信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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男と女 デジタルリマスター版

2016-12-22 12:12:12 | 映画

フランスのドービルにある学校の寄宿舎に娘を預けて、パリで一人暮らしをしているアンヌ(アヌーク・エーメ)。一方、カーレーサーのジャン(ジャン=ルイ・

トランティニャン)もまた同じ寄宿舎に息子を預けていた。子供を通して知り合った二人には、それぞれ夫と妻を亡くしたという共通の過去があった。やがて

二人は、互いへの思いと辛い過去の間で揺れ動いてゆく・・・・ダバダバダ ♬ ダバダバダ♬ のメロディ、聴けば誰もが知っている、フランシス・レイの名曲 ♪

デジタルリマスター版での鑑賞です。

のっけから桟橋の母娘のシーン、モノクロなんですがパイプオルガンの和音と共に本当に言葉を失う程に魅了されてしまいます。

ストーリーはシンプル、それぞれの伴侶を亡くした男女が週末、寄宿学校に子どもを送りに行く所から運命的に出会い、甘い想いをそれぞれの日常の中で

募らせていき、そして一つの山場を向かえる・・・・でも男と女すれ違い離れたり、でもまた寄りそいたくなったり。。。コケティッシュなアヌーク・エーメが美しい

男はジャン ルイ・トランティニャン、カーレーサーだ。当然、運転する場面もレース・シーンも多々出てくる、何故か初期のルパン三世を思い出す(笑)

二人の距離が決定的に縮まったのはジャン・ルイが過酷なラリーを制しそれにアンヌが祝電を送った『おめでとう、愛しています。』それを受けたジャンは

狂喜しパリまでの600キロをとばす。そして再会。子供たちを寄宿学校に預けてホテルへ。ついに二人は結ばれる。しかしそのめくるめくときにもアンヌの

脳裏には亡き夫の深い影がよぎる。これはカラーで映しだされる。「なぜ?彼は死んだんだよ」。気まずい雰囲気になる・・・。

このシーンの映像処理が当時では革新的な映像処理と表現だったと思う。 そして、ラストシーンは駅 ・・・・作品のシンプルさ、最近の映画に無い美しさ

  砂浜、海、船を捉える横へ流れるカメラワーク。桟橋、車、老人と犬を

捉えるロングショット。。。。本題に必要の無いショットの様に思えるが、この映画に欠かせない文章の行間のようなもの。

                    つまりこれは行間を味わう映画出は無いでしょうか? このシーンが一番好きだったりして・・・☆☆☆☆