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山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

堅実さを追い求めた失敗【V・ファーレン長崎戦】

2019-07-22 | Weblog
20日にアウェーで行われた2019年明治安田生命J2リーグ第23節V・ファーレン長崎戦ですが、試合結果は0対1でヴァンフォーレは敗れてしまいました。


まずは試合ハイライトをご覧ください。

【公式】ハイライト:V・ファーレン長崎vsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第23節 2019/7/20




☆試合序盤は決定機を多く迎える
横谷選手や小椋選手&湯澤選手に代えて、新井選手や武岡選手&曽根田選手など蓄積疲労が溜まっていない選手を先発起用する決断を下した伊藤監督。そのフレッシュな戦力が中心となって試合序盤から積極的に攻勢を仕掛けていきます。特に前半2分と9分の場面では曽根田選手が決定機に絡み、ゴールまであと僅かなシーンを作り出します。1トップのウタカ選手はもちろん、ウイングバックの内田選手や3バックの一角であるエデルリマ選手や小柳選手も大胆な攻撃参加を実行。前線の選手の単発の攻撃だけではなく、後ろからも攻撃に加わり流動的なアタックができていました。あとは決めるだけというところで決められなかった結果は残念でしたが、確実に良いシーンが生まれていたのでこの感覚は今後も忘れてはいけないと思います。


☆猛攻を耐えたことでヴァンフォーレのリズムに慣れてきた長崎守備陣
押し込まれながらも寸前のところで失点せずに序盤の時間帯を耐えてきた長崎。ヴァンフォーレのウタカ選手&ドゥドゥ選手&曽根田選手の1トップ2シャドーのトライアングルのスピードのあるカウンター攻撃に苦しめられてきましたが、時間が経つごとに彼らを冷静に見れるようになりディフェンスの落ち着きを取り戻していきます。それは3人がスピードを活かした突破という同じ特長だったことが影響していると思います。長崎守備陣は試合中に一つ対処法が分かると、3人にも同じような対応でディフェンスできていました。特長が似ていることは長所で言えば型にハマり流れに乗れたら爆発的な攻撃力を発揮できますが、短所で言うと仕掛けのリズムが単調というか一辺倒となってしまいます。徐々に攻撃の迫力が和らいだのも、そのことが影響していると個人的には思いますね。スピードのあるタイプには背後のスペースを使わせない引いた守りが有効となりますが、長崎はそれを臨機応変にうまく使いこなしていたように感じました。3人の突破力という攻撃の起点を封じられたチームは、後方の選手たちの攻撃参加もアグレッシブにできなくなりました。ヴァンフォーレとしたら3人同時起用でスタートから長い時間臨むのではなく、1人はボールキープしパスでチャンスメークできるタイプや前線でポストプレーができるタイプなど異なった特長を持った選手を混ぜるなど、攻撃リズムを変化させる工夫をしてほしかったですね。


☆イバルボ選手投入で構えてしまった首脳陣
0対0のスコアレスの状況から長崎は、後半20分に新加入のイバルボ選手を投入し先に得点への意欲を見せてきた手倉森監督。それに対して伊藤監督はこの接戦の状態をできるだけキープしてアウェーの地で引き分けによる勝ち点1獲得とあわよくば勝利という考えでいたと思います。後半31分に武岡選手に代わり守備が得意な小椋選手をピッチに送り込みます。その決断がチームに受け身になる姿勢を植えつけてしまった感じがしますね。長崎はサイドアタッカーの澤田選手も使って攻撃を強化したため、流れは完全に守るヴァンフォーレと攻める長崎の展開に。イバルボ選手自身には効果的な守備ができていて大半の時間は彼の特長を封じ込めていたのですが、長崎のサイドアタックを警戒し守備の意識がサイドに向いていた終盤にあのイバルボ選手の得点。このシーンでは相手が一旦ボールを戻したときにヴァンフォーレ守備陣がラインを上げたのですが、やはり終盤の時間帯で疲れていた影響もあったのかラインの統率がうまくできずに上がり遅れた選手がいたためにオフサイドが取れませんでしたね。また長崎のサイドを使った攻撃が多かったところに急に鋭く縦パスが入ったことも虚を衝かれる結果となりました。その点は長崎にしてやられた感はありましたね。得点するチャンスを増やすよりもリスクを極力負わずに堅実に進めようとした伊藤監督の賭けが外れてしまったと言っても過言ではないと思います。


☆ウタカ選手の蓄積疲労
ここ最近長い出場時間が続いているピーターウタカ選手。第20節は休養に充てられましたが、直近の柏戦と愛媛戦は90分間フル出場しています。35歳とベテランと呼ばれる年齢となり、この夏場の厳しい環境のなか&守備重視のチームスタイルで攻撃面を一手に引き受けることと前線での守備の貢献も求められていることから、やはり彼のなかの見えない部分での蓄積疲労は確実に溜まっていると思います。この試合も彼らしい屈強なフィジカルを活かした突破で何度も決定機を作り出してはいましたが、半歩前にいけないことや足を伸ばせない&ジャストタイミングに合わないなど決めきれないことに結びついていました。もちろん守備での貢献も大切なのですが、得点力アップのために今後は彼にいかに攻撃の仕事に集中させてあげられるかがチームにとっての課題になってくるでしょうね。


☆相手に合わせてしまったペース
一番の敗因はこれではないでしょうか。最近のヴァンフォーレはチャンスを迎えて攻めてはいるものの、どこかしらで相手の反撃への警戒が頭のなかに残っていてすべての力を一回の攻撃に出し切れないチームの姿が多々みられます。今回の序盤の時間帯こそ良い意味で ‘無邪気’ に攻めていたのですが、時間が経過していくごとに相手のペースに合わせてしまうその症状が出てきました。待ち構えて準備する相手の守備網を突破するためには、100%の力の他に踏ん張ってあと一歩を出す120%の力が必要だと思います。その場面ではリスクを考える必要はありません。ボールをキープして回す時間も有効ですが、ミドルシュートなど多少がむしゃらでもやりきる姿勢を相手にみせられたら、さらに多彩な怖いヴァンフォーレの攻撃ができると思います。


…守備重視で臨むことは決して悪いことではありません。愛媛戦のように ‘ウノゼロ’ でうまくいくときもあります。しかしこのスタイルが続けば相手の攻める回数を増やすことに繋がり、必然的に失点への危険性も高まります。攻撃をしたい欲を抑えて守備をしていることで、いざゴールを奪われて追いかける展開となっても急にペースを変えていくことは難しくなります。リスクは抑えられてもその壁を相手に乗り越えられたときに、再び盛り返す力はなかなか入らないというデメリットも十分に考慮に入れた上で、伊藤監督にはこの戦術を効果的に実践していってほしいと思います。




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