NHK・BShiで正月2日にやったSP企画「大河ドラマの50年」を見ました。4時間がっつり見てしまいました。
ここでは、大河ドラマ過去49作のうち一番の人気作品を投票でえらぶ、ということを、年末のかなり早くからやっていて、番組中まで募集してたわけです。
で、まあ…見た人はみんなわかってると思うけど、結果から申しあげますね。大河ドラマ全49作中、栄えあるベスト1に輝いたのは…
「義経」(2005)
はあぁぁぁぁーーーー???
…なんかこう、私の頭のなかで突然ドッパーン!!と火柱が吹き上がり、金粉撒き散らしながら一頭の白馬がドドドドドドと走り出て、天に向かって駆け上がった………くらいの衝撃でしたよこれは。ええ。
…いえ、他48作を押しのけて強引に…あ、いや、見事に1位を獲得したのですから、それはもう立派なファンが沢山いて、いまでも熱い思いを語り継ぐ、伝説の神大河なんですよ「義経」は。
知らなかったんですか?
…ええ、知りませんでした。ってか、そんなこと考えもしなかった。たぶん、私のまったく知らない、縁の無い世界に、義経の熱烈ファン層というものが、熱く燃えたぎって存在しているのであろう…いやそれが某芸能プロダクションだとか、某宗教団体だとはいわないが…たぶん…どこか自分と隔絶した遠い世界に…。
ああ世界って…未知で出来ている。…
ってなことを、自分の縄張りだと思っていた大河ドラマの特番で思い知らされるとは、新年早々ホントに驚かせてくれました。
あ…でも、わたしこの大河のある場面、極私的大河ドラマ名場面十選にも入れてるんだったわ。やはり、それなりに名作だったのかなあ…。
以下
2位「新選組!」
これはまあ、私的には大好きな作品ですが、それでも全49作中の2位っていうのは違和感があります。
勝手なんですけど、私はこれ、大河の王道を外した「異色作」として、コアなファンにだけヒッソリと語り継がれる伝説大河、って具合に存在してるのが相応しいような気がする。だって、放映後6年たってもベスト2位って…それなら放映当時のあの視聴率は何だったんだよって思いませんか。
いや、視聴率問題だけじゃなくってね…なにかこう、おお「組!」2位キター!…って具合に、素直に喜んで納得できないものがあるんですが…どうでしょう? 大河ウォッチャーで組!が好き、って人、みんな、大なり小なりそう思ったんじゃないかなあ?
3位「龍馬伝」
ま…何をかいわんやです。選ぶもなにも「龍馬伝」しか大河見てない人の投票が9割以上なんじゃないの。
あ…そうだ。このベスト3作、何が違和感といって、たぶん「人生でこの1本しか大河見ていない人の投票がほとんどだろうな」ってありあり思えてしまうところにある。
たぶん、ここ読んでくださってる方であれに投票した方は、皆さんそうだと思うんですけど、悩みましたよね? わたしのベスト1ってなににしたらいいんだろう、あれも良かった、これも素晴らしい、そういえばあれも良かったんだ、あー悩むう!!って、けっこうマジに思いつめた方、多いのではないでしょうか。
だって私投票したんだもん。で、投票するまでずーっと悩んだんだもん。「獅子の時代」と「独眼龍政宗」、「翔ぶが如く」…どれにしようかって。
で、結局私は「獅子の時代」に投票したんですけど。
もちろん、私が一票投じたってなにが動くわけじゃない、圏外確実なんて、わかってましたけど。
で、このベスト3の結果見ましてね、衝撃が静まったら、素直に、データ放送やネット投票、ケータイ投票などの数字的な、率直な反映ならば、そりゃまあこうなるわなと、非常にフに落ちたんですよ。
これは、人生でその1本しか見てない人の組織票が大半…という確信とともに、NHKが、そういう層を呼び込むことを主眼において大河ドラマを企画し始めたのも、あながち的を外れているわけではないんだ…と、深く納得もしたんですね。
大河ドラマを毎年見て、あーだこーだと、目力があるとかないとか、最近の役者はほんっと背中の演技ができねーなとか、無駄に細かいチェックを欠かさない客層を狙うより、1作だけでも毎回見てくれて、人気投票には組織票を投じるようなファンベースを持ってる、そんな主演をまず確保し、相応しい台本と、相応しい引き立て役と、相応しい見せ場などを用意、つなぎは「葵徳川三代」か「風林火山」のモブシーンの使いまわしで適当に大河ドラマっぽく作れば…とか、チーフPが考えるのは、それなりに自然な流れかな、思ったわけ。
すくなくとも、見て面白いかどうかより、視聴率的には成功率が高そうだったりしますから。
いや、べつにだからどうという気はないですし、「義経」も「新選組!」も決して駄作ではないので(龍馬伝はな…)、いいんですけど、こうなると、地デジなりケータイ投票のアンケートって、そんな信用できるデータではないような気がしてきます。
データ放送が本格的になっても、こういうの意外と、そんなに盛んにならないんじゃないかな? なんて思ったりします。
以下、同番組で心にのこったいくつか。
1 平成の三大ダイコン主演として、和泉元彌・滝○秀○・妻○夫○聡を槍玉に上げてきましたが、久しぶりに元彌の演技を見て、失礼なこと言ったと思った。すみません。この人、声(だけ)は間違いなく、すごーく良かったです。すっごくワンパターンの表情とワンパターンの声の張り上げ、という印象しかなかったのですが、わたしが「時宗」をあんまり見てなかったせいかもしれません。ということで、和泉元彌さんには謝罪して訂正し、あらためて、三大ダイコンの一角には福……(以下自粛)
2 若い頃(「源義経」の時)の尾上菊五郎が、寺島しのぶに瓜二つで驚いた件(まあアタリマエだが…)
3 すっごい久ーーしぶりに「山河燃ゆ」のワンシーンを見て、懐かしくて胸が一杯になったこと。無かったことにされたんじゃないんだ…あの大河。私は好きでした。
4 「赤穂浪士」のテーマって、やっぱりスゴイよね、キャッチーで。昔の大河のOP曲っていうのは、一発で覚えて、一生忘れないような名曲がいっぱいあったんですよね。黄金の日日とか。タイトルバックまでありあり思い出したもんね。そして、やっぱり独眼竜政宗は名曲です。フルオーケストラで全曲演奏してくれたのを聴いて、思わずジーンときちゃいました。
5 あと、「春の波涛」とか「いのち」とか「琉球の風」とか、幻に近いタイトルが、ほんとに久しぶりに見られて嬉しかったですが、
6 この特番のタイトルは
大河ドラマ50作、全て見せます!!
…1作以外。
だったな。正確にいえば。
「武蔵」はどこへ消えた!!!(爆)
ここでは、大河ドラマ過去49作のうち一番の人気作品を投票でえらぶ、ということを、年末のかなり早くからやっていて、番組中まで募集してたわけです。
で、まあ…見た人はみんなわかってると思うけど、結果から申しあげますね。大河ドラマ全49作中、栄えあるベスト1に輝いたのは…
「義経」(2005)
はあぁぁぁぁーーーー???
…なんかこう、私の頭のなかで突然ドッパーン!!と火柱が吹き上がり、金粉撒き散らしながら一頭の白馬がドドドドドドと走り出て、天に向かって駆け上がった………くらいの衝撃でしたよこれは。ええ。
…いえ、他48作を押しのけて強引に…あ、いや、見事に1位を獲得したのですから、それはもう立派なファンが沢山いて、いまでも熱い思いを語り継ぐ、伝説の神大河なんですよ「義経」は。
知らなかったんですか?
…ええ、知りませんでした。ってか、そんなこと考えもしなかった。たぶん、私のまったく知らない、縁の無い世界に、義経の熱烈ファン層というものが、熱く燃えたぎって存在しているのであろう…いやそれが某芸能プロダクションだとか、某宗教団体だとはいわないが…たぶん…どこか自分と隔絶した遠い世界に…。
ああ世界って…未知で出来ている。…
ってなことを、自分の縄張りだと思っていた大河ドラマの特番で思い知らされるとは、新年早々ホントに驚かせてくれました。
あ…でも、わたしこの大河のある場面、極私的大河ドラマ名場面十選にも入れてるんだったわ。やはり、それなりに名作だったのかなあ…。
以下
2位「新選組!」
これはまあ、私的には大好きな作品ですが、それでも全49作中の2位っていうのは違和感があります。
勝手なんですけど、私はこれ、大河の王道を外した「異色作」として、コアなファンにだけヒッソリと語り継がれる伝説大河、って具合に存在してるのが相応しいような気がする。だって、放映後6年たってもベスト2位って…それなら放映当時のあの視聴率は何だったんだよって思いませんか。
いや、視聴率問題だけじゃなくってね…なにかこう、おお「組!」2位キター!…って具合に、素直に喜んで納得できないものがあるんですが…どうでしょう? 大河ウォッチャーで組!が好き、って人、みんな、大なり小なりそう思ったんじゃないかなあ?
3位「龍馬伝」
ま…何をかいわんやです。選ぶもなにも「龍馬伝」しか大河見てない人の投票が9割以上なんじゃないの。
あ…そうだ。このベスト3作、何が違和感といって、たぶん「人生でこの1本しか大河見ていない人の投票がほとんどだろうな」ってありあり思えてしまうところにある。
たぶん、ここ読んでくださってる方であれに投票した方は、皆さんそうだと思うんですけど、悩みましたよね? わたしのベスト1ってなににしたらいいんだろう、あれも良かった、これも素晴らしい、そういえばあれも良かったんだ、あー悩むう!!って、けっこうマジに思いつめた方、多いのではないでしょうか。
だって私投票したんだもん。で、投票するまでずーっと悩んだんだもん。「獅子の時代」と「独眼龍政宗」、「翔ぶが如く」…どれにしようかって。
で、結局私は「獅子の時代」に投票したんですけど。
もちろん、私が一票投じたってなにが動くわけじゃない、圏外確実なんて、わかってましたけど。
で、このベスト3の結果見ましてね、衝撃が静まったら、素直に、データ放送やネット投票、ケータイ投票などの数字的な、率直な反映ならば、そりゃまあこうなるわなと、非常にフに落ちたんですよ。
これは、人生でその1本しか見てない人の組織票が大半…という確信とともに、NHKが、そういう層を呼び込むことを主眼において大河ドラマを企画し始めたのも、あながち的を外れているわけではないんだ…と、深く納得もしたんですね。
大河ドラマを毎年見て、あーだこーだと、目力があるとかないとか、最近の役者はほんっと背中の演技ができねーなとか、無駄に細かいチェックを欠かさない客層を狙うより、1作だけでも毎回見てくれて、人気投票には組織票を投じるようなファンベースを持ってる、そんな主演をまず確保し、相応しい台本と、相応しい引き立て役と、相応しい見せ場などを用意、つなぎは「葵徳川三代」か「風林火山」のモブシーンの使いまわしで適当に大河ドラマっぽく作れば…とか、チーフPが考えるのは、それなりに自然な流れかな、思ったわけ。
すくなくとも、見て面白いかどうかより、視聴率的には成功率が高そうだったりしますから。
いや、べつにだからどうという気はないですし、「義経」も「新選組!」も決して駄作ではないので(龍馬伝はな…)、いいんですけど、こうなると、地デジなりケータイ投票のアンケートって、そんな信用できるデータではないような気がしてきます。
データ放送が本格的になっても、こういうの意外と、そんなに盛んにならないんじゃないかな? なんて思ったりします。
以下、同番組で心にのこったいくつか。
1 平成の三大ダイコン主演として、和泉元彌・滝○秀○・妻○夫○聡を槍玉に上げてきましたが、久しぶりに元彌の演技を見て、失礼なこと言ったと思った。すみません。この人、声(だけ)は間違いなく、すごーく良かったです。すっごくワンパターンの表情とワンパターンの声の張り上げ、という印象しかなかったのですが、わたしが「時宗」をあんまり見てなかったせいかもしれません。ということで、和泉元彌さんには謝罪して訂正し、あらためて、三大ダイコンの一角には福……(以下自粛)
2 若い頃(「源義経」の時)の尾上菊五郎が、寺島しのぶに瓜二つで驚いた件(まあアタリマエだが…)
3 すっごい久ーーしぶりに「山河燃ゆ」のワンシーンを見て、懐かしくて胸が一杯になったこと。無かったことにされたんじゃないんだ…あの大河。私は好きでした。
4 「赤穂浪士」のテーマって、やっぱりスゴイよね、キャッチーで。昔の大河のOP曲っていうのは、一発で覚えて、一生忘れないような名曲がいっぱいあったんですよね。黄金の日日とか。タイトルバックまでありあり思い出したもんね。そして、やっぱり独眼竜政宗は名曲です。フルオーケストラで全曲演奏してくれたのを聴いて、思わずジーンときちゃいました。
5 あと、「春の波涛」とか「いのち」とか「琉球の風」とか、幻に近いタイトルが、ほんとに久しぶりに見られて嬉しかったですが、
6 この特番のタイトルは
大河ドラマ50作、全て見せます!!
…1作以外。
だったな。正確にいえば。
「武蔵」はどこへ消えた!!!(爆)