ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

宝塚ジャポニズム序破急

2013-02-03 09:34:48 | 宝塚コラム

 まず・・・・コメント欄「宝塚総括」に名無しさんが書いて下さってますが

みなさんはどう思いますか?

本人は書き逃げした可能性もあるとは思うんですが、時々この手のコメントが来て

これを考え方の差と見るか、私の至らなさなのか・・・とちょっと考えたので。

ぜひご意見をお願いします。

 宝塚ジャポニズム 序破急 

 

 植田紳爾という人について

私も10年くらい前までは「植田先生の作品は古くて現代に合わない」と思ってました。

「少しも早く」とか説明が多すぎ、4文字熟語が多すぎ、外国の話なのに日本的な思想で描くとか。

言葉遣いの一つ一つが古いとか。

大方みんな同じだと思います

でも「ソルフェリーノの夜明け」を見た時、ちょっと考え方が変りました。

植田先生は大衆芝居というものをとてもよくわかっているからこそ、悲惨な戦場シーン

や血だらけのシーンの前に敢えて関係ない「ベルばら」風オープニングを入れ、

盆回しを使うことなく、わかりやすくセリフを書き、彩吹真央他退団者の見せ場をきっちりと

ストーリーの中に組み入れた」

この所、退団者に優しくない演目が多くて(「仮面の男」の晴華みどりは悲惨だった)

彩吹の「雪のように花のように」や、未来優輝と水夏希の掛け合いにファンは涙を

禁じえず思い切り泣けてうれしかったし。

こういうファンの願望をかなえてくれる演出家こそ素晴らしいと思ったんですね。

 

で、今回の場合、植田先生は仏教に帰依したわけね・・・・・と

舞台のよしあしを語るよりも「植田先生も歳をとったんだなあ 仏様にすがるようになったのか

という感慨の方が強くて。

こういうショーを作った先生の心理分析をするなら

100周年を迎える宝塚歌劇団の未来は決して明るいものじゃない。

小林一三先生の理想が破られ、劇団そのものが「清く正しく美しく」を忘れてしまった。

生徒達も日々精進を忘れ、技術的も精神的にも成長していかない。これでいいのか。

このままではやがて必ず歌劇団は滅びる

今こそ、歌劇団を創設当時の理想に戻し、「ベルばら」4強のような絶対的なスターを

排出せねば。柚希礼音は宝塚の救世主(大日如来)である」

という事になるんでしょうか?

 

 そこにあるのは怒り

プログラムを読んで、2部破B「千体仏」のシーンで、慌てふためいたように仏たちが

駆け抜け、そこに大日如来が登場して怒りを鎮める・・・というシーンがありました。

また3部B急「荒城の月」では、秀頼が死ぬシーンが・・・まさに「滅びの美学」ですね。

台湾公演に持っていく、99周年のプレお祝いショーという事を鑑みると

何で今、こんな内容に?と思わざるを得ないんですが

植田先生としては薬師寺に行ったときに、弥勒菩薩の微笑みにいら立ちや蔑みを感じた

というくらいだから、相当頭にきているんだなあと。

そういう感情を率直にショーにぶつけなくてもいいじゃないか。

でもベジャールを参考に作ったというなら、それもありかなと思ったり。

(WOWOWで見たベジャールの「カブキ」が似たような感じでしたし)

ストレートに感情をぶつけるのはいいけど、延々とお経をきかせるのはどうかと思います。

まるで・・・某学会に勧誘されているような?松本悠里さんの上半身のみの弥勒菩薩様に

してやられているような気がして。

大日如来の後ろに梵字っていうのも驚愕で。何でそう思うかって、やっぱり歌劇団と某・・が

むにゃむにゃでちょっと複雑なんですわ。

そもそもあのシーンは「日本物」じゃあないですよね。

桜と荒城の月の間にサンスクリットが入ったという異様なショーでした。

 

帰り、友人に

春麗の淡き光に」のオープニングと「スサオオ」のエンディングをつなげただけで

いいんじゃない?」って言ったら「ああ、なるほど」と頷かれました。

海外に持っていくんだし、プレお祝いなんだし、こういう世の中だからこそ

どこまでも「日本賛美」で行って欲しいというのがファンの正直な気持ちです

あ・・・でも、ありがたいお経を聞く事が出来たし、柚希大日如来に戒を授けていただいたので

きっと今年はよい年になると思います。

台湾で受け入れられるかは・・・・・・・・・・・・・ 「反日封じ」にはなるかも?

 

 


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11 コメント

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Unknown (ガァ子)
2013-02-03 23:36:55
初めてコメントします。
「天皇の母」をメインに拝読しています。
宝塚は大浦みずきさんや日向薫さん時代から天海さんまでを見ていました。
今回の冒頭の問い掛けを見て、該当コメントを読みました。
色々お考えになるとは思いますが、ふぶきさんに対する愛あるツッコミでもなさそうですし、気にしなくてもいいのではないでしょうか。
こちらは「ふぶきの部屋」というタイトルの個人ブログで、ふぶきさんが個人の考えを書く自由と権利がある場所だと思いますが、
私達はいわばふぶきさんのお住まいに、こちらが好きでお邪魔してお話を聞いているに過ぎません。
ふぶきさんの考えに賛成しかねるなら、読まなければいいのでは?
ふぶきさんの場所なのだから、ふぶきさんのルールを尊重すべきだし、うっかりとは言えネチケットから外れた書き込みに対し、仮に「命令口調」だとしても構わないはずだと思います。
以前ペ・ヨンジュンのファンサイトの管理人をしていまして、このような場合も何度か経験したので、他人事と思えずに書かせていただきました。
薪になってしまわない事を願います。
失礼しました。
最後に。
小説、出版されたらいいのにと私も思っていました(*^_^*)
観劇レポート (こまめ)
2013-02-04 06:39:35
昨年11月22日、会社から休業指示が出たため、星組宝塚大劇場公演を観劇しました。その時のです。

「宝塚ジャポニズム~序破急~」は、和の世界を表現するショー。
「序」の場面で、「さくらさくら」にあわせた日本人の美意識を表現した峰さを理先生振付の舞。チョンパがあるともっとよくなったと思います。

「破」の場面は祈りがテーマ。
各務原市出身の薬師寺副管長・村上太胤さんが協力された声明にあわせた弥勒菩薩・ミエコ先生の舞。
大日如来を中心にした仏たちの舞。秋に滋賀県長浜市高月町で観音さんの博物館に行った時のことを思い出しました。
「急」の場面で、舞の進行役の若衆・さゆみさんの歌う「荒城の月」。荒城の月のモデルとなった城は職場の社長さんの生まれた大分県にあるそうです。
さゆみさん、歌がうまくなっていてびっくり!
争いの虚しさを表現した殺陣と舞。浅井三姉妹街道ウォークで40キロを完歩した時のことを思い出しました。
総括のコメント (コヤクター)
2013-02-04 13:21:03
こんにちは。たまに書き込みなんかさせてもらうコヤクターともうします。

例の書き込みの件、「どう思う?」とふぶきさんが書かれていたので書き込んでみました。

」本を書くのは難しい。自分で書いてみればいい」というのは明らかにおかしいと。ふぶきさんが脚本書いたりされているのもブログで拝見していますが、仮に書いていなかったとしても、批評にはなんら支障無いと思いました。相手はそれを生業にしているわけですし、それを消費したことに対しての意見を発するのは至極当然だと思います。
ジャンルを変えて言えば、レストランに行って、料理がまずいとおもっても「自分は料理がうまく無いから文句は言えないなーとその人は思うのでしょうか。味の文句はプロの料理人にしか言えないって、おかしいですよね。
例えば学校の生徒会みたいに、ボランティアでやっていて「政策に文句があるならお前が生徒会やれよ」というのとは次元が違うと思うのです。

キツイこと書いていても、改善点とか自分なりの考えを展開しているふぶきさんの批評は、適当なこき下ろし・べた褒めブログより、よっぽど良いと私は思います。

これからも応援しています(((o(*゜▽゜*)o)))

宝塚きっかけで読み始めましたが、たまにアップされる「ジュニアくん」たちの記事が最近面白wくて、読み続けてますw

駄文失礼しました。
Unknown (へなそうる)
2013-02-04 16:00:12
あらいやだ!シメさんのことをそんなふうに言われるなんて哀しいです。OGさんを讃え続けるのは、宝塚の良い伝統ですよ~~。


昔はネットもなくて「歌劇」誌の巻末にある投稿欄ぐらいでしたね。でも、けっこう厳しい劇評もあったのものです。歌劇団への批判もありましたよね。それがあってこその続いてきたのだと思うのですが。。甘いばかりのファンはカロリーがあっても栄養のないジャンクフードみたいなものです。ふぶきさん個人の思いを述べられる場所として
開かれている場所ですから、ふぶきさんの自由が失われてならないでしょう。それにどんなに厳しいご意見でも宝塚への愛が通奏低音として流れているのを、わかっておられないのかなぁ。

Unknown (ふぶき)
2013-02-04 19:50:35
>ガア子さま
色々ありがとうございます。
昔はよく「嫌なら見るな」コメントが多かったんですが
さすがに最近はないなあと思って油断してたら・・
意外と傷つくもんですね。私も。
ヨン様のファンなんかもっとすごいでしょう?
私、公式HP行くと背筋が寒くなるもの。
「天皇の母」頑張りますね。
ほんと、出版出来たらいいのにねーー

>こまめさま
さゆみさんの歌は安定してますね。

>コヤクターさま
ありがとうございます。そうそう、そういう事を
言いたかったのよーーって感心しちゃいました。
これからもがんばります。

>へなそうるさま
シメさんを過去の人にしてはいけないですよね。
うちのマリコさんも。
個人的なブログであっても意見は正当でありたい
というのが希望で・・・欲が深すぎるかな。
凄いです! (kuniko)
2013-02-06 03:12:52
私も、宝塚ファンがきっかけでいつも読ませていただいています。
いつも、的を得た記事で今日は何を書かれているのだろうと期待してのぞかせていただいています。
脚本についても、詳しく記事にされているので感心していましたところ、なるほど勉強されていたんですね。

今日は、なみさんのコメントに対するふぶきさんの返答に、大変感心し、コメントせずにはいられませんでした。
若い子にありがちな盲目的というか、一途な意見を、
賢母のような愛に満ちた言葉で諭しあげていますね・・・すごい!

ふぶきさん、どんなコメントがきても気にしないでください。
そして、削除なんかしないで公表して皆に叩きのめして
(オット、口が悪くてごめんなさい・・)もらえばいいのです。
ふぶきさんの記事には愛があり、理性があり、教養があるということは、いつも読んでいたら解ることですから。
Unknown (ふぶき)
2013-02-06 19:25:58
>kunikoさま
ありがとうございます。嬉しいです。
これからもがんばりますのでよろしくお願い
いたします。
いつも共感しています (りん)
2013-02-06 21:43:31
はじめまして。
宝塚の記事、楽しみに読ませていただいております。

観劇し始めて20年以上経ちますが、宝塚自体が好きで毎公演観劇します。私は宝塚の舞台が好きなので、あまり生徒さんの私生活には興味がなく、舞台を観て自分の中で現状を判断しています。舞台以外の情報はあまり入れたくないので、ほとんどひとりで観劇します。

そんな私がふぶき様のブログを本当にたまたま読む機会があったのですが、「おもしろいっ!!」と思いました。
私が感じていたこととほぼ一緒です。
私もこんなこと劇団に言いたかったっ!!ということを上手に表現してくださっています。
愛情がなかったら、厳しいことなんて言えませんよね。今回の事について言わせていただけるなら、私は厳しいことをおっしゃってるとは思いませんでしたよ。

毎公演ふぶき様はどう感じられたかしら?と楽しみによませていただいております。
これからもがんばってくださいね。



Unknown (紫乃)
2013-02-07 00:04:40
いつも読ませて頂いています。
「宝塚総括」のコメントは興味深かったので書き込みします。
最近の宝塚脚本は明らかにレベルが落ちてきているのでは、と思います。それを個人レベルからでも、感想として指摘するのは悪いことではないと思っています。
宝塚も、厳しいことを言うファンがついているうちが華なのでは。
私は、「春の雪」に怒りを覚えました。

厳しいことも、愛のある証拠かと思います。これからも楽しみにしています。
これからも愛ある辛口を (QueenK子)
2013-02-07 09:18:30
ふぶき様のご意見は宝塚に限らず、最近では桜ノ宮高校の生徒の会見や麻生さんの発言に対しても、私が新聞やテレビで見て感じたこととは180°違う見解で驚かされるのですが、その後ふぶき様と同様の意見をコメンテーターが話していて他の人も共感していたので、ふぶき様の洞察力には感服しています。他にも「この人ふぶき様のブログをみてるんじゃない!」と思う事があります。
宝塚に関しても「ふぶき様はこの生徒がお嫌い?」と思っても次の公演では誉めていたりと、ご自分の好き嫌いに囚われずに評価されている事は、長く見ている人はよく分かっています。

なみさんはこのブログを知って、わくわくしながら宝塚のコラムだけを急ぎ足でご覧になられたので、ふぶき様のお人柄を知らずあのような発言になってしまったのでしょうね。
私も最初は宝塚と宝塚関連のコラムしか見てませんでしたので…。

これからは、なみさんにも宝塚意外のコラムと併せて新聞やニュースも見て、ふぶき様のブログの凄さを感じてほしいと思いました。

また寒さが厳しくなるようで、腰痛にひびくのではと心配しています。ご無理をされませんように。

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