2018年印象的なゴールベスト5～2位～

2018年シーズンのヴァンフォーレの個人的ベストゴールを動画で紹介する『2018年印象的なゴールベスト5』。第2位に入ったのはこのゴール！



【公式】ゴール動画：小出 悠太（甲府）15分 ヴァンフォーレ甲府vs大分トリニータ 明治安田生命Ｊ２リーグ 第16節 2018/5/26


◇ゴール採点◇
シュート難易度：★☆☆☆☆
連係プレー：★★★★★
オーバーラップ：★★★★★
相手チームの混乱：★★★★★



このゴールはシュート自体はイージーなものでしたが、ゴールに結びつくまでの行程が素晴らしく、上野サッカーが凝縮されたような得点だったので選出しました。

まず1つ目の注目ポイントが前線3人で相手守備陣にプレッシャーをかけていること。複数人でプレスをかけることで近くの選手とのパスコースを遮断された相手GKは、バックパスを受けた後にパスを繋げずに大きくクリアしなくてはいけない状況になりました。2つ目のポイントは小出選手の積極性。ルーズに出されたGKからのロングボールに小出選手が鋭く反応してパスカットすると、そのまま自ら大胆に上がっていきます。まさかCBが上がってくるとは思わず意表を突かれた相手ボランチ2選手は小出選手に置き去りにされ、この時点でヴァンフォーレはゴール前で3対1の数的優位の状況を作り出しています。3つ目は一連のプレーの最後までフォローに来ていた選手が多かったこと。小出選手からパスを受けた金園選手のシュートはポストを直撃し一旦は外れるものの、そのこぼれ球を堀米選手が拾って素早く中央にいた小出選手にパスを出しアシストしました。通常では金園選手がシュートを打った段階で油断し動きを緩めてしまいがちなのですが、他にも2人がサボらずにフォローして攻撃に関わっていたために一度シュートが失敗しても拾って押し込むという厚みのある連動した攻撃をすることができました。

チャンスと見るや一気に複数人が全力で上がりカウンター攻撃を仕掛けるという上野監督が得意としている戦術の良さが、このゴールにはすべて詰まっていると思いますね。まあ大分が前半早いうちに3失点し混乱した状態だったのも考慮に入れておかなければいけませんが、チームで取った得点としては個人的には今シーズンベストゴールだったと思います。




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