みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

ウズベキスタンのクルミを染める

2014-12-13 14:47:10 | 日記

    夏に夫がパミール高原に旅行してお土産に染料をいくつか買ってきてくれたことを書きました。

    そのうち、アカシアは染めて織ってお見せしましたが(美しい黄色になりました)、

    今回はクルミを染めました。

    夫は現地の染め工場でザクロが美しく染めあがっているのを見て「ザクロを譲って欲しい」と

    頼んだそうですが、「ザクロは高価でなかなか手に入らない」と断られたそうです。

    その代りと言ってクルミを差し出され「お金はいらない」と言われたそうで、

    それがこれです。

         

    クルミの実は取り出して、皮を干したもののようです。

    染色辞典によると「鉄媒染にすると焦げ茶色になる」と記されています。

    前日からクルミを水に浸しておき、翌日見たら、真っ黒!もう真っ黒です!!

    水に浸すだけで真っ黒になるなんて・・・

    それを2回煮出して染め液を作ります。

    それがこれです。

         

    真っ黒です!真っ黒ですよ!

    この漆黒の黒にシルク真綿糸巻スラブ1/6を2綛入れました。

    この糸は未精錬といって加工していない生の糸なので、精錬をしました。

    40℃のお湯に入れて沸騰したら火を止め、30分おきます。

    こうすると、脂が落ちます。

    それを何度も洗います。 これが精錬作業といいます。

    この糸を染め液に入れて沸騰したら弱火で30分煮ます。

    そのまま翌日までおきます。

    さて、翌日 鍋の蓋を開ける時のワクワク感は、いつもの通りです。

    「どんな色になっているのかなぁ」という期待感はドキドキものです。

    ですが、蓋を開けてビックリです。

    糸が見えないくらい染め液が真っ黒です!真っ黒なんです!

    まるで、黒豆の煮汁のような真っ黒!

    それを絞ってみると、真っ黒と言うよりは、真っ黒焦げのご飯みたいな色です。

         

    染め液の色が変わっていないのは、糸が吸収していないということです。

    かすかに、染め付いたクルミの色・・・です。

    これを鉄媒染にしたらどうなるの?

    私の興味は高まるばかりです。

    ところが 鉄媒染したら こうなりました。

         

    確かに焦げ茶色になりましたが・・・

    これを洗って干しました。すると・・・

         

    今まで染めたことがないような焦げ茶色になりました。

    これでいいんだろうか?いいんだろうね。

    101g・635mの真綿巻糸スラブ1/6を2綛染めましたから、1綛で十分マフラーを織れます。

    残る1綛は置いておきましょう。

コメント (10)
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