はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

内田樹氏の本を読んで思い出した昔のブログ

2022年09月05日 | 
2022/09/05


10年前、昔のブログに書いていた
記事を読み返したところ
面白かったので
下に書いておきます。

今は下書き状態になっているので
誰の目にも触れていないのです。


・・・・・・・・・・・

2010/06/27


2007年出版の本ですが
養老孟司・内田樹氏の対談『逆立ち日本論』
を読んで、思わず笑ってしまいました。

このおふたりはおばさんと話すのが
苦にならなくて
自分たちをおばさん的と
言っているんですが
「おばさんの話」という部分がおもしろい。


 


部分的に引用させていただきます。

おばさんの話というのは
話が「ツリー状」に階層的に体系化されていなくて
 「リゾーム状」に脈絡なく
だらだらと横に広がっていく。
 
おばさんの思考って
頭で考えたことではなくて
 どちらかというと非常に身体感覚的ですよね。
 
論理がふらふら揺れる。

おじさんって頑固ですけど
おばさんはあまり頑固じゃない。
 
おじさん相手の場合
意見が一度対立すると
調整するのが大変ですけど

 おばさん相手なら
話の具体的な細部について
いちいち「そうそう」と
頷いてさえいれば

 それらの具体的な細部から
ひとつ抽象的な結論を演繹するときは
極端に言えばどんな結論にいっても
おばさんは気にしないんです。


ですから、実名入りの具体的な世間話を
あれこれした後に
結論として出てくる命題は
 「結局お金だ、ということよね」になっても
 
「やっぱり正直が一番ということよ」になっても
 
「頭のいい人は違うわね」でも、何でも繋がる。
 
縦方向に繋がりがないから、
どんな結論でもいけるんです。

(ここまで本の引用)


そうそう!

私自身おばさんだけど
おばさん達と話していて
「どうしてそっちの方向にいくの」とか
「結論って、それ⁉」と思うことはありますね。


たぶん、話の内容はどうでもよくて
コミュニケーションをとってることに
意味があるんだと思います。

・・・・・・・・・・・・・


これが12年前に書いたブログです。

今読み返して、ああ、そうだったなあと
おもしろく感じるけれど
最後の自分の感想は少し変わってきたかな。

「話の内容はどうでもよくて」
という場合もあるけれど

「人は自分と意見が違うものだ」
というのが根っこにあって
「そういう考えもあるのか」とか
「少し違うけど、同意しておこう」
となったり
「その程度の内容では言い争わない」
というスタンスが
おばさんにはあるのではないかと思います。


昔のブログを読みかえすと
私が内田樹氏の著作(対談ですが)を読んだ
最初の本が『逆立ち日本論』でした。

最近また内田氏の本
『そのうちなんとかなるだろう』を読んで
ああ~おもしろかった
と思って
私が内田氏の本を読み始めたのは
いつ頃かなあ、もう記憶が定かでないので
調べたのでした。



次回には
『そのうちなんとかなるだろう』
のことを書こうと思います。




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