畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

豪雨と堤防延伸工事

2013-07-29 04:41:03 | 暮らし

 毎年豪雨による災害が後を絶たず、昨日も山陰地方で被害が出ていて痛ましい。
山陰地方の豪雨被害は記憶にも残っていて、発生の確率が高いように思える。

 地球温暖化が進むと、極端な気象変動が起きやすくなると聞いたけれどもその通りなのかもしれない。
さて、一昨年記録的な水害に見舞われた我が家の下の堤防延伸工事も順調に進んでいる様子です。


 先日もアップしたけれど、右のダンプカーのタイヤ跡が旧堤防です。
延伸する新規の堤防は、基礎部分だけですでに旧堤防の高さを越えている。


 人力だけに頼っていた時代と異なり、さすがに現代の重機械による工事は凄い。
魚野川からの雑炊による浸水防止のために、延伸中の堤防の外側に仮堤防が簡単に作られていた。


 その仮堤防を見て驚くことは、昔の木工沈床の材料である木材が多く顔を出している事です。
木工沈床は、子供の頃、意味も知らずに「モッコチンショ」なんて呼んでいたっけ。

 50年以上も前、その木工沈床は魚類の豊かな繁殖、休憩場所でも有った。
その前後や、石組みの穴などに「伏せ針」と呼んだ仕掛けを施して、ウナギを狙ったものだった。

 夕方仕掛けて、早朝引き上げると、小学生の私の仕掛けにもウナギが掛かっていたものでした。
絶滅危惧種として、捕獲禁止まで囁かれているウナギもこの大きな魚野川は勿論の事、
支流の小さな大沢川にも豊かに生息しいいたのですから、現状から考えると夢のような話です。


 振り返って工事現場全体を見ます。
記憶に有る昔の風景は、この左側一帯は草に覆われた沼地のようなところだった。

 低いとは言え、人力による施工で出来た堤防は、その一帯を豊かな水田に甦らせたのでした。
もっとも、もっと古い百数十年前にはこの一帯に集落が存在したと言うから驚きです。

 魚野川に拠る浸食が進み、家の軒下まで削られる状況になり、集団移転で対岸に移住したと言います。
耕地の関係で、私の村を移住地に選んだ家が二軒有り、苗字に名残りを見ることが出来ます。

 文明の発達で治水工事も優れた土木技術で、豪雨に拠る水害から住民の暮らしを守る事になったのです。
国の河川管理事務所による自画自賛的なパンフレットも見たけれど、確かに上流の南魚沼市西泉田、東泉田地区。
そして、我が魚沼市の小出町柳原地区など、大規模な水害に度々襲われていた地域も、
大規模な河川改修に拠りその後は水害は発生を見ていません。

 国が胸を張って治水工事の成果を誇るのも良いけれど、
私には河床そのものにも手を加えるとか、何かもっと根本的な対策も有りそうに思えるのですが。

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