ここんとこ毎回サブタイトルにケチをつけてますが、悪気はないんですけどどうしても一言いいたくなる…。今週もヘンでした。「名君怒った?」って感じの内容。それと、斉彬様はまだ藩主になって日も浅く、「名君」と言い切るのも違和感ありますし。
こうしてみると、あれですね、今年のサブタイはおおむね「ヒロイン主観」で付けられてる感じです。彼女はまだ幼いし、女の子なので、歴史の本来の流れとはどうしてもズレてトン . . . 本文を読む
幕末外交事情(1)
さて、ここらでちょっと視点をグローバルに転じてみたいと思います。
幕末日本の外交といえば、1853(嘉永6)年にアメリカのペリーが4隻の艦隊でやってきて、250年の太平の眠りから日本をたたき起こした…という印象で通っていますが、実は異国船じたいはそのまえからけっこう来ていました。
いや、けっこう来ているなんてもんじゃなく。ペリーが来る前の四半世紀は、改めてみると、ほぼひ . . . 本文を読む
四字熟語のストレートな副題がそそった今週でしたが、全然内容に合ってなかったような…。ああ、今週のサブタイは「薩摩分裂」だったっけねと、これを書きはじめてから思い出しているという、先週と同じような話からでスミマセン。
どうも、看板と中身が噛み合わない傾向がありますね(去年も多少そうだった)。今週は、「薩摩の女」とかでよかったんでは? あ、それじゃ水森かおりの演歌みたいか。
というわけで、今週の . . . 本文を読む
幕末・薩摩の事情(4)
今回は、幕末前夜の薩摩を揺るがした「お由羅騒動」について触れないわけにはいきませんが、第3回のストーリーでかなり説明すると思うので、くどくならない程度にしておきます。
まず、お由羅騒動とは、島津斉興の愛妾・お由羅が、自分の子の忠教(→久光)を次代藩主にしたいがために、人形を用いて呪詛調伏をしたりして、島津斉彬の幼い子供たちをつぎつぎ変死させた…という、ホラー話として言 . . . 本文を読む
幕末・薩摩の事情(3)
(1)でお話しましたように、戦国時代の大家臣団を整理しないまま江戸時代に突入した薩摩藩は、全国でも類のない「武士人口過剰国」でした。全国平均(薩摩以外の)で武士階級は人口比1割弱のところ、薩摩ではこれが3割もいたといいます。
とにかく武士人口が多すぎるので、下級クラスは半農、もっと下へ行くとほとんど全農という生活でなんとか食べていってました。また、数が多いだけ、武士階級 . . . 本文を読む
ああ、今週のタイトルは「桜島の誓い」だったっけねと、これを書き始めて思い出しました。誓いったってなにを誓ったのか、ぜんぜんインパクトなかったわ…。
これが去年だと「調所の死」とか「斉彬謀反」とか、わかりやすいタイトルが来たと思うんですが。あ、でも来週は「薩摩分裂」。良い語感ですね。そういうダイレクトな四字熟語サブタイだと安心します。…ていうか、いいかげん風林火山から離れろよ、私。
…というわけ . . . 本文を読む
幕末・薩摩の事情(2)
☆調所広郷、財政改革担当に
長年の放漫財政とバブル殿様の散財で、500万両という整理不可能な大赤字を負ってしまった薩摩藩。
ここに登場した財政改革のエースが、調所笑左衛門広郷(1776-1848 )です。
代々藩主の茶坊主をつとめる家の出で、本人も裏千家のお茶を学び、茶坊主としてお城に上がりました。
茶坊主は僧侶ではないのですが、医者などとおなじく剃髪して、藩主の . . . 本文を読む
風林火山出直し学習会からの方、初めておいでいただいた方、改めましてこんにちは。当塾を主催いたしております、遊人庵庵主でございます。
いちおう、風林火山学習会を大河ドラマ全般に広げて大河塾と改称しましたが、私が塾頭とか講師だなんて偉そうな態度を取る気は毛頭ありません。皆さん、友として学びましょう(ってワタシは吉田松陰か)。
『篤姫』出直し学習会開講にあたりまして、約1年ぶりに手元の幕末関連の . . . 本文を読む
大河ドラマウォッチャーの皆様、お久しぶりでございます! 今年もまた、大河ドラマ第1回を観賞し、レビューを上げる初日がやってまいりました。
いやー、しかしビックリしましたね。去年のむさ苦しく暑苦しいお馬さんだらけのOPから打って変わって、今年は…。
えーと、とりあえずクレジットは2年ぶりに縦書きです。で、今までこういうのはなかったですが、キャストの名前が短冊のようなのの上にのってます。画面はオ . . . 本文を読む
皆さま、あけましておめでとうございます。
昨年1年間にわたりましてご愛顧いただきました『風林火山・出直し学習会』は、ご覧のようにリニューアルし、遊人庵(本家サイト)別室・大河塾として再出発いたす運びとなりました。
母屋の離れを開放し、同好の士にあつまっていただいて、大河ドラマを肴にわいわい楽しみつつ、お勉強なんかもできる空間にしたいなあと、こんな感じに模様替えしてみました。
どうぞ皆様、今後ともよ . . . 本文を読む