佐賀の乱は、よく、このドラマの中の名場面の中のひとつに数えられるのですが、それは江藤新平を演じる隆大介さんのハマリっぷりと、キャラクター造形の丹念さに尽きると思います。江藤のセリフの中には、「断じてあってはならない!」「断じて許されることではない!」等、「断じて…」というのが口癖のように頻出してきましたが、そういう中にも、自分の考える正義が微塵も揺ぎ無く、頭は素晴らしく良いんだけど人の話を聞けな . . . 本文を読む
今週、8時ちょうどのお習字を見た瞬間、実は、もうお風呂入って寝ちゃおうかと思ったんだけど、なんとか折れそうな心を立て直し、45分頑張りました。なんかもう、やってらんないよね。なんだよあの☆って。
あの大国実頼の子孫って人も、わざわざ見つけた新星に、なんでまたご先祖じゃなくKANETUGUって名前つけたのか、よく聞いてなかったんでわかんない。でも、今週の話見て、大国実頼って人はほんとにこんなウス . . . 本文を読む
このドラマは主役から脇までホレボレするくらいのハマリ役ばかりなんですが、岩倉具視役の小林稔侍さんは格別。ものすごく妙な味を出していて、強烈に印象に残ります。基本、笑いを誘うギャグキャラみたいなんだけど、どこかものすごく陰険で、保身のためなら平気で人を裏切り、その場限りのウソをついて罪の意識もない。公家という人種の、得体の知れない生命力みたいなものを垣間見せて絶品です。
その岩倉の見せ場は、いつ . . . 本文を読む
戦国家老はぁ~~気楽~な稼業と~きたも~~んだ(ア、ソレ)♪転封されても石高減っても 「義のためである!」と一言いえば どーにかカッコがつくものさ アちょっくらチョイとパアにはなりゃしねえ(ア、チョイト)ドンといこうぜ ドンとネ あドンガラガッタドントドントゆきましょお~♪♪
…と、おもわず居たたまれなくなってドント節をフルコーラス歌ってしまったところで、皆様こんにちは。大河ドラマ天恥人のお時間 . . . 本文を読む
いよいよ征韓論。全編の中でもいちばん解釈のむずかしいところにかかってまいりますが、ドラマ版では、小説の難解さをかなり整理し(省略という意味でなく)、西郷・大久保の揺ぎ無い信頼という前提を、激しい政争の中心にすえた解釈で、堂々と描ききっています。あらためて、凄いですね。幕末のようなキャッチーな題材ならともかく、明治6年の政変を女性の脚本化が、ここまで骨太に描ききったことに感動を覚えます。
西郷・ . . . 本文を読む
大河ドラマ「天恥人」第2回でございます。…っつうかこれ大河ドラマなのか。いちおう、日本放送協会で毎週日曜8時から、1月第2週~12月第2週の約1年間にかけて放送するドラマのことを大河ドラマと呼ぶのですが、その枠内であっても「これは大河ドラマなのか」と真剣に疑ってしまう作品って、あるもんなんですね。
なんていったらいいでしょう、NHKなら…そう、土曜日の午前中に、その週の朝の連続テレビ小説を1本 . . . 本文を読む
いやーっ、もう、なんだこれ!切ない。切なすぎるよ西郷!大久保!40過ぎたおっさんたちが、少年みたいなんだもん。ものすごく不憫でいたいけで、もう、守ってあげたい!!(いや、歴史がどうなるかは知っているから、安全なところに誘導してあげたい、と)…なあんて思ってしまうんだもん。
おもうに、こういうタマラン状態に視聴者を誘導するのって、やはり、地道にじっくり描いてきた「幕末篇」の28話があるからこそな . . . 本文を読む
いつも大河塾をご覧頂いている皆様、ありがとうございます。
突然ですが、「天地人・各話感想」カテゴリにつきましては、次回から最終回まで、庵主は各コメントへのお返事を控えさせていただき、基本的にフリースペースといたしたいと思います。
毎週皆様に頂くコメント数が、(「天地人」のあまりの盛り上がりのゆえに 笑)このところ非常に増えて、わたくしの乏しい語彙とセンスでは十全なお返事ができなくなってきた…という . . . 本文を読む
このドラマは薩摩が主役なので、明治後の新政府では佐賀の江藤新平・大隈重信は、思い切り良く悪役扱いです。これがかなり腰のすわった憎まれ役で、見ていてけっこう小気味良いですね。地元への配慮とかなんとか、近年の大河ドラマにはヘンな遠慮が働いて、ドラマをつまらなくする傾向がなきにしにもあらずなのですが、見え透いた美談や陳腐な泣きどころを強引に加味しない悪役というのは、ドラマの中でも大きな存在感をもつもの . . . 本文を読む
小説「飛ぶが如く」は長大で、かなり読むのが大変なのですが、あの小説世界をビジュアルで絵解きのようにして見られるというのは、大きな喜びですね。幕末がおわり、明治になったとたん、目指すべき日本の将来像を見失い、混乱が始まる。その混乱の中にいる人物絵巻を、膨大な文字のかわりに俳優の立ち姿ひとつでタイトに表現できるところがこのドラマの底力だと思います。
二部から登場する桐野利秋、江藤新平、大隈重信、伊 . . . 本文を読む