信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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ジョジョ・ラビット

2020-02-02 12:22:52 | 映画

第2次世界大戦下のドイツに暮らす10歳のジョジョは、空想上の友だちであるアドルフの助けを

借りながら、青少年集団「ヒトラーユーゲント」で、立派な兵士になるために奮闘する毎日を

送っていた。しかし、訓練でウサギを殺すことができなかったジョジョは、教官から「ジョジョ・

ラビット」という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかいの対象となってしまう。

母親とふたりで暮らすジョジョは、ある日家の片隅に隠された小さな部屋に誰かがいることに

気づいてしまう。それは母親がこっそりと匿っていたユダヤ人の少女だった。

第二次大戦末期のドイツで生きる10歳の少年の姿を描いた作品です

コメディなのか、マジなのか・・・本当にふざけているのか?と思う程、ナチスを茶化している訳

ですが、実は茶化すことでナチスの愚かさを示しているのかも知れませんね。。

ナチスの非情な振る舞いは描いてはいるものの、10歳の少年の視界を反映してか、酷い場面を見せ

ないためか、カメラの視線は低い。軽やかに描きながら、戦時下の狂気と人間の持つ正義感を伝え

ています。そして、本題は自宅に匿われていたユダヤ人少女を見つけたところから物語は動き始め

はじめは驚き、嫌悪していたジョジョですが、少年の憧憬としてありがちな、年上女性への淡い恋心

が、本人も気づかないうちにどんどん大きくなり・・・そして、それがナチに傾倒していたこれまで

の自分を否定していく様が、鮮やかに描かれています。こうしたジョジョの成長を促してくれたのが

彼を取り巻くな人々。中でも母の存在は極めて大きく、叱るわけでも説得するわけでもなく、絶妙な

距離感で息子を導く道標を示しているようでした。

そんな母役のスカーレット・ヨハンソンの演技は秀逸でした。

                    流石アカデミー賞ノミネートされているだけあります

 ジョジョのお母さん、

ロージーがジョジョに言った憎しみは勝ちはしない。この言葉に尽きると思います。☆☆☆☆



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