日本時間で今朝、アメリカの第45代大統領が誕生したようです。
他国のことですが、大統領が新しくなるとその就任演説を新聞で読みます。
ほとんどが格調高くて試験の問題になるほどです。
もちろんライターがいて本人が書いたものでないことは承知していますが、
概略は本人が示しているものと思っています。
今回、新しく大統領になった人が、どんな就任演説をするのか、興味がありました。
あんなに過激な選挙演説をして、Twitterに醜くつぶやいていた人が、
実は大統領就任の演説は、それなりのものになるのかもしれないという期待があったからです。
しかし期待は見事に裏切られたというか、逆に予想通りだったというか・・呆れました。
1/21 朝日新聞朝刊です
アメリカはこれから凋落への道を歩むことでしょう。
世界はいろいろな試練を経て自由貿易への道へと歩み出し、
そこから発展することを願って進んできたはずです。
そこへ「アメリカさえ良ければ、世界はどうなっても良いのだ」とする政策を掲げ、
移民を認めないという。
”移民の国”だからこそのアメリカの寛容さはどの国も認めていたはずです。
移民を締め出す、と言いますが、大統領自身は父親がドイツ系、
母親がスコットランド系の移民であり、奥様もどこやらの移民といいます。
それを許してきたアメリカの良識を否定するなら、それは自分にも降りかかってくる
ということをお分かりか。
アメリカはインディアンという先住民を蹴散らして出来上がった国です。
そんなふうに歴史を習ってきた私には「ちゃんちゃらおかしい」と思えるのです。
経済では「日本がバカ儲けをしてきた」と言いますが、日本だけが”儲けた”のではなく、
それはアメリカの利益にもなってきたのです。
かって、貿易摩擦の時、アメリカ国民が日本車を棒でたたき壊し、燃やし、
挙句は土を掘って埋めた映像が世界に放映されました。
こんなことをする国のどこを信じろというのか、と思いましたが、
アメリカ人の底にあるモノは、変わっていないなと思いました。
アメリカ軍駐留も日本を守っているようにいいますが、日本から発進することで、
より近く目的地に行ける、それが”世界の警察アメリカ”である、という利用のためです。
「軍事経費をもっと出せ」と言うなら、すべての基地を返還してもらって、
払っている費用で日本独自の防衛に使ったほうが安上がりのはずです。
ことごとく的外れな新大統領は、これからどのように進んでいくのでしょうか。
ある意味、アメリカのこれからを楽しみに見ていきます。
新聞を広げているところに ニャンコのKUUが座りました。
アメリカ大統領就任式は「ワタシの尻の下よ」と言わんばかりで
おかしかったので写真を撮りました。