1962年、米ソ冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究所の清掃員として働く孤独なイライザ(サリー・ホーキンス)は
同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と共に秘密の実験を目撃する。アマゾンで崇められていたという、人間では
ない“彼”の特異な姿に心惹(ひ)かれた彼女は、こっそり“彼”に会いにいくようになる。ところが“彼”は、もうすぐ実験
の犠牲になることが決まっており・・・・
今年度のオスカー最有力候補の作品です。 ここ数本オスカーの有力候補を見ていますが一番期待の一本です
マイケル・シャノンは、ギレルモ作品にはたびたび登場する男性ホルモン過多の高圧的な濃ゆ顔の悪役だし、
サリー・ホーキンスは「パディントン」と同じように包容力のある個性的な女性を好演しています。
大人版の美女と野獣?なんでしょうか。お互いに欠落したものを埋め合わせるように唯一無二の存在として惹かれ
あっていく・・・生死を賭けても・・・・と言う、美しいストーリーなのかもしれませんが、あんなに性の描写が
必要なのでしょうか?R15(SEX描写ゆえでしょうが、それ自体本筋に関係ない)なのが残念ですが・・・
サリー・ホーキンスさんはとても41歳とは思えない美しいスタイルでした(余談)
あと、怪人の姿が人間に似すぎているのがちょっと。 足が無くて人魚風とか?尾びれがあるとか?腕がもっとヒレ
っぽいとかのほうが 新しい生き物感が出たような気がしました。あの姿で水生生物と言うのには多少無理が・・・
総合的な話としては1962年という時代設定(人種差別があるし、性差別も存在する時代)です。その時代感やその
時代特有の不安感を前提とした大人の話です。敵役もスパイもそれぞれの国に対する愛国心という意味では、悪い訳
ではなく、自らの役柄に忠実であることに感心しました。また、サリー・ホーキンスが言葉を喋れない(空想では一回
喋っていましたが)のに、仕草がキュートでしたね。
クライマックスの映像はまた幻想的でしたね・・・ そして、オスカー候補の最有力と言われていますが、個人的には ☆☆☆★