como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

「翔ぶが如く」を見る!(8)

2009-08-31 20:19:05 | 往年の名作を見る夕べ
 このあたり、条約勅許、尊皇攘夷、公武合体…などの幕末史のキーワードがいちどに噴出してくる時期で、幕末史のなかでは大きなターニングポイントになるのですが、どうしても難解になりがちで、それが幕末史劇が敬遠される理由のひとつかもしれません。そういうのをできるだけ端折って、男子のドラマティックや女子のロマンティックだけ堪能するのも幕末劇の楽しみ方ではありましょうが、このドラマでは、びっくりするくらい丁寧 . . . 本文を読む

天地人 第35話「家康の陰謀」

2009-08-30 22:21:33 | 過去作倉庫07~10
はい、先週、上杉家と家臣団・泣きの涙で越後に別れを告げるの巻を持ちまして、大河ドラマ「天地人」は最終回を迎えました。みなさま応援ありがとうございました。今週からは、小栗旬主演「新・天地人」、全10回をお楽しみください。  ってなことになればいいな~と、半ば妄想してましたら、今週はほぼそれに近い内容だったですね。いや~今週は、ほんっと主役の影がうすくて、これだけ居ても居なくてもいい存在感なら、ド . . . 本文を読む

「翔ぶが如く」を見る!(7)

2009-08-25 21:24:46 | 往年の名作を見る夕べ
 ここのくだりの見所は、なんといっても「正助の変身」、これです。ここまでにこやかで爽やかな好青年というかんじだった正助が、敬愛する吉之助の島流しという事件をへて、権力という力をもちたいと切望する。その力で世の中を揺り動かしてみたい。そのためには手段は選ばない、結果が手段を正当化するまで自分の力でやりぬく!という強い志を立てるにいたる。  じつはここのところは、全編つうじての重大なカナメのひとつだっ . . . 本文を読む

天地人 第34話「さらば、越後」

2009-08-23 22:34:12 | 過去作倉庫07~10
 はい、今週は、上杉家と家臣団、領民込みで越後を去り、会津へ集団移民する話で、それ以外何もないんですが、感心しましたね。よくもこんだけの薄いネタで1回分が埋められるもんだと。どーやって埋めるかというと、へたなセリフで水増しするとボロがでるのは学習したらしくて、無言が多い。やけに長い見つめあい場面が(それも何度も)+遠い目をして物思いにふける場面が何度も+お約束の回想シーンがテンコ盛り、という、じつ . . . 本文を読む

「翔ぶが如く」を見る!(6)

2009-08-23 13:26:15 | 往年の名作を見る夕べ
 見ていてホントに感動するんですけど、このドラマ、セリフいいですよね。ヒューマンな意味での「いいセリフ」っていうよりも、幕末ファンの琴線をびんびんかき鳴らすセリフが毎回必ずあります!(そこが「篤姫」と違うとこなの…小声)   それっていうのは、ある人物の、ある場面での心情をセリフで的確に伝えていること、そして、その心情と行動の影響が波及する先まできちんと把握されていること。特に予備知識がなくても、 . . . 本文を読む

「翔ぶが如く」を見る!(5)

2009-08-19 20:08:41 | 往年の名作を見る夕べ
第1-8話「異変の兆し」  この回から、将軍継嗣問題というのが問題の焦点になり、その中心人物として登場するのが一橋慶喜(三田村邦彦)です。  今度はアメリカから総領事のハリスがやってきて、和親条約に続き通商条約をせまり、その対応に紛糾している幕府首脳。かような折ならばこそ、異国に侮られない堂々たる大君を望んでおります、上様には世継ぎは望めませんので…という斉彬(加山雄三)に、慶喜は「江戸城におわ . . . 本文を読む

天地人 第33話「五人の兼続」

2009-08-16 22:56:07 | 過去作倉庫07~10
 今週のサブタイ「五人の兼続」…ってなんじゃそりゃ。ここんとこ主役の存在がウザくてウザくて、1人でも要らんくらいなのに5人なんて。カンベンしてくれ…と、聞いただけでゲンナリいたしますが、内容は、まずまず悪くなかったです。戦国ドラマのなかでも見所のひとつですからね、秀吉の死の前後というのは。  もうこのあたりは兼続1人でも不要、いまこそ主役は三成。三成に主人公差し替えちゃえ!って感じなんですが、せっ . . . 本文を読む

「翔ぶが如く」を見る!(4)

2009-08-14 16:18:45 | 往年の名作を見る夕べ
 平成20年の「篤姫」での島津斉彬役・高橋英樹さんは、平成2年の「翔ぶが如く」で島津久光を演じているため、脳内混乱を起こしたのは私だけではなかったと思いますが(笑)、どっちもハマリ役にみえてしまうところが凄いですね。ですが、平成2年バージョンの斉彬役・加山雄三さんを見ると、やっぱり桃太郎の斉彬より若大将の斉彬に軍配が上がるわ…と、失礼を承知で思います。この斉彬の気品とか威厳はすばらしい。あまりにい . . . 本文を読む

「翔ぶが如く」を見る!(3)

2009-08-10 21:29:38 | 往年の名作を見る夕べ
 江戸時代の鹿児島は、徹底的な男尊女卑社会。このドラマの中でも、下級武士の西郷家や大久保家では、女達は絶対に男の風下にいます。食事も分かれて、男たちは座敷、女は台所の板の間で…と、日常生活での差別もあります。  いまではとっくに忘れられた風習ですけど、なにか自分のDNAに刷り込まれているのか、ああ、美しいなあ…と、どうってことない場面でジーンときたり。男をたて、細やかに家事をこなす女の立ち居振る舞 . . . 本文を読む

天地人 第32話「養子の運命」

2009-08-09 23:01:13 | 過去作倉庫07~10
 今週は、戦国ドラマとしてはかなり緊迫する局面で、それなりに見られました。なんつっても見ごたえがあるのは、松方弘樹・笹野高史に、中尾彬のアクの強い面相が加わったこと、それに小栗旬の三成がひさしぶりにたくさん登場し、コレだけ見てるともう濃い濃い。大河ドラマっぽくって嬉しくなっちゃいます。こうなったらもう主役いらん。実際、今週は兼続さんがいなくてもドラマ上まったく差し障り無い、むしろ邪魔だと思ってしま . . . 本文を読む