事物の扱いが、苦手である

私は具体的なことが苦手で
小さいころから不器用、
おまけに
普通の人が興味をもつような、
生活的な物事に、
必要な事物を除いて
本当に、
興味も関心も
持てない人間なのであった。
宇宙人、
私を評して
そう言った人も
あるくらいだ。

だが
神様は
ちゃんと人材配置をしてくれるのであって、
家内は
物の扱いとか、
生活に必須の
いろんな事と物の扱いが
巧みな人である。
それだから、
補ってもらっているから、
私は変わり者として排除されずに、
今ここにいるのである。
でも
物が上手に扱えないなんて
全く自慢にはならず、
また人として
欠陥があるのである。
立派な人間であれば、
事物の扱いも
ちゃんとできるべきである。
でも、自分についていえば、
これでも
できるだけのことは
やっているつもりだ。
それでこれぐらいなのは、
致し方ないのである。

自分自身の楽しみのために、紙工作の本を買ってきた。

この夏休み、
私は
私がわが家で
別々に個人指導している二人の小四の坊やと
紙工作を
楽しんだのであった。
紙工作というのは、
もうすでに
組み合わせて
組み立てるばかりの状態になっている
恐竜とか自動車の部分を
切り取って工作する類の
市販本があるので
それでするのである。
たくさんの恐竜を恐竜の紙工作の本でつくり、
その後自動車の紙工作の本に
移ったのであった。
一緒に作っているうちに、
私自身が
面白くなってきた。
なぜなら
出来上がった恐竜や自動車の形が
素晴らしかったからである。
９月に入り、
こんどは私は自分自身のために
同系統の
花の紙工作の本を買ってきた。
面白いので
私が自分自身のために
作りたいからである。
考えてみると、
工作などに
今まで生きてきた長い期間、
興味をもって取り組んだ覚えが
全くないのである。
工作しながら私は、
このように組み立てて形のよいものを完成させることは、
人を建設的なきもちにさせるものだな、
と感じたのである。
理屈ばかり言っていても
空回りしてしまう。
具体へ、具体へと
還元していく必要があると、
思った次第である。