como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

リメンバーミー! 坂・雲をいろどった脇役たち

2011-12-31 14:35:48 | Cafe de 大河
 さて、「坂の上の雲」本編はおわりましたが、暇なので、坂・雲の登場人物を思い出してみたいと思います。
 といっても、出ずっぱりだったメイン登場人物ではなく、わきの人たち。チラッと出ただけの人たちも、3年もたつときれいに忘れてしまいます。
 思えば、そのまま忘れるには惜しい人たちも多ございました…

では思い出すまま、つらつらと。

陸羯南(くが かつなん)佐野史郎
新聞日本の社主で、子規の上司。穏やかな温かい人柄で、子規が日清戦争の従軍にいきたいといったとき、それを禁止して、療養生活をすすめ、「それが君の戦いです」といったのが印象的でしたね。

菊本(きくもと) 佐々木すみ江
つか菊本って名前じゃねーよ!!ホントは…ああ、「よし」って名前でしたね。そうでした。でも、通称は菊本。そうとしか思えん。秋山好古に嫁ぐおひい様の多美に、「おんなの道は一本道でございます。引き返すのは恥でございますヨッ!」といって因果を含めた。ってのはウソです。じっさいは、「タイの差し入れ事件」で好古と多美の接近のきっかけをつくった人…だよね確か?

源さん(げんさん) 小林隆
ぢゃなくって本名は遠藤慎司だそうです(この名前調べるのに手間取りました…)。鳥羽伏見の戦いで生き残った源さんとしか認識してなかったもんで(笑)。来日したメッケルの通訳だった人。雷親父のメッケルの発言を、そのまま感情移入して雷おとす勢いで通訳し、陸大生の怒りを買った人。某サッカー監督の通訳を思い出して、このシーンめちゃくちゃ笑ったなあ。

岡田巡査(おかだじゅんさ) 徳井優
この人は最終回に出てほしかったですね。個人的に。伊予松山とセットで存在してたひとでしたから。初期のころ、真之が帰省するたびに段階的に扱いが丁重になっていくのが笑えた。

藤野様(ふじのさま) 宝田明
旧伊予松山藩・久松家の家令。フランス留学にいく若君様のおつきとして好古を抜擢し、陸軍での将来をあきらめてフランスに行ってくれ、だめならワシが老体に鞭打って…とかなんとか言って泣き落としで脅迫。結局そのフランス行きであにさんの将来が開けたので、要するに大恩人なんですけどね。

レオ曹長(れおそうちょう) 森本レオ
本名不明。坂・雲全編で少ししかいない変キャラのひとりとして、珍重すべき存在です。第4話の中国のシーンで何故か日本刀を背負って登場し、「日本の兵隊さんありがとう!」と珍セリフを吐いて中国人に暴力を働くなど、このドラマとしてはめずらしい、安っぽい自虐史観を一身に背負って活躍した人でした。

森林太郎・鴎外 (もり りんたろう・おうがい) 榎木孝明
この人もけっこうな変キャラでしたね。見たまへこれが戦争の現実だ!これを無視して戦意をあおるメディアは罪深ひ、とかなんとかエレガントに憂えるんですけど、それをいうなら陸軍の脚気が栄養問題だという現実から目を背けて事態を悪化させたあんたも罪深いですぜ。ただしその件については、ドラマ上ではスルーでした。日清戦争→鴎外といえば、脚気と来るはずなんですけどね…。

ゲオルギオス王子(げおるぎおすおうじ) ティム・ウェラード
この存在にどれだけの人が気づいていたでしょうか…。かくいうわたしも、2年目の再放送時まで気づきませんでした。大津事件でおそわれたロシアのニコライ皇太子のそばにいて、怪我した皇太子を介抱してた外人Aは、ニコライのいとこのギリシャ王子ゲオルギス。中の人は、その後「龍馬伝」でグラバーを演じ、その前に「ハゲタカ」でホライズン社のアランを演じていたティム・ウェラードさんだったんですよ。だからなんだって言われても、別に…ただそれだけなんですが。

矢代大佐(やしろたいさ) 片岡鶴太郎
広瀬とアリアズナの出会いを演出し、真之と季子のお見合いを取り持った、最強の実績を誇る仲人協会会長。って本来そういう人なのか?…たぶん。ほかの活躍はなかったと思いますから。たぶん…。

 壮大なBGMをつけたくなりました。映画「トロイ」から、ジュシュ・グローバンのうたうメインテーマをバックにどうぞ。


イロコア族の男(いろこあぞくのおとこ) 演者不明
真之と是清先生がナイアガラの滝を見に行ったとき、荷物持ちについてきたネイティブ・アメリカン。誇り高く独立した民族でないとあなたたちのように笑えません、とか、なかなか良いことをいうんですが、いまだ気になっているのは、このナイアガラのシーンは日光で撮影したというので、こんなチョイ役をわざわざアメリカから連れてきたのか?それか、すげえ顔の濃い日本人だったりして?と思ったこと。

杉野上等兵曹(すぎのじょうとうへいそう) 演者不明
杉野~は~い~ず~こ杉野~を見~ず~や~~♪、と歌にもうたわれた有名人ですが、ドラマには登場…してたっけ?ちらっと出た気もしますが確信はない。その場面はあったのに、肝心の杉野がいた記憶がない。まあ、杉野が「いない」ってのが話の主題ではありますが…。もしかして、ドラマ中でもエア杉野だったりして?!

鎮台さん(ちんだいさん) 演者不明
伊予松山に駐屯している兵隊さんたち。第一部でもっともスリリングだった、「全裸水泳」場面を体を張って頑張った皆さんです。ほんとにスレスレでしたね。鎮台さんたちの頑張りと、見えそで見えないNHKのカメラワークの妙に、手に汗握るシーンになりました。

日高壮之丞(ひだか そうのじょう) 中尾彬
やっぱり手に汗握る名場面、「石坂浩二と中尾彬のプロレス」。これに尽きる。なんでプロレスに至ったかの事情は…えーと、中尾彬が連合艦隊司令長官になる気まんまんだったのに兵ちゃんに外された、みたいなことだったかと思いますが、もうどうでもいいです。プロレスしか覚えてねーもの。すごかったですね。両御大のこんな体を張ったシーンは、見られるのはもう最後だとおもいます。貴重なもの見ましたよね。いやマジで。

花田君(はなだくん) 演者不明
日清戦争の戦艦「八雲」上で真之に豆をもらって手なづけられ、弟子になった若き水兵。その後、真之に命じられた持ち場のマストを死守し、無残にマストの下敷きになって殉職。その後の真之のメンタリティに多大な影響をのこし、最終回まで伏線となって存在感を示した。

アレクセーエフ極東総督(あれくせーえふきょくとうそうとく) ゲンナジー・ベンゲロフ
覚えていますか。この人がいなくては日露戦争はおこらず、二百三高地も日本海海戦もなかったのです。その後日本が勘違いして道を誤ることもなかったのであります。ニコライ二世の対日交渉譲歩の電報を握りつぶして日露戦争開戦にみちびき、すべての人の運命を変えた。このストーリーの大黒幕にして、運命神たる存在といえるでしょう。

袁世凱とその息子(えんせいがいと、そのむすこ) 薜勇 ジャッキー・ウー
世界史的にはエライ人なんでしょうが、本ドラマでは、好古あにさんと酒の飲みっくらをして、そのあと馬で競争して、泥酔して馬から落ちて、それで仲良くなる…という、ひたすら日中友好のシンボルとして微笑みを振りまきました。息子さんのほうは、ストーリー本によるとその後あにさんと一緒に日本にいって、そのまま留学。その後連続時代劇「塚原卜伝」にワイヤーアクションで出演するなど活躍したといわれています(違)

鈴木貫太郎(すずき かんたろう) 赤井秀和
なんのために出てきたか全然わかんねえなこの人だけは。のべ出演時間・推定2分でしたが、浮きっぷりだけはまちがいなくレオ曹長に匹敵。

大迫尚敏(おおさこ なおはる) 品川徹
この人はちょうカッコ良かったですね。薩摩出身の古参で、北海道の第七師団長。旅順で死に続ける第三軍に最後に投入され、老体に鞭打って、一万五千が千人になるまで頑張って、全滅するまで頑張らないと死人に顔向けできない!とか言って最後まで前線に立つ。二百三高地は渋くてかっこ良いおじ様の見本市だったため、扱いが地味だったのが惜しまれます。

モストボイ(もすとぼい) 演者不明
米西戦争観戦にきていたロシアの軍人。「旅順の詳細な地図をゆずってくれません?」と、非常識なことを外国の軍人に行ってくるなど、ずうずうしい男。こいつが序盤でロシア軍に死亡フラグを立てたといえる。

ほかにもたぶんいっぱい埋まっているのですが、思い出したらまた追加します。
それでは、「坂・雲」三年間の思い出に浸りつつ、さようなら2011年!!


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