18世紀初頭のイングランドの人々は、パイナップルを食べることとアヒルレースに夢中になっていた。
体の弱いアン女王(オリヴィア・コールマン)の身の回りの世話をする幼なじみのレディ・サラ(レイチェル・
ワイズ)が、権力を掌握していた。ある日、宮中に新入りの召使いアビゲイル(エマ・ストーン)がやって来る。
以前の映画界なら、こう言うどろどろ人間関係もそれなりに美しく描いたのでしょうが、21世紀の、それも
新進気鋭の映像作家に委ねられると、その作風は身も蓋もないほど「赤裸々」でした。
アン女王が女官長で公爵夫人のサラを寵愛していて、そこにサラのいとこであるアビゲイルがやってきて、彼女
も宮廷で働き始める…というのは、事実そのままらしいです。
そこにイギリス議会のトーリー党とホイッグ党の対立という政治が絡むのは、事実でも映画でも同じです。
しかしアンとサラ、そしてアビゲイルの関係を、性的なものも含む、愛と嫉妬と駆け引きの産物とした脚本がまぁ~
凄い!! 孤独な女王陛下と彼女に仕えた2人の女の愛憎劇 オリヴィア・コールマン ・エマストーン
レイチェル・ワイズ この3人の演技が物凄い!女は怖い(笑)
さらに冷たく見えるサラが実は愛国者で、最初は単に優しかったアビゲイルが、自分の生き残りの為には国の事など
どうでもよいという本性を現わす…という対称も、面白い。
魚眼レンズ?を多用し逆光で表情の見えない中での会話など、映像表現的にもユニークで、見ていて飽きませんでした
ストーリーとしても作りとしても演技としても良い作品だと思います
女優三人が主演女優賞を貰ってもおかしく無かったのでは?最優秀主演は(オリヴィア・コールマン)さんでしたが
エマ・ストーンの「ちぇ!」っていう顔が好き ☆☆☆☆