ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

契約満了選手発表①

2019-12-08 | Weblog
いよいよこの話題をしなければいけない時期になってしまいました。来シーズン(2020年)の契約を結ばない契約満了選手の発表です。少し前のリリースになりますが、今回発表されたのは5選手。


◇横谷繁選手◇


横谷選手は兵庫県出身1987年生まれの現在32歳。2006年にガンバ大阪ユースからトップチームに昇格し武者修行を兼ねて愛媛FCに期限付き移籍。その後G大阪に戻りますが、出場機会に恵まれずに2013年に京都サンガへ期限付き移籍。翌年完全移籍に切り替えてプレーし、2015年からは大宮アルディージャへ移ります。大宮では4シーズン在籍した後に2019年シーズンからヴァンフォーレに入団。今シーズンは35試合に出場し5得点と主力選手の1人として活躍していました。

横谷選手は圧倒的なスピードや爆発的なキック力&競り負けないフィジカルなど際立って突出した能力は備えていませんが、個人的に良いと思う長所は基本プレーがしっかりしている点と効果的なポジショニングが取れるところだと思います。トラップ&パスなどの技術がしっかりしていて単純なミスが少ないのがプレースタイルの基本にあり、広い視野と豊富な経験を活かした状況判断で臨機応変に的確なポジショニングが取れます。それによりパスの経由地として味方と味方の間に入る ‘リンクマン’ としての役割もスムーズにこなすことができるので、チームのパスが集まりやすいボランチやシャドーのポジションで存在感を示していました。ヴァンフォーレはチームスタイルから後ろと前の距離が離れやすく前線の選手が孤立しがちな傾向があるのですが、ウタカ選手やドゥドゥ選手といった前の選手と後ろのポジションを繋げる役割としてシャドーの横谷選手が良い距離感でうまく結びつけていたのが印象的でしたね。決定的な仕事をこなすことは少ないのですが、チームの歯車を噛み合わせるために&前線の選手がストレス少なくプレーするために重要な存在が彼だったと思います。個人的にはまだまだヴァンフォーレでやれると思っていたので今回の契約満了の発表は意外でしたが、決まってしまった以上は仕方ないですね。またダンディーな出で立ちで風貌が格好良かったので、ヴァンフォーレのイケメン枠が1つ減ってしまうのも悲しいですよね。横谷選手のように的確にプレーしてくれる計算のできる選手を探しているクラブは必ずあると思います。早く新天地が決まり、彼らしいプレーを存分に発揮している姿が見たいです。横谷選手の今後の活躍を期待しています!


◇佐藤洸一選手◇
佐藤洸選手は三重県出身1986年生まれの現在33歳。四日市大学から2009年にFC岐阜に正式入団すると主力選手として4シーズンプレー。その活躍が認められて長崎に移籍を果たします。長崎では在籍後2シーズンを中心にゴールを量産して活躍しますが、徐々に出場機会と得点が少なくなっていき2017年に金沢への移籍を決断します。金沢では2年間プレーした後、今シーズンヴァンフォーレへ移籍してきました。

加入当初は1トップのポジション争いでウタカ選手や金園選手に次ぐ位置づけをされていましたが、金園選手がケガによる長期離脱と日々の練習でのアピールで自身の地位を固めていき、ベンチメンバーの座を掴みます。第5節に途中出場でリーグ戦初出場を飾るといきなり得点を記録し、チームの窮地を救う活躍を残します。そして第6節の岡山戦でも後半アディショナルタイムに得点し、引き分けに持ち込むゴールを記録。ジョーカーとして抜群の存在感を発揮します。ウタカ選手が一時的な不調に陥ると1トップでの先発の機会も多くなりますが、そこでは結果を残せず。再びベンチから虎視眈々と出場機会を窺う立場に戻るものの、試合展開の影響やウタカ選手が復調し始めると徐々に出番が少なくなっていき、夏に金園選手が復帰するとベンチメンバーにも入れない状況が続いていきます。6月以降は得点を挙げることができずに苦しんだ佐藤洸選手。しかし先日のJ1参入プレーオフ1回戦の徳島戦では希望の光として途中出場を果たし、チームの追い上げムードを加速するようなオーラを放ちました。今シーズンの成績は19試合に出場し4得点。上々の出来だった序盤戦に比べて中盤戦や終盤戦は苦しんだ乱高下のあるシーズンだったように思いますね。

佐藤洸選手と言えば、緊張しがちな入団会見で会場の笑いを誘うコメントをするなど度胸のある立ち振舞いでおなじみ。なかでも強心臓だなと思わせる場面が、第6節のこのPKのシーンだと思います。

【公式】ゴール動画:佐藤 洸一(甲府)90+7分 ファジアーノ岡山vsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第6節 2019/3/30


後半アディショナルタイム7分経過&1点リードを奪われている状況で決めなければ負けという緊張するこのシーンで佐藤洸選手がとったのは、相手GKのタイミングを外すチップキック。普通のキックではないので止められたら周りから一斉に批難を集めることは確実でしたが、そこを臆せずにやり通してしまう精神力の強さは彼の魅力だと思いますね。今シーズンをもって契約満了となりましたが、この飄々とした強い精神力と後半アディショナルタイムに得点を奪えるゴールへの研ぎ澄まされた集中力があれば、33歳と言えども雇ってくれるところはあると思います。彼の活躍がなかったらヴァンフォーレはJ1参入プレーオフには行けてませんし、佐藤洸選手には感謝しかありません。新天地で輝いている姿を楽しみにしています。これからも頑張ってください!


◇小椋祥平選手◇


小椋選手は千葉県出身1985年生まれの現在34歳。修徳高校から2004年に水戸ホーリーホックに入団すると、相手マーカーを離さず粘り強くディフェンスを行うプレースタイルから ‘水戸の蝮’ と呼ばれ、その活躍が評価されて2008年に強豪横浜F・マリノスに移籍を果たします。横浜では7シーズン在籍し主力選手として活躍。その後ガンバ大阪に移籍しますがここでは不遇のときを過ごし、山形へのレンタル移籍やG大阪U-23のチームでプレーするなど苦しむ日々を続けます。2017年G大阪を契約満了となりフリーの状態となっていた彼はヴァンフォーレの春期キャンプに参加。ここでのアピールが実り契約を勝ち取ります。ヴァンフォーレでは在籍3シーズンで95試合に出場し4得点を挙げていました。今シーズンは最終節に累積警告による出場停止があったので全42試合出場とはいかずに41試合出場でしたが、不動のレギュラーとして伊藤監督の信頼をがっちり掴み活躍しました。

実際試合を観て個人的に思う小椋選手の良さは、もちろん相手マークを離さず粘り強くついていく ‘蝮’ のような守備対応も魅力なのですが、実は危機察知能力がとても高い選手だなと思いましたね。味方選手が裏のスペースを相手に突かれた際に本来なら抜け出されて突破を許してしまうシーンで、小椋選手はその状況をいち早く発揮して全力でそのスペースを埋めに行き、ピンチを未然に防ぐシーンが試合中に多々みられました。それとチームが疲れを感じる終盤の時間帯など、前線の選手に代わって前に飛び出していき前線でのチェイシングを務めるなど、味方選手がやってくれて助かるような動きを頻繁にみせていましたね。またボランチでコンビを組む選手は小椋選手が幅広いエリアをケアしてくれるので安心して攻撃参加できます。チームの ‘穴’ をできるだけ作らせないようにフォローし気を配りながらプレーする小椋選手は、まさに職人のような玄人好みする選手でした。リーグ戦41試合に出場していた選手が契約満了となるのは青天の霹靂でしたが、チームが若返りを図るために取った来シーズンに繋げる一種の賭けだと思い、その賭けがうまくいくように願いたいですね。もちろん小椋選手は個人的に好きな選手の1人なので、これからどこに行っても応援したいと思います。経験豊富でチームを引っ張ってくれるベテランボランチが欲しいと思うクラブはあります。小椋選手新しい場所でも頑張ってください!


◇田中佑昌選手◇


田中選手は福岡県出身1986年生まれの現在33歳。アビスパ福岡ユースから2004年にFWとしてトップチームに昇格すると、持ち前のスピードを活かした突破でチャンスを数多く演出。在籍8年間で多くの試合に出場し活躍しました。2012年にはジェフ千葉に移籍。千葉では主に途中出場から流れを変えるジョーカー役として貴重な得点を記録。4シーズンで100試合以上に出場しました。ヴァンフォーレには2016年から在籍。移籍初年度は34試合に出場。1度も警告を受けなかったことが評価されてこの年にフェアプレー賞を受賞しています。2017年はチームが5-3-2の守備的布陣を採用するにあたりポジションを下がり目にとり、豊富な運動量を活かせる3ボランチの一角として攻守に動き回り新境地を開拓しました。在籍4シーズンでボランチも含めシャドーやウイングバックなど様々なポジションに対応する柔軟性をみせるなど活躍。2018年シーズンをもって一旦契約満了となりますがチーム編成の都合から再契約。今シーズンは20試合に出場していました。

福岡や千葉時代はスピード豊かなゴールハンターでしたが、ヴァンフォーレに来てからは攻守の場面でピッチを幅広く動き回る汗かき役としてのイメージが強い田中選手。その豊富な運動量と機動力でヴァンフォーレのエンジンとしてチームを活性化させていたと思います。なかでも印象的だったのがやはり2017年の活躍。兵働選手が中央&小椋選手や新井選手が右、そして田中選手が左のポジションに入った3ボランチの存在感は抜群。中盤の幅広いエリアを任せるために彼らの負担は大きかったのですが、その分躍動感に溢れていました。守備にも攻撃にも頻繁に顔を出すプレーは田中選手でしかできないような役割だったと思います。今回契約満了となり来シーズンはどうなるのか分かりませんが、またフロントの気が変わって彼と再契約してくれたら個人的には嬉しいですね。田中選手の今後を応援したいと思います!


◇松橋優選手◇


松橋選手は長崎県出身1985年生まれの現在34歳。国見高校から早稲田大学へ進み2007年に大分トリニータに入団しプロ生活をスタート。2シーズン過ごした後にヴァンフォーレには2009年に移籍加入。加入当初はFW登録でしたが、持ち前のスピードと豊富な運動量を最大限活かせるサイドバック(ウイングバック)にポジション転向すると才能が開花。高いアスリート性が評価されて出場数を大幅に伸ばしていきます。またサイドだけではなくセンターバックをこなす柔軟性をみせるなど、新たなことにチャレンジしていく積極的な姿勢をみせていました。しかし近年になってポジション争いで出遅れる機会が目立つようになり、最近はチームにウイングバックの実力者が相次いで加入している煽りを受けて出場機会が激減し、今シーズンの出場は4試合のみ。上記の4選手は23日の発表でしたが松橋選手は3日後の26日に契約満了が発表されました。

松橋選手はFWからサイドバック(ウイングバック)に転向したのでサイドでは高い攻撃性が期待されたのですが、どちらかと言えばそのスピードを守備時に使う機会が多かったように思います。なかでもポジション的に対峙する相手チームのキーマンとなるスピードスターに徹底的にマークにつく仕事が多く、松橋選手のマンマークによって相手チームの長所を潰していたことが多々ありました。特に柏レイソルとの対戦では現日本代表で元ヴァンフォーレの伊東選手と対峙するシーンが数多くあり、1対1のサイドの攻防はとても見ごたえがありましたね。この勝負は毎回松橋選手のディフェンスに軍配が上がっていて伊東選手に決定的な仕事をさせなかった印象があります。近年のヴァンフォーレは守備面が特徴的なチームスタイルだったのでまずディフェンス重視という気持ちは理解できるものの、個人的には元FWという経験を攻撃面でもっと活かしてほしかったですね。松橋選手に頻繁に上がっていく勇気があればさらにもう1段階上のレベルのサイドプレーヤーを目指せたと思います。

松橋選手は現在のヴァンフォーレの選手の中で、山本選手に次ぐクラブ在籍年数の長い選手。2009年加入と今シーズンまで11シーズン過ごしてきておりクラブの浮き沈みを肌で感じてきた存在なので、やはり来シーズン見られなくなることはさみしいです。しかし本人は現役にこだわってこれからもプレーしていきたいと語っているので、早く新天地を見つけて試合に出場してそのチームの勝利に貢献するような活躍を残してほしいですね。松橋選手の今後の活躍に期待しています。頑張ってください!




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