今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

サンジョルディの日,世界本の日、そして、「ドン・キホーテ」の作家ミゲル・デ・セルバンテスの忌日

2005-04-23 | 記念日
今日(4月23日)は、「サンジョルディの日、世界本の日」そして、「ドン・キホーテ」の作家ミゲル・デ・セルバンテスの忌日でもある。
日本書店組合連合会、日本カタロニア友好親善協会等が1986(昭和61)年に制定。スペイン・カタロニア地方には、この日、守護聖人サン・ジョルディを祭り、女性は男性に本を、男性は女性に赤いバラを贈る風習があるそうだ。このは、カタルーニャの守護聖人である騎士「サン・ジョルディの伝説」に由来すると言われているが、このことについては、以下参考の「サンジョルディの日」の中の「サン・ジョルディの伝説」が詳しいのでここをご覧ください。
又、この日は「ドン・キホーテ」の作者ミゲル・デ・セルバンテスの命日でもあるため、スペインでは「本の日」とされているという。セルバンテスは、スペイン黄金世紀の作家で、代表作の「ドン・キホーテ」は、世界文学の傑作のひとつに数えられている。貧しい外科医の家に生まれ、1971年レパントの海戦に参加、その後無敵艦隊の食糧徴発係や滞納税金の徴収吏の職に就くが、徴税活動の不備により数回投獄され、その投獄中に構想を得た物語が「ドン・キホーテ」だといわれている。
前篇と後編があり、前編は、1605年に発表された。騎士道物語を読み過ぎて妄想に陥った郷士の主人公が、自らを伝説の騎士と思い込み、「ドン・キホーテ・デ・ラマンチャ」(「ドン」は郷士より上位の貴族の名に付く称号で、「デ・ラマンチャ」は彼の出身地のラマンチャ村を指す)と名乗り、痩せこけた馬のロシナンテにまたがり、従者サンチョ・パンサを引きつれ遍歴の旅に出かけ、風車を巨人と思い込んで突進する有名なエピソードも出てくる物語である。この前編の大成功にもかかわらず、その版権を売り渡していたため、彼の貧しい生活はいっこうに良くならなかったといわれている。
そして、10年後の1615年に後編が出版された。後編の中では、前年に出版された贋作の『ドン・キホーテ』に対抗して、この小説の後半で行き先をサラゴーサからバルセロナに変更している。そして、後編では前編とは異なり、ドン・キホーテの狂気の取り扱い方が変化しており、もはや、彼は自らの狂気に欺かれる事はなく、旅篭は城ではなく旅篭に見え、田舎娘は粗野で醜い田舎娘でしかない。ここにいるのは、現実との相克に悩み思案する、懐疑的なドンキ・ホーテであり、主人公の自意識や人間的な成長が描かれている。
兎に角、真に人間を書くことを主題にした近代小説は『ドンキホーテ』から始まったと言われている。小説は長編であり、なかなか読むのには時間を要するが、この本は映画、そして舞台でも何度も上演され、又、漫画などにもなっているので、物語の粗筋を知らない人はいないだろう。
この小説をもとにしたミュージカルは、日本でも数多く公演されているが、中でも、歌舞伎役者・九代松本幸四郎の、父親譲りの「赤毛モノ」のミュージカル『ラ・マンチャの男』 が有名である。このミュージカルは、1969(昭和44)年の初演(六代目市川染五郎時代)から、通算上演回数も1015回を数えるといい、ミュージカルでの同一主演者による日本記録更新中である。
この作品には、現代人の生き方を根源から問い直す激しいメッセージが秘められている。劇中でキホーテが歌う『見果てぬ夢』は、人間に必要なのは夢で、それを求めて生き抜くことが真の人生であるというような歌詞である。
この曲は、メロディーの美しさもさることながら、歌詞も良い。
そして、劇中で、キホーテは「狂気とはなんだ。最も憎むべき狂気とは、人生に折り合いをつけてあるべき姿の為に戦わぬことだ」と語り、「事実は真実の敵である」と叫ぶ。
生涯詩人を夢見ていたセルバンテスは、「ドン・キホーテ」の中で以下のようなことも言っている。
「喜劇で一番難しい役は愚か者の役であり、それを演ずる役者は愚か者ではない。」
(画像は、マイコレクションより、松本幸四郎主演ミュージカル「ラ・マンチャの男」青山劇場、平成7年チラシ)
参考:
Martian's BGM
ここでは『見果てぬ夢』が聞けます。他にも名曲がずらり・・・。
http://www.h5.dion.ne.jp/~koba1956/bgm.htm
ラ・マンチャの男 (Man of La Mancha) ['97. 9.13]
ここでは、「見果てぬ夢」の 歌詞がわかります。
http://www.asahi-net.or.jp/~KX5N-KGYM/past2.htm
サンジョルディの日
http://home.att.ne.jp/banana/cck/que-sanjordi.html
日本書店商業組合連合会「本屋さんへ行こう!」
http://www.shoten.co.jp/

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
事故 (よーさん)
2005-04-26 06:50:07
本当にすごい惨事ですね~。

こんな事故が起こるなんて・・・

幸い私の親戚や友達に、あの近辺の人はいないのですが、それにしても、あの、国鉄の偉い人の謝罪の仕方はなんでしょうか・・淡々と事前に用意した紙に書いているものを読み上げているだけ・・やはり・・もと公務員だと言う感じですね~。私が事故起こしたわけでもないのに、しょうがないと言った誤り方ですね~。街の近所の手助けした人が悲惨な状況に感情を抑えきれずに泣いているのに、涙の一つも出ないのだろうか・・・
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コメント有り難うございます (けぃみ)
2005-04-25 20:30:52
こんばんわ 

サイトの方お越し頂きましたのに留守になっておりまして申し訳ございません(微笑)

今日はよーさんのお近くでしょうか

大変な列車の事故がございましたのね

被害の拡大がわかりますにつれなんとも痛ましく

言葉がございませんでしたわ

よーさんのご家族またご縁戚の方々に被害はございませんでしたでしょうか

ではコラム読ませて頂いてから失礼いたします。
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小休止も良いですね・・ (よーさん)
2005-04-24 06:31:24
けいみさん・・・

お父様の面倒見大変なようですね・・・

なんとなく感じで判ります・・・

私のお袋も嫁に大変面倒を掛けました・・・

何せ、こういうことになると、仕事仕事と逃げるわけではありませんが、男って役にたたないですからね~。最後は、女の人の世話になる・・・

十分に充電してください・・・
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こんばんわ^^ (けぃみ)
2005-04-23 23:58:43
人間に必要なのは夢 それを求めて生き抜くことが真の人生☆

『見果てぬ夢』いいですわね~♪

今は両杖か車椅子がございませんと動けない父ですが免許の更新もいたしましたり見果てぬ夢のなかにおりますわ(微笑)

よーさん このところなかなかお時間を上手に操ることができずにおりますわ しばらくの間

充電のお時間頂きましてちと 父と戯れましょうかと思っておりますのね

無沙汰が続くかと思いますが またゆとりがもてましたらお邪魔させて頂きたいと思っております^^ 

よーさんのコラムは本当に素晴らしいですわ

どれだけ知識を頂戴しましたことか まだまだ

教えて頂きたいことたくさんございますし

長い人生の中の小休止でございます(照笑)

忘れられないうちに戻ってまいりたいですわ^^;
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