決まっているじゃないですか。
サントリーの”山崎”だってそうでしょ?
まだ、飲んでいないので、わかりませんが・・

自動車修理工場のお兄さんたち、まさしく気が優しくて力持ちっていう感じでした。

なぜにアルメニア?この先のレポートで
解明するといいですけど。
返信する

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