
フィリピンを代表する高級魚と言えば「ラプラプ」です。
ラプラプはフィリピン近海で獲れるハタ科の魚で、フィリピンでは「魚の王様」的存在です。
赤いものと茶褐色の2種類がありますが、どちらもラプラプで、フィリピンの人たちが好むのは赤いラプラプで、私が時々買うのは茶褐色の方です。
日本ではバラハタ、クエ、タマカイ、アカハタ、ユカタハタ、サラサハタなど、26属約190種が知られる大きなグループに属している魚だそうです。
ラプラプは熱帯から温帯の浅い海に広く分布し、ほとんどの種類は岩礁やサンゴ礁に生息していますが、マングローブなどの汽水域に侵入する種類や、水深200m以深の深海にまで生息する種類もいるそうです。
成魚の大きさは全長10cmそこそこの種類から、全長2mを超える大型種まで様々です。
話は変わりますが、16世紀のフィリピンのセブ島の東沖合のマクタン島の領主で、イスラム教徒の部族長だったラプラプは、世界一周航海の途上でフィリピンへ来航したマゼランからキリスト教への改宗と服従を要求されました。
しかしラプラプはこのことに抵抗して、マクタン島の戦いでマゼラン軍を破った上、マゼランを討ち取ったことから、ラプラプはフィリピンでは民族の誇りを守った国民的英雄とみなされていて、現在のマクタン島には海に向かって立つラプラプの像があります。
また、マクタン島には「ラプラプ市」の名前が付けられた主要都市があり、冒頭に登場したフィリピン近海で獲れる魚には彼にちなんで「ラプラプ」の名前がつけられているのです。
ラプラプはフィリピン料理では蒸したり、唐揚げにしたり、炭火で焼いて食べますが、あっさりとした白身魚なので、どんな料理にも変身する魚です。
薄造りで「刺身」で食べても美味しく、和食では「煮付け」、「塩焼き」もお薦めです。
先週末からダバオは雨続きの涼しい日が続いることもあって、久し振りに「鍋料理」が食べたくなって、ラプラプを使って「ちり鍋」を作ってみました。
「ちり鍋」は白身魚の切り身を野菜や豆腐とともに水煮にした日本独特のの鍋料理で、煮汁には味付けをしない淡泊な味わいが特徴です。
食べるときには取り皿でポン酢を付けて味付けをしますが、薬味としてアサツキやもみじおろし、七味唐辛子などで、久々に涼しいダバオで日本の冬の定番の「鍋料理」をいただくことが出来ました。
魚と言えば、子供の頃から「鮭」、「秋刀魚」などを食した習慣から、熱帯魚的なカラフルな色彩には馴染めないです。
また、東南アジアで獲れた魚はしゃっきとした感触がなく、あまり好きになれません。
しかし、現地の人達は価格が高いのに、その割りに良く魚料理を注文していますね。
ダバオの生鮮市場の魚売り場では沖縄の市場で見たような鮮やかなブルーの魚などは目にしません。
確かに熱帯魚のようで食欲が湧いて来ませんね。
「ラプラプ」は日本で食べる「ハタ」と全く同じような脂の乗った美味しい魚です。
ダバオは海に面した街なので新鮮な魚介類が豊富で、「マグロ」も水揚げされていて、良質なマグロは日本へも輸出されていますよ。
コメントの投稿、ありがとうございます。
文章から察しますとダバオにお住まいの方のようですね。
先週の土曜日から連日のように降っていた雨がどうやらやっと終わったようで、今朝は久し振りに太陽が燦々と輝いております。
南国で「鍋料理」をいただく時には徹底してエアコンの効いたレスとランで食べるのが鉄則のようですが、家で鍋料理をしたのは何年振り・・・と言った感じでした。
ビクトリアプラザ裏の海鮮中華レストランのAhfatで食べるラプラプの唐揚げに甘辛ソースをかけた一品が好きで、たまに食べに行きます。
SASAの韓国レストランでは予約制ながらラプラプの刺身が食べれるのですね。
子供にラプラプ食べてるの?と聞いたところ、高いので食べないと言っておりました(汗)
庶民にはなかなか手の届かない高級魚なんですね!
いつか腹いっぱい食べさせてあげたいです(笑)
お子さんは多分「ラプラプ」よりもジョリビーのチキンやスパゲティーの方が美味しいと言うのではないでしょうか?
ラプラプは彼が成人してから、是非一緒にサンミゲルを飲みながら食べて下さい^^