ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2024年明治安田J2リーグ第25節アウェー群馬県前橋市の正田醤油スタジアム群馬にてザスパ群馬戦です（19時キックオフ）。
◇見どころ紹介◇
パリ五輪開催のため約3週間の中断期間に入っていたJ2リーグ戦が明日ようやく再開。選手たちもサポーターも一定期間サッカーから離れてリフレッシュしていたと思いますが、この期間に蓄積疲労が抜けた体力面やケガなどのコンディションも各々整えられたと思うので、精神的に新鮮な気持ちとなりまた闘う気持ちが芽生えてきた頃だと思います。そして日々のトレーニングを積んでいくなかで、チームの課題点にも集中して取り組めたその成果を今回の試合で大いに発揮してほしいですね。
◇見どころ紹介◇
【ザスパ群馬】
☆今シーズンの成績：2勝7分け15敗（勝ち点13） 20位
☆ここ最近5試合の試合結果
→✕✕✕○△
☆注目選手
河田選手∶J1鳥栖から完全移籍で加入したストライカー。屈強なボディバランスと正確なシュートが持ち味。
樺山選手∶河田選手とともに鳥栖からやって来た攻撃力の高いサイドアタッカー。
中塩選手∶大卒で2020年の1年間在籍していた元ヴァンフォーレ選手。3バックの左側でクレバーなディフェンスを披露。
☆予想布陣：3-4-2-1
☆予想スタメン
※選手とフォーメーションは実際と異なる可能性があります。
☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト：鹿児島ユナイテッドＦＣvsザスパ群馬 明治安田Ｊ２リーグ 第24節 2024/7/13
【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズンの成績：6勝8分け10敗（勝ち点26） 16位
☆ここ最近5試合の試合結果
→△✕△✕△
☆注目選手
中山選手∶大塚体制初陣から先発に抜擢されている秘蔵っ子。中盤の位置で動きながらボールを繋げるゲームメーク能力が魅力。
孫選手∶ケガから復帰しゴール前の壁となり、長崎戦や天皇杯C大阪戦で高い守備力を披露。
マクーラ選手∶7月19日にチームに加入したブラジルの秘密兵器。組織に慣れてない破天荒さを逆に活かしてゴールへの貪欲性を発揮してほしい。
☆予想布陣：3-4-2-1
☆予想スタメン
※選手とフォーメーションは実際と異なる可能性があります。
☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト：ヴァンフォーレ甲府vsV・ファーレン長崎 明治安田Ｊ２リーグ 第24節 2024/7/14
☆中断明け初戦の重要性
パリ五輪開催による約3週間の中断期間を終えて今週末再開するJ2リーグ。これからほぼノンストップでシーズンを駆け抜けていくなかで、今回はその勢いをつけるための重要な初戦となります。ヴァンフォーレの中断前の順位は16位と依然として低迷した状態は続いていますが、大塚新監督が就任した後に天皇杯でJ1の強豪C大阪に勝利したりJ2で首位にいた長崎に勝利目前まで試合を展開できたりと、内容的にはかなり改善している印象を受けます。そのポジティブな要素を大切にして、それにプラスしてケガ人が続々と復帰し各ポジションの選手層が厚くなってきたこともチーム力を上げる源になっているので、高くなってきた選手の士気を大塚監督がどううまく活かしていくのか今回見ものだと思います。中断明け初戦に良いスタートダッシュを切れるか、そのためにアグレッシブなサッカーを展開してくれることを期待しています。
☆積極補強の群馬
今回の対戦相手であるザスパ群馬（今年から呼称がザスパ群馬に変更）。今シーズンは開幕から伸び悩む日々が続いており、5月頭に大槻監督を契約解除し新たに武藤ヘッドコーチが指揮官に就任しました。5月に清水エスパルスからFW川本選手を育成型期限付き移籍で獲得し上位浮上を狙っていましたが勝ち切る試合は見せられずに最下位に低迷。浮上への起爆剤として7月にはV・ファーレン長崎からMF瀬鼻選手とサンフレッチェ広島からファジアーノ岡山に期限付き移籍していたMF仙波選手を次々と獲得。そしてJ1サガン鳥栖からFW樺山選手とFW河田選手を獲得するなど積極的な補強に成功し、ジャンプアップへ繋がる土台を組み立ててきました。彼らが中心となって落ち込むチームの精神を叩き直しギラギラと闘争心を呼び起こす原動力となると思うので、ヴァンフォーレとしたら群馬に自信を付けさせないようにうまく戦いたいですね。
☆ほぼベスメンな守備陣
今シーズンは3月から4月あたりにケガ人が続出し、篠田監督体制下からチーム編成に悩まされていたヴァンフォーレ。特に守備陣が壊滅的で、3バックの人員が足りずに本来サイドバックでプレーする関口選手をコンバートしたり、GKは山内選手とユースに所属している宮下選手のみという苦しい時期もありました。そこからコ・ボンジョ選手の獲得や徐々に負傷者が戻ってきたことにより、守備が安定し始めているのはポジティブになれる要素だと思います。河田選手はもう少しかかりそうですが、渋谷選手が復帰しGKはコ・ボンジョ選手と山内選手の3人体制に。DFは孫選手やマンシャ選手が戻ってきたことで本職の選手を3バックで起用できる見込みが立ちました。チーム状態が苦しい時期に3バックにコンバートされ懸命なディフェンスでチームを支えていた主将の関口選手をこのまま3バックの一員として起用していくのかそれともウイングバックに戻すのか、その選択は非常に悩ましいところ。個人的には今のポジションも捨てがたいのですが、それよりもウイングバックに戻して本来彼が得意としている位置で伸び伸びとプレーさせたい気持ちの方が強いですね。そして3バックには孫選手や神谷選手＆マンシャ選手らを使っていくことで安定感が生まれると思います。彼らの他にもボランチの選手たちが守備をフォローすることでさらに安定感が増すと思うので、これから失点数は確実に減少していくことでしょう。
☆陣形をコンパクトに保つキーマン
暑さでの運動量の低下は避けられない事実ではありますが、出場している選手全員が連動して攻守の場面で動くことは、試合のペースを握るためにもとても重要。チームでこの時間帯は攻めていく＆守るという決まり事を持つことで意識の共有が生まれ、体力的なペース配分も図れると思います。その意識の共有をベースに置き、素早い攻守の切り替えからカウンター攻撃で決定機を生み出したいところ。今回攻める＆守るの選択を指揮してほしいのがボランチにいる中山選手の役割。彼は23歳とまだ若い選手ですが、ピッチを幅広く動きながらチームのパスワークに積極的に参加できる高いテクニック力の持ち主でもあります。試合状況に応じて縦に早いパスを出すのか、それともボールキープする選択肢を選ぶのか、彼のゲームメーク能力が試される試合にもなると思います。中山選手には全体が間延びせずにDFからFWまでの各ポジション間の距離が常にコンパクトに保たれている状態を意識しながら、周囲の状況を確認するプレーに期待したいですね。
☆決定機に決められるか
群馬は新戦力を多数獲得し攻撃力はアップしたかもしれませんが、まだ彼らは十分チームの戦術に慣れておらず守備時のポジショニングで隙を作ってしまう場面が生まれると思います。その影響でヴァンフォーレはこれまでの試合と比べても多くの決定的なチャンスが訪れそう。今回は相手の組織的な未熟さを狙ってほしいポイントとして挙げます。やってくる決定機を決め切れるか決め切れないかで試合の行方は大きく変化しそうで、序盤の時間帯で巡ってきた決定機を確実にモノにすることができたら案外理想的なヴァンフォーレが優勢となる試合展開になる可能性が高いと思います。しかし決定機をモノにできないもどかしさをみせていると、相手は次第に自信をもって仕掛けてくる機会が増してきそうなので、そのうち守勢に変わっていく恐れも出てきます。やってくるチャンスを確実にモノにする存在としてベテランの得点嗅覚を持つウタカ選手や圧倒的な縦への突破力を発揮できるアダイウトン選手に期待したいですね。彼らが個のレベルの違いをみせることができればだいぶチームは助かる展開になると思いますね。
☆マクーラ選手の出番はあるか？
7月19日に期限付き移籍加入したマクーラ選手。184cm・82kgの大柄な体格を活かしたポストプレーと縦への抜け出し＆シュートの正確性を武器にしているブラジル人FWですが、チームに加入したばかりということでいきなり試合のメンバーに選ばれるかは未知数。しかしチーム戦術を深く理解していない入りたての現在の状況が、逆に個人技を引き立たせて得点への貪欲性を生むことがあります。また他のクラブの分析がほとんど行われていないのもプラス要素。大塚監督はどのような判断をするのか分かりませんが、個人的にはマクーラ選手をベンチに置いて得点を狙いたい試合展開のときにピッチに送り出したいところ。そしてある程度守備のチームプレーへの参加を免除させたところで彼の攻撃的な個人技が最大限発揮できる環境を作り出し、持ち味の得点力が爆発するシーンを見てみたいですね。
…リーグ中断明け初戦ということで、低迷しているチーム状態からの脱却と順位浮上へ勢いをつける重要な試合となります。夏休みということでたくさんのサポーターが正田醤油スタジアム群馬を訪れるそうですが、彼らの大きな応援の力を借りながら選手たちは躍動し、大塚監督体制のリーグ戦初勝利となるように頑張ってほしいと思います。勝ちましょう！
