como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

川中島へ!

2007-08-17 18:18:32 | Cafe de 大河
夏休みスペシャル オトナの遠足Part2

越境スペシャルの続きです。

真田の里をあとに、菅平ICから一路、長野に向かったワタシ。やはり夏休みなので、ここらへんは混んでいますね。合宿や林間学校などで。SAもすごい人。

長野ICで降りると、うまい具合なことにすぐ八幡原史跡公園&長野市博物館があるのです。迷走しなくてよいので助かります。生まれついての方向音痴のワタシは…。
そう、あまりの方向音痴に加えてカーナビというような文明の利器もクルマに搭載していないので、こんな人が越境してきてウロウロするのは危険なのですが、それでも今回は非常にラッキーでした。
というのは、史跡公園のPにクルマを入れて降りると、そこでまさに今、川中島めぐりガイドバス「きつつき号」が発車するところろだったんですね。
「いっ今から乗れますか!」と発車直前に駆け込んだワタシを、気持ちよく乗せてくれ、きつつき号は出発。
所要1時間強で川中島の見学ポイントを回ってくれるわけです。自力で行ったらこの倍くらいは迷走で費やすにちがいないので、きつつき号に乗れたのはホントについてました(じつは飛び乗るまでそんなバスの存在も知らなかったのですけど)。

まず、川中島で討ち死にした勘助の首と胴体を発見したという「胴合橋」からスタートです。が、これが側溝くらいのちっちゃい川にかかるドブ板程度のもので、尺の違いに驚きました。しかもその橋が某有名かまめし屋さんのやっているお土産屋&ドライブインの駐車場にある、というのもナンだか…。
まさか、「お買い物はこちらで」とか誘導されるのか?と一瞬緊張しましたが、そこは官でやってる企画もので、そういうことはしないようです(笑)。

次は妻女山。言うまでもなくここは、第4次川中島合戦で上杉軍が立てこもった砦ですが、ものすごく道が面倒だし狭いので、ひとりだったら絶対これなかったと思う。きつつき号に乗れたありがたさが身にしみます。
展望台から、川中島古戦場の全貌をみわたすことができます。


武田軍の炊ぎの煙が見えて攻撃の機がわかったという山は右手。鞭声粛々~~夜河をわたる~~~、で有名な「雨宮の渡し」は左のほうに。

ここで、ぜひやりたかったことがひとつ。
ガイドさんの目を盗み、用意のiPodのイヤホンを耳に(別に目を盗まなくてもいいんだけど、やっぱり悪いし…)入れて、沖仁さんの演奏するフラメンコギターのバージョンの「風林火山・巡礼記」を、川中島のパノラマを見ながら聞いてみました。
うわ…。これちょっとすごい、キタって感じ。ゾクゾク痺れましたわ。

展望台には上杉の旗印「」と「」の旗二流が翻っています(実寸大)。

これがヒラヒラしているところは山梨県内ではまず見ることはないので(当たり前だ)とても新鮮です。
孫子の旗と毘沙門天の旗が仲良く翻っている眺めも、長野県ならではですね。

つづいて、千曲川河川敷にある「勘助公墓」に行きます。
ここは、なんだか殺風景にもほどがある普通の田舎の河川敷で、勘助も可哀想だと思います。もともと墓守りの阿弥陀堂があったものを、戦後の護岸工事で撤去されてお墓だけ残ったそう。

山本道鬼居士墓とあります。250年前くらい前に改葬されたとのこと。


こんなお土産屋さんまで展開してグッズを商っています。暑い中ご苦労様です。


さて、きつつき号は再び長野市立博物館に戻り、解散です。
ここからは、市立博物館の「大河ドラマ『風林火山』特別企画展 体感!川中島の戦い2007」を見ます。

まあ、基本的に当地の「風林火山博」と似たようなものですが、ハッキリと信濃視点なのと、真田幸隆の扱いの大きさが違うポイントでしょうか。
そして、実はこれが目玉かもしれない「舌戦・川中島」。これは市川亀治朗とGacktが登場してそれぞれの信玄・謙信像を語るという映像なのです。はっきりいって  Gacktさん見たさに入場料500円を払って入ったようなもんですが、画面が小さいのと、短い(3分)ので、ずいぶんあっさりしていて…。「(謙信に)女性説があったのもある意味うなづけますね」と言って妖艶に微笑んだときだけ、ちょっとドキ…としましたが…。やはり風林火山博in甲府の「フラッシュシアター」のバカバカしい壮大さには、Gacktも負けたかもしれません(あれに勝ったってナンですが…)。
やはり長野市教育委員会(ですか?)は甲府ほど理性を捨て切れなかったのでしょうか。しかし「きつつき号」の手厚さひとつとっても、観光客誘導の上手さは断然長野が勝ってます。こちらがご当地か?と思うくらい。まあ、ある意味そうなんですけど。

八幡社の信玄・謙信一騎打ちの像です。幔幕や旗などで「信玄八幡原本陣を再現!」だそうです。


本当は海津城と善光寺にも行きたかったのですけど、あまり遅くなる前に甲府に着きたかったので断念。また改めて、松代メインで来たいと思います。涼しくなったら…。
当日も猛暑日で、強行軍はたいへんでしたが、とても楽しかったです。帰りの諏訪湖SAでお約束のソフトクリームを食べながら湖を眺めていると、フツフツと満足感が沸いてきて、「また来よう!」と思うのでした。


4 コメント

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怒涛のアップ有難うございます (SFurrow)
2007-08-19 00:29:34
川中島編もすごい充実度ですね!
「きつつき号」なかなか微妙なネーミング(笑)こういうのは本当に有難いですよね。
たくさんのお写真も素晴らしく、自分も現地に立ったような気になりました。
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長野って凄いかも (庵主)
2007-08-20 00:24:14
>SFurrowさん
きつつき号は名前が変なだけで、すごく手厚くてよかったです。ボランティアガイドさんがうちの老父と同年輩の方で、地名人名とかいろいろ度忘れしていたのが和みました。お父さんも特別ひどくないな、とか思って(笑)。こういうのもローカル観光企画の良さです。
しかし、川中島古戦場のネタ一本で、これだけ大規模な観光客誘致をできる長野市ってすごい!
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日本史上屈指(?)の古戦場 (レビュ丸)
2007-08-20 17:53:57
庵主さんこんにちは! 猛暑の中の大人の遠足、お疲れ様でした。
古戦場めぐりって、ほとんどの現場が草木に埋もれているうえ、駐車場も無く、さらにはたいした目印も無くてホントに迷走してしまう可能性が「大・・・」なわけですが、川中島の場合はツアーが組まれているということをうかがい、思わず「偉い!」と感心してしまいました。しかも妻上山の上まで連れてってくれるとは、さすが日本史上屈指(?)の古戦場。今年限定なのでしょうか? こういう配慮って大事ですよね、ホント。
「きつつき号」というツアーバスのネーミングにヤラれました。ぜひとも乗ってみたい!! 「舌戦・川中島」も興味深いし、「真田の扱いの大きさ」というのもマニアごころをくすぐる・・・。涼しくなったら行ってみたいと思いました。
ところで、諏訪湖SAってレビュ丸も時々利用するのですが、ソフトクリームが有名なのでしょうか?
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生そばがオススメです。 (庵主)
2007-08-20 22:55:55
>レビュ丸さん

>さすが日本史上屈指(?)の古戦場

ホントですよね。私はメジャーどころの「古戦場」というのをわざわざ見に行ったことがなかったので、まあ古戦場といっても普通の町や農地になってるわけだし…とたかをくくっていたのですが、あんなにリアルな雰囲気のあるものとは。びっくりしました。
それはやはり、地形やなにかですよね。妻女山は、小説やなにかに出てくるとおりの地形が一望できるので、なかなか感動的ですよ。
きつつき号ですが、お盆休みまでは毎日、そのあとは土日に運行とのこと。ことし限定のものなのかは、ちょっとわかりませんが…。

諏訪湖SAのソフトクリーム、私の中で、寄ったらかならず湖を見ながら食す、というのがお約束なので(笑)。有名かどうかはわかりません。
むしろおススメは、「茅野・渡辺製麺」の「生そば」です。乾麺や半生はそうでもないですが、ここの生麺はすごく美味しいのです。諏訪でしか売っていないので、ウチでは「中央道を通ったら絶対買う」お約束。
ぜひ一度、ご賞味ください。
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