ふぶきの部屋

侍ブロガー、ふぶきが宝塚とドラマ、皇室からワイドショーまで語ります。連載中の小説もお見逃しなく。

宝塚の駄作問題

2020-01-20 07:00:00 | 宝塚コラム

 今時のスマホってユーザーの好みを把握して、読みたそうなニュース記事をアップしてくれたりしますよね。私の場合は皇室とか宝塚とか日韓問題とか投資の話とか・・・

そうやってニュースに出ればアクセス数も稼げるし、いいなあ・・・羨ましいなと思ったりもするんですけど。私のブログはgooちゃんに嫌われているのかもね。

それはそれとしてタイトルだけは読むようにしているんですけど、今時、ファンモードじゃなくてしっかり「宝塚」を芸術として語ろうという気概がある人がいることに驚きます。

荒らしが怖くないのか?と思ったり。

私が自分のHP「宝塚レビューパレス」を始めた頃はそりゃあもう、荒らしが多くて。一々傷ついておりました。「〇〇さんの悪口を書かないで下さい」とか「偏っている」とかね。悪口じゃなくて批判なんだけど、その区別がつかないヅカファンは今も昔も多いです。

ある方のブログで「駄作問題」が語られていて、それはっちょこっと読んでみたんですけど、今も昔も変わらないなと思いました。

去年はオリジナル作品がいつになくいい出来だったと思うのですが、その方はそうは思わなかったようで、海外ミュージカルに頼るんじゃないよーーみたいな。

 宝塚が芸術として盛んに語られた時代

これは2つあり、一つは昭和初期と、1980年代です。

昭和初期、宝塚少女歌劇が20周年を超える頃には男役や娘役の「型」も決まってきて、人気も不動。そして観客の半分は男子学生でした。彼らは一生懸命という必死すぎる程に「少女歌劇」の在り方や未来を語っていました。

少女歌劇なんだから難しい作品をやる必要はない」「少女歌劇とはいえ芸術なんだから挑戦すべき」とかね。

1936年に東郷静男によって上演された「ゴンドリア」は「宝塚らしくない」と徹底批判を受けました。どんな作品だったのか見てないのでわからないけど、他にも「モンテ・クリスト伯」など、果たしてそれが宝塚なのか?との疑問はあったようです。

作品のよしあしに関する批判も多くて、今よりずっと辛辣で愛があるものでした。

1980年代は宝塚のベル・エポックというか、「ベルばら」ブームが去ってちょっと集客が落ちて来たころ、正塚晴彦や小池修一郎といった異色の演出家の登場によっていわゆる「宝塚らしくない」作品が容認されていきます。

恋愛よりも自然を愛するとか人間愛とか反戦とか・・そういうテーマが許されるようになったんですね。ロマンチックやドラマチックもいいけど、愛も恋も語らない宝塚があってもいいと。

その流れが1990年代まで引きずりました。

 「エリザベート」以降のオリジナルは駄作だらけ

震災後の宝塚を救ったのは小池修一郎潤色・演出による「エリザベート」です。

理事長も植田紳爾という演出家出身者が就任する事になり、さらに「阪急の箱入り娘」から「独立独歩」を言い渡された宝塚歌劇団はこれまでの「いくらお金をかけてもいい」状態から「経費削減」「生徒の新陳代謝」を図る必要性に迫られました。

柴田 侑宏氏が病気で作品数が減り、若手を起用。木村信司・植田景子・斉藤吉正・藤井大介・荻田浩一・大野拓史・中村一徳・小柳奈穂子・児玉明子らの作品が目立つようになる。

所が、いわゆる王道の宝塚歌劇を理解していたのは藤井大介一人で、あとは「自己主張」だらけの作品ばかり排出され、さすがの植田理事長も「宝塚らしい作品をかけ」と苦言を呈するように。

後に、斉藤吉正はしっかり宝塚歌劇団の座付き作家として体制側の人間になりますが、荻田浩一は劇団を去り、他は駄作を排出し続ける有様だったのです。

 「新専科制度」「宙組誕生」「スカイステージ」で迷走する宝塚

宙組誕生により、4組から20人程が組替えになって、各組が60人くらいになりました。その当時のしょぼさと言ったらありませんでした。宝塚は人海戦術なんだなあと感じました。

とはいえ高学年の生徒が増える事に危機感を覚えた植田理事長は「新専科制度」を作り、2番手と3番手を枠外において組内2番手の地位を上げようとしましたが失敗。

スカイステージが始まってみんな嬉しかったけど、目玉の東京公演千秋楽映像はひどいものばかり。

1998年以降の宝塚は悲劇と迷走が続く暗黒の時代と言えましょう。

また、トップ人事にしても、あからさまにスポンサーや有力な実家の後ろ盾、宗教界などが重視されるようになって実力主義からは離れていきました。

 新東京宝塚劇場の開場により、拝金主義は留まるところを知らず

それまで宝塚には「さばき」というシステムがありました。

財布を持って劇場前に立っていると、余ったチケットを定価で売ってくれる人がいるんです。

のどかと言ってはのどかですが、今じゃ考えられません。

東京宝塚が新しくなると同時にチケットもネットで販売する事がメジャーとなり、ヤフーオークションで値段が釣りあがって行く事になります。こうなると貧乏人は手を出すことが出来なくなります。

チケット代も6000円時代からあっという間に8500円時代へ突入。

色々問題ありの植田理事長から4代目小林家の理事長はそもそもが力不足と言われていましたが、結構間違った政策ばかり取って客足を落としました。

そして今の小川理事長がいるのです。

 小川理事長が嫌われるわけ

1 観客の差別化を図る

2 ファンクラブを潰そうとしている

3 金・コネにまみれて娘役人事を行っている

これに尽きますね。

1の「観客の差別化」というのは、歌舞伎座も同じで、新しくなった歌舞伎座の最低料金は4000円。チケット代があまりにも高くて若い歌舞伎ファンは通えなくなっている現状がありますが、一方で外国人や団体の集客で歌舞伎座は盛況です。

宝塚も同じです。東京宝塚劇場は回転率が100%近いのですが、それでも平日の夜や日曜日などの集客を何とかしたいと思っていたようで、そこに団体や貸し切りを投入。

宝塚劇場ならそれでもいいのですが、東京ではわざわざ団体を入れなくても沢山、ファンがいるのです。それにも関わらず毎日団体と貸し切りを入れるのでファンクラブにチケットが回って来なくなります。

おまけに転売目的で一般前売り前から複数のチケットを買う人がいるので、ますますチケット難になるのです。法律なんかあってなきがごとし。

せっかくファンクラブに入っているのにチケットが手に入らない。それなのに「お茶会と会服を買わないとチケットは回せない」とかいう所もあり、貢献度の高い人しか公演が見られないという状態。

つまり小川理事長は「阪急のみならず数々の会社と提携を結ぶ事によって貸し切りを行うことで席は完全に埋まる。席が空いてもそれは旅行会社に負わせる」といううま味を得られるのです。

また2のファンクラブを潰そうとしているというのは。

植田理事長の時代には、ファンクラブの会員数や、お茶会に参加する人の数、入り待ち出待ちの人数すらスターの人気を測る構図となっていたこと、チケットの大多数がファンクラブによってさばかれていた

ということがありますが、小川理事長はそういうものはあてにしていないようです。

むしろ、通行人の邪魔にしかならない入り出の人数を減らせないかとか、歌劇団とファンクラブの距離を開けようとしているような感じがします。

企業側からみると、ファンクラブは素人集団にしか見えず、彼らがスターをマネジメントしてお金を集めるなんて危険極まりないことなんでしょう。

じゃあ、チケットを公平に分配すればいいのに、どうしたって一般人の手には入らない様に出来ている。

つまり席が埋まってお金が回収できれば、一人何回見ても、席で寝てても構わない。今はライブビューイングがあるんだから生で見る必要もないでしょう。貸し切りも団体もファンクラブからも落ちこぼれる一般人は映画館で見てね・・・ということ。

これこそが拝金主義と言えないでしょうか。

東京ではあまりわからないけど、本拠地へいくと宝塚歌劇の観客にはヒエラルキーがしっかりと存在していて、身分違いの人達は交流しないという見えない壁を感じます。

関西は劇場内にレストランやカフェがあり、そういうのがわかりやすいんですけど東京は一見してわかりにくい。

けれど、劇場に通っていれば、毎日のようにど真ん中で見ているご婦人が一定数いることに気づかれるでしょう。

私は真ん中しかみないのよ」

「〇〇さんの所からチケット頂いているから」

と平気でいうお方もいらっしゃって・・・笑うしかない状況なんですよ。

勿論、そういう方は定価でチケットを買っているわけじゃございません。

お花代は2万3万が当たり前。そうやって貢献しているからこそ手に入るチケットなんです。

私が毎年「今年こそ宝塚をやめる」と思うのは、どうせ見るチャンスがないものという諦めの心境なんですけどね。今は宝塚にかまっている時じゃない。自分達の老後を考えなきゃと言い聞かせるものの、やっぱりご贔屓さんの舞台は見たい。でも見れない・・落ち込む。の連続です。

来月、姫は大劇場に行きますが、半年後には「ママも行くんだよ」と私にいい、ぎょっとしてます。

また大金を使う羽目になるじゃないかーーチケット取る為にいくら使うんだよーとへそくりがゼロになる日を案じる毎日です。

 駄作から抜け出した宝塚

話を戻して。

その方のブログでは「近年の最高傑作は「神々の土地」妥協しても「メサイア」「異人たちの夏」と書かれていて、半分共感、半分「?」でした。

宝塚歌劇は今、オリジナルよりも海外ミュージカルへ依存しています。

それもこれも「エリザベート」「スカーレット・ピンパーネル」「ロミオとジュリエット」などウィーンミュージカルとフレンチミュージカルのヒットによるものです。

一方でオリジナルと言えば、大御所になりつつある木村信司や植田景子が全く振るわず、私はあの二人は歌劇団にいらないと思っています。野口幸作もワンパターンを続けるなら先がないでしょう。

宝塚芝居の脚本で一番大事なことは「トップコンビを引き立てること」で、木村も植田もそこらへん、ビジュアルが引き立てはいいと勘違いしている感じです。

でも、斉藤吉正だけは駄作なりに当て書きが出来る人になっているので評価します。

また宝塚は戦前も今も日本という国の国策歌劇団の面もあります。

かつて香港や中国で公演し、今は台湾というのも国と国との関係なしにはあり得ない事です。

I AM FROM AUSTRIA」を上演したのも、2019年が日伯150周年記念の年で、どうしても上演する必要があったからです。一方で一つの版権を買うとさらに2つ3つの版権を押し付けられるのも常で、その中に「アナスタシア」も入っているのだろうとの推測が出来ます。

私は、何でも自前が自慢の宝塚であれば、オリジナル作品を海外に発信すべきと考えます。

「スカーレット・ピンパーネル」は原作より面白いと言われているし、「ひかりふる路」や「CASANOVA」なども十分にヨーロッパ等で通用するのではありませんか?

海外ミュージカルを宝塚版として変革できるようになったのだから、今度は宝塚歌劇をウィーンやフランスに売り込む時代に来ているのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

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ふぶきが選ぶ宝塚大賞

2019-12-30 07:00:00 | 宝塚コラム

 毎年の遊びのようなものですからお気になさらず。

東京公演を主として考えているので「ファントム」は東京です。「イスパニア」は来年度になります。

 

 最優秀作品賞(芝居) →「ファントム」(雪組)

ぶっちぎりで「ファントム」です。初演に比べて演出やフィナーレ処理が本当によくなっていました。外部のどこで上演されようとも雪組にかなう人はいないでしょう。

                食聖ーGOD OF STARS

オリジナル作品として最高によい出来でした。星組と紅ゆずる・綺咲愛里への愛を感じる作品で、観客も大いに楽しませて頂きました。

        (ショー)→ 「エクレールブリアン」(星組)

今年はショー作品が少ない中でmやっぱりこれかなと。「ボレロ」シーンが決めてです。

 優秀作品賞(芝居) → 「CASANOVA」(花組)

本当は最優秀作品でもいいかなと思う程の出来でしたが、作曲がフランス人であること、ラストが水戸黄門的になってしまった部分で優秀賞にしました。

        (ショー)→ 「クルンテープ」(月組)

月組のトップコンビには合わない作品だと思いますけど。久しぶりのアジアンなショーに酔いしれました。

 最優秀男役賞 → 望海風斗

            紅ゆずる

本当は全ての賞を望海風斗が独占してもいいというくらい、何ていうか全てにおいてパーフェクトな人です。「ファントム」のエリックも、「壬生義士伝」の吉村も、性格の違うキャラを丁寧にしかも間違えずに演じる。これは天才と言ってもいいのではないでしょうか?

紅ゆずるの方は望海の対極にいて、宝塚史上最もコメディに優れた男役でした。観客を大事にして、その反応を見ながら演技する。これは下町の芝居に共通するものです。望海風斗が高尚なオペラなら紅は狂言というように、色が違います。

  最優秀娘役賞 → 綺咲愛里

「霧深きエルベのほとり」のマルギットを今時自然に演じてしまう人は綺咲愛里以外にいないでしょう。本当に世間知らずなお嬢様ぶりが似合っていました。だからより物語が感動的になりました。また「GOD OF STARS」のアイリーンは男っぽくてそれでいてキュート。七変化に見せてくれるその姿に感動しました。

  最優秀助演男役賞 → 鳳月杏

「CASANOVA」のコンヂュルメル夫人は彼女の代表作じゃないか?という程素晴らしい出来でした。姿も演技も完璧。高音から低音まで出せる音域の広さも素晴らしい。月組に来てからも包容力がありダンディなパパを演じてくれました。またファンが増えたかな。

  最優秀助演娘役賞 → 舞咲りん

              海乃美月

「ファントム」のマダム・カルロッタは今までの中で一番面白くて聞き応えがあり、素晴らしい演技でした。舞咲りんここにあり!というものでした。

海乃美月は「無限無双」の芸者さんと「I AM FROM AUSTRIA」のロミーです。老け役が初めてだと思うのですが、しっかり演じてくれましたし、その美しさは群を抜いていました。

 最優秀歌唱賞(男役) → 望海風斗

          (娘役) → 真彩希帆

ここはもう「ファントム」コンビしかないでしょうね。

 最優秀ダンサー賞(男役)→ 暁千星

「クルンテープ」の女性役のダンス、そして「I AM FROM AUSTRIA」のパブロのダンスに関して。

          (娘役) → 沙月愛奈

「ファントム」の従者としてのダンスは引き付けられ、目が離せなくなりました。

 ダンサー賞・・・和希そら・礼真琴

和希そらは「オーシャンズ11」のダンスに対して。礼真琴は「エストレージャス」のBUCKのダンスに関して。

 新人賞 → 彩海せら

「壬生義士伝」で吉村の息子を演じた彩海せら。彼女はこれから活躍していくでしょう。

 最優秀脚本賞 → 小柳奈穂子

「GOD OF STARS」「群盗」の脚本に対して。オリジナル性が高く観客目線で脚本を書く事が出来る人です。

 最優秀演出家賞 → 上田久美子

やはり「霧深きエルベのほとり」の演出が素晴らしい。彼女の大階段の使い方が好きです。

 今年最も頑張った人 → 風間柚乃

「エリザベート」「無限無双」「クルンテープ」と代役が続いて、本当に大変な一年でしたね。

風間柚乃はこの学年にしては何をやらせても大丈夫、優等生。まるで香寿たつきや北翔海莉のような存在だなと思いました。

 

【今年の宝塚】

1年間、こんなにいい作品が揃った年はあまりなかったと思います。(90年代、あれは一体何だったんだ?)それぞれの作家が自分らしさを発揮出来たり、また「あて書き」が非常にうまくいったということなのでしょう。

でも、一番は作曲家ですよね。外部の作曲家を使うことでより作品が生きたということです。見る側からすればよい事なのですが、宝塚には座付き作曲家がいますので、彼らももっと頑張ってほしいなと思いますし、本当の宝塚らしさを表現するにはやはり座付き作家によるいかにも宝塚らしい楽曲が必要だと思います。

最優秀に入れた作品がみな外部の作曲家の手によるもの。今はいいけど長い目で見てどうなのか?という点を考えるべきでしょう。

ウイーンやフランスと提携を結ぶ事により、宝塚はより発展しました。今年はそんな集大成の一つであると思います。しかし、どうかお願いします。

今度は宝塚のオリジナル作品をウイーンやフランスに提供して欲しいのです。

韓国ミュージカルがいとも簡単に日本に入っている現状を見る時、なぜ日本を代表する歌劇団の作品が世界に発信されないのは不思議でなりません。

勿論、宝塚は歌舞伎や狂言のような伝統芸能の一つになっています。だから発信したとしても、あちらの人達が女性だけで演じるというのは無理かもしれません。でも、東宝版があるように、ウイーン版やフレンチタカラヅカがあっても別に構わないと思うんですよね。

東欧諸国・・・ロシアから独立した小さな国々では日本のアニメやコスプレが大きな癒しになっています。だからそういう所に宝塚を持って行ってもいいと思います。

残念なのは若手による「バウ」が減ったことで、東上する作品も減りました。バウは自主公演みたいなものだから仕方ないのかもしれないけど、98期から100期がもっと主役を張った舞台を行うことは必要でしょう。誰もが新人公演を見ることが出来るわけじゃないんだし。バウで代表作を持つことが出来ればスターの評価も変わる。今後の課題ですね。

今年は本当によく笑って泣いた一年でした。感動する事も多かったです。宝塚の歴史の中でも滅多にない充実した1年をありがとう。

【これからの花組】

柚香光と華優希のコンビは「はいからさん」に代表される花組にしては珍しくラブラブなカップルになりそうです。柚香光の同期である水美舞斗、なぜか大きな存在の瀬戸かずや、VISAがついた永久輝せあ、華やかで絢爛豪華な舞台を見せてくれるでしょう。

しかしながら柚香光には課題も多く、今後どれだけ成長していけるかがカギだと思います。

【これからの月組】

珠城りょう率いる月組は安定の一途。二番手の月城かなとは美しく、鳳月杏も海乃美月も近年まれにみる美形コンビ。下級生もよく育ちもっとも安定していると思います。が、元々珠城りょうは棒だし、男役の背中を見せるタイプではないので、今後、宝塚の「型」をきちんと持った下級生が出てくるのかちょい心配です。

【これからの雪組】

大物トップの望海風斗と真彩希帆を頂く雪組は、芝居も歌もダンスも安定していて作品にも恵まれ、非常にやりがいのある組であると思います。しかし、今後、彩風咲奈がトップになった時には随分とカラーが変わるだろうし、果たして望海風斗並のカリスマ性を持つことが出来るのか心配になります。朝美絢と綾鳳華のさらなる成長が雪組の今後を占う上で大事ではないでしょうか?

【これからの星組】

礼真琴と舞空瞳の優等生コンビは見ていて何も心配する事はないのですが、それだけに型にはまってつまらなくなってしまいそうな気がします。専科から2番手になった愛月ひかるがすんなりと星組の中に馴染んで伝統を引き継いでいけるのかどうか。また礼の同期、瀬央ゆりあを今後どうしていきたいのか。下級生は団子状態になってます。極美慎と天飛華音などの若手が成長していく事で面白さを出していけたらいいのではないかと思います。

【これからの宙組】

観劇回数が少なくて何も語る資格はないのですが、真風涼帆と星風まどかのコンビは失敗だったんじゃないかなと思う今日この頃。何が悪いって真風は若い娘役を引っ張って行くタイプではないのです。むしろ上級生が相手役だった方がよかったのではと思います。芹香斗亜・桜木みなとと路線は確定しているものの、今一つ「濃さ」が足りない。一体どうするつもりなんでしょうね。

 

年末しか語れないふぶきの御贔屓さん】

一応、観劇評を書く時はご贔屓の事はあまり書かないようにしています。贔屓していると思われるのは困るので。

でも年末くらいは思い切り語ってもいいよね。

 暁千星

実は「エリザベート」の時、回りの人に「ありちゃんはイマイチよ」って言われたんです。それも一人二人じゃありませんでした。その代わり評価が爆上がりしたのが風間柚乃。代役がとにかく素晴らしかったと言われました。美弥るりかも月城かなともとても綺麗。そして風間柚乃は貫禄があるとか何とか。私も暁のルドルフは「史上最高のヘタレ皇太子」と思ったけど。でも、そういう解釈もあるんだと思い直しました。

で「無限無双」を見た時にびっくりしちゃって。え?ありちゃん、いつの間にこんな色香漂うすごい男役になっていたの?

京言葉は本当にお似合いで着流しで髪が長いのも素敵。好きな女をわざと振る仕草も最高。私だったら嫌でもついていくのに・・・と思った程。

でもそれ以上に驚いたのは「クルンテープ」で、オープニングの歌詞に「あなたがいないと眠りにつけない」というのがあり、この言葉が聞きたくてずっと音楽を聴いているという感じです。(東京では風間柚乃だったので)

「クルンテープ」の中の女性役も足の長さ、色気、いじらしさ、どれをとってもすごい成長ぶりで、おばさん、すっかり嬉しくなってしまいました。

今回の「I AM FROM AUSTRIA」のパブロは、「あなたはとてもキュートだ」というセリフがあり、同じセリフを言う珠城りょうよりずっと上手。さらに歌詞の中では「君の汗の光はダイヤより美しい」でキュンキュンしています。

新人公演を卒業したら急に成長して嬉しすぎる。まるで中学生がいきなり背丈が伸びるような感じですよね。華やかさや貫禄もついて、いつでも羽根をしょって立てるよなあ・・でもその前にバウで代表作を1本お願い!あなたがトップになったらまた「1789」がみたいです。

笑顔が可愛いのにマッチョも似合う、相手から視線を離さないしぐさ。手の美しさ。ああかつて私の一番目の夫を思い出すわ。甘えん坊で泣き虫だけど妙に頼りがいがある。これが暁千星のキャラなら、小池先生、ぜひこの路線で1本お願いします。

要するに、今年は暁にとって第二のブレイクになったということですね。

 

 極美慎

一年間、極美慎の目がなくなっちゃう笑顔で癒されました。背が高くて素直でまっすぐすくすく伸びている感じが大好きです。「GOD OF STARS」のパラダイスプリンスのかつらの色は似合わなかったけど、でも「エルベ」の貴族も「エストレージャス」のダンサーも素敵でそっちばかり見ていましたよ。

「悪役をやりたいです」って笑ったら目がなくなっちゃって思わず「無理無理」って笑ってしまいました。まさに極美慎は白馬に乗った皇子様がよく似合う人です。

また、天華えまとのコンビも素晴らしくて、今後、この二人が組むのをみたいと思いました。

来年はぜひ「当たり役」を!!

 

今週は月曜日・火曜日・金曜日・土曜日と劇場に通い続けました。つまり月組を合計5回くらい見た計算になりました。全然ご縁のない組もあればこんな風に突如立て続けてしまい、貯金を全部失う月もある。夏には兵庫県まで出向き、その結果、またも貯金を使い果たし。

一体私、何の為にコツコツ毎日貯蓄しているのか?と悩むこともありました。

でも、宝塚は私にとって大事な分野です。さらっと使いきってまた来年ゼロからスタートすればいいっかと(思うしかないです)

とはいえ、来年こそ仕事にまい進し劇場通いは抑えらえる。そう信じています(笑)貧乏人には宝塚は贅沢すぎるのよねーーーと。

 

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演劇フォーラム「宝塚歌劇とウイーンミュージカル」

2019-12-26 08:40:00 | 宝塚コラム

 スザンナちゃんへ

勿論ライブビューイングでも大丈夫ですよ。

月組のライブビューイングのみどころ

 「ウインナー野郎」「クール」という言葉がいくつ出てくるか

 クララとハイジ

 美園さくらの似合わないファッション

 1幕目の海乃美月のセクシーな姿と2幕最後の上品なドレス姿

 1幕目のパブロが2幕目で恋に落ちる瞬間

 ヘリコプターから降りたジョージが薄手のコートを着ているが果たしてこれでアルプスの山で大丈夫なの?

 2幕目山小屋で過ごした二人はきっちり洋服を着ているし脱いだ形跡もなし。なのにジョージは「後悔してない?」っていう

 リチャードはやめとけばいいのに、自分から悪事を暴露していく様

 白雪さち花の帽子ぼよーん・・(本人考案。劇団は吉本みたいと言ったとか)

 フィナーレのロケットのお兄さん暁千星の足が下級生より上がっていること

さて、毎日のように日比谷に足を運んでいる私です。いい加減疲れが出てきているのですが、今回は東京宝塚劇場で行われた「演劇フォーラム」でメモったことをご紹介しましょう。

 渡辺芳敬氏による講演 「宝塚歌劇とウイーンミュージカル」

【ウイーンのミュージカル事情】

非常に日本と似ている。

日本で1963に初演された「マイフェアレディ」が日本初の海外ミュージカル上演になったが、ウイーンの場合は「キスミーケイト」が初。

そして「キャッツ」がウイーンに受け入れられたことでミュージカル分野が確立した。

1990年代、ミヒャエル・クンツェ(プラハ生まれのドイツ人)

      シルヴェスター・リーヴァイ(ハンガリー人)

1990年・・・魔女・魔女

1992年・・・エリザベート

      モーツァルト

     など

2009年・・・ルドルフ     ウイーンミュージカルの確立

 

【エリザベートの特徴】

 ウイーン版 → エリザベートVSエリザベート 内面の物語

           ミュージカル全体が死に彩られ、死にとりつかれたエリザベトが逃げ出そうとする物語。

 音楽・・・リプライズ方式(例:皇帝が求婚する歌が後半では夜のボートに)

        これにより希望から絶望へ転換

       ロックとクラシックの融合

 設定・・・エリザベートは死にとりつかれている。

       死のヴィジュアル化

       ルキーニの狂言回し

 装置・・・上手からはね橋が降りてくるがヤスリの形になっていて、これはルキーニがエリザベートを殺す時のヤスリ。

       他、観覧車やカフェも出てくる

どこの国のエリザベートが決定版なのか】

エリザベートはウイーンのみならず、日本・ハンガリー・ドイツ・韓国などで上演されて、そのたびに形を変えている。どれが決定版なのかというと、ドイツ版と言われているが、その国によって変化し続けるミュージカルである。

【なぜ日本で人気が出たのか】

1970年代、海外ミュージカルの演出は原作の演出家が行うのが常だった。

しかし、宝塚版は小池修一郎による潤色・演出で行われている。

(日本人にわかりやすい演出が施されていくということ)

宝塚版の魅力】

アダプテーション(翻案)の魅力。原作通りではないけどそのエッセンスをいかす

その意義は、愛と死の三角関係として脚本を広げ、深めたこと

ウイーン版・・・トートはエリザベートの分身であるので、彼女がいない場所では登場しない

宝塚版・・・トートはフランツ・ヨーゼフとエリザベートを巡って対立する独立しら黄泉の皇帝。エリザベートがいない場所にも登場する。

「愛と死の輪舞」が入ったことでよりエリザベートとトートの関係がわかる

・「死は逃げ場ではない」というセリフは宝塚版のみ

・役代わりの魅力

宝塚においても東宝版においても今が旬のスターを見ることが出来るミュージカル。

               ↓

日本におけるウイーンミュージカルの確立

               ↓

フレンチミュージカルへの道を開いていくことになる

(ロミジュリ・ドン・ジュアン・太陽王)

「ワールドワイドなミュージカル」

ブロードウェイミュージカル

一人の役者が歌って踊って演技する形。

ロイドウウェーバーの登場でブロードウエイミュージカルの変化

・ロイドウウェーバーはイギリス人

・オペラスタイルにロックを音楽を入れる

・このスタイルが世界中に波及し、それぞれの国の言葉でのロックミュージカルを作りたいと思うようになる。

 

ウイーンミュージカル

オペラのような歌が中心のミュージカル

点の線化

フレンチミュージカル

点の集積

コンサート形式のミュージカル

宝塚もまた点の線化

点の集積と点の線化ってどういう事かなと思うに、恐らく日本の能や狂言、歌舞伎は点の集積だと思います。一つ一つの場面が盛り上がって印象的だけど、後からよく考えてみるとつじつまがあってないような?どういうストーリーだったっけ?というような感じ。

点の線化というのはそこにストーリーのつじつま合わせを行うという感じ。

ドン・ジュアン」は点の集積そのもののミュージカルだったと思うのですが、生田大和はそこに「裏の設定」を与えてセリフや行動に矛盾が起こらない様に演出しました。

 

 I AM FROM AUSTRIAについて(斉藤吉正)

・エリザベートを制作した会社の新作で代替わりしている

カタログミュージカルであること

ラインハルト・フェンドリッヒの曲だけで作られたミュージカル

・オーストリアのを盛り込んだ歌詞を日本語にするのは大変な作業であった。

・I AM FROM AUSTRIAの歌詞は第二の国歌と呼ばれている

 

ということで簡単にメモったんですけど、質問などがあれば受け付けます。

渡邊氏の公演はとても面白く、そして私が普段感じていることを明確に言葉にしてくれたんだなと感じました。

 

 

 

 

 

 

 

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I AM FROM AUSTRIA 3回目

2019-12-25 07:00:00 | 宝塚コラム

 姫ちゃんと観劇してきました。

姫ちゃんはいつになく、今回の作品に入れ込んでおりまして。

その理由は前回も書いた通り「パブロとフェリックス」の仲がどうなっているか。

それと曲がとっても気に入っているらしくCDを買って毎日聞いて歌詞を覚えています。さらにDVDを見ながら(DVDは当然主役に焦点があっている)目を皿のようにしてパブロとフェリックスの行方を見ているのです。

なので今回は暁千星と風間柚乃を中心に見ていくことにしました。

が・・・その前に。

原作では本当に「エリザベート・アマーリエ・オイゲーニェ・フォン・ヴィッテルスバッハ」とか「うちのフランツ・ヨーゼフ」だとか、「パンがなければお菓子を食べればいいのに・・・私はシェーブルン宮殿のお姫様ではないわ」なんてセリフがあるのかな?(ライムギパン一つでジョージがそこまで引用する意味がわからん)

正直、引用がしつこすぎて

オーストリア人にとってハプスブルク家の名前ってそんなに普段から使うもの?

日本で言えば「泣かぬなら殺してしまえホホトギス」「それって信長じゃん」っていうたとえが延々と出てくるんですよ。

エルフィーが自分で「私の母はカラリーナ・シュラット」等、歴史的人物をあれこれ引用しているわけだからもうそれ以上は・・・と思ってしまうんです。

4つ星ホテルの御曹司が床でトルテを食べさせたりするシーンも原作にはあるのかな?やっぱりそれってまずいんじゃ。

そんなこといえば、「ジョージ」という名前そのものが英語読みじゃん。

ゲオルグくらいにしないとオーストリアっぽくないような気がして。

毎回思います。珠城りょう程雑な言葉が似合わない人はいません。

「ってか」

「じゃん」

がわざとらしいったらありゃしない。特に2幕目の「エルフィ―ノリノリじゃん」のわざとらしい事といったら!!

そして珠城りょうほどお育ちのいいベストが似合う人もいないわ。ジョージ王子とタイを張るくらい似合ってる。本当にお育ちがいいのねーーと羨ましくなります。

一方、美園さくらのエマは何でああも、一々笑うのかわかりません。

「面白い人」ってセリフが2回もあるし、何でもワハハ笑いで済まされる話なの?

それがもう気に障ってしょうがない。

鼻もちならないハリウッド女優というところはよくわかるけど、可愛げが一つもない。声音の使い方が妙に女っぽくて、すぐに「ふふふ・・・面白い人」って笑って喋って。ジョージとかみ合ってないんじゃないか?と思ったりしてね。

なかなか衣装が似合ってないというのも悲しい所で。

ホテル到着時の衣装はペケだし、へんてこな色のジャージも問題。

何よりフィナーレのドレス。やっぱり変です。あんな風に短いスカートの時って、みんな髪を上げているのに長いから変に見えるのかなと思ったりして。

劇場の90%くらいが女性で、しかも妙齢が多いということから、最も観客の共感を得ているのはジョージのパパとママ。

普通、成人した子供がいる夫婦なんて冷めたもので喧嘩すらしませんけど、こっちのパパは今も必死にママを口説いている。サプライズを用意している。その努力が女としては嬉しいのですわ。

私も早く「これからは二人の人生を生きるわ」なんて言って見たいです。

で、暁千星と風間柚乃なんですが。

みんなDVDとすっかり同じ演技をするのに(いえ、星組は全然違うものですから)暁&風間コンビは大劇場とは少々心模様が違っている感じですね。

一言でいうとパブロの強引さがより増したというか、それに喜んでついていってるフェリックス?みたいな感じ?

新進気鋭の風間柚乃は演技がうまくてねーージョージが庇い続けるのもわかる。

そんなドジ男を「クール」というパブロの気持ちが今一つわからないけど、もしかして「ドジな僕」と嘆いている姿が可愛く見えたのかな。それならクールというよりチャーミングだよね。

そう、この作品「クール」という言葉を使いすぎているんです。

「クール」=かっこいい、いかしてる

日本語では今一つ適当な言葉がないんですけど、心にズンと響くような意味ですよね。それを安っぽく「超クール」「クールな」「それってクール」とやられるとちょっとしつこい。さらに「クールなパティスリー(冷凍庫)とかけられちゃさらにしつこいわ。

フェリックスはドジっても憎めない性格。適格にジョージとエマの力にもなっているし、いじらしい部分もあるキャラ。

パブロは1幕と2幕では性格が違います。

1幕目はマッチョなだけ。2幕目燕尾服を着たあたりから甘えん坊で結構泣き虫。スターでいる時はマッチョだけど気を許している人の前では甘えん坊で泣き虫。だけど好きな人にはストレートに告白して強引に自分のものにしちゃう。

やるときゃやるパブロとグズグズドジっこのフェリックスはいいコンビかもしれませんね。

阪急貸し切りだったせいか、とにかく観客がよく笑ってくれました。笑いをさらったのは鳳月杏。上品だけど真逆に反応する間合いが素晴らしくて、多分みんなファンになったんじゃないかと思います。

高音から低音まで歌い上げるし、ダンディでかっこいいし、海乃美月ママとピッタリ。

ヒステリックで心配性で完璧主義のママ。おっとりしているけど見る所は見ているパパ。こちらもピッタリです。

じゃあ、ジョージとエマはどういうカップルなの?

これがわからないなあ。御曹司がヤンキー女優に騙されたようにも見えるし。女優の玉の輿物語にも見えて。

月組さんは海外ミュージカルのさきがけの組なんですよね。

だけど「エリザベート」やらせれば毎回「声量がない」と言われ、「スカピン」やっても何だかな・・「ロミジュリ」やっても印象に残らず。

「1789」はいい作品だったけどそんなに入りがよかったともいえなかったとか。

「I AM FROM AUSTRIA」はとても海外ミュージカルとは思えない程宝塚ナイズされてますけど、もっともっと工夫したらさらによい作品になったのではないでしょうか?

正直、人の使い方もどうかなと思う所はあります。

あんなに綺麗な海乃美月がトップじゃないなんておかしいと思う。

それに蓮つかさが今回は大勢の一人。あーあ・・と思ってしまいました。

そうそう、生まれて初めて東京宝塚劇場で知らない男性に声をかけられましたよ。

姫ちゃんと二人でサングリアを飲んでいたんですけど

「それは今回の公演の飲み物か何か?」と聞かれて「いえ、サングリアです」と答えたらそこから何だか「つい美しい人だから声かけて」とか、「お嬢さんとよく似ている」だのって始まって。

何でも72歳なんですって。ボロボロのバッグを持っているからちょっと貧乏な人?と思ったけど(いや、貧乏な人は阪急貸し切りには来ませんよね)

そのボロボロのバッグに「ハーバード」って書いてあって。どうやらハーバード大学の公式グッズ?

「僕は今週5作品のミュージカルを見たんです」って言ったかと思えば68歳でハーバードに留学した自慢、京大出自慢、某一流商事のOB自慢を聞かされちゃって。

姫は私の飲みかけのサングリアをぐいっと飲み干すと私に「行こう」と目で合図するんですけど、知らん顔できず(老人には優しく?)

結果、延々と話を聞いていました。

「長々話を聞いてくれてありがとう。目があって美しい人だったからつい」とかお世辞を言われ、こちらは頬が引きつってどう返事をしたらいいものかわからず、「後半をお楽しみくださいね」と言いました。そしたら「後半の方が面白いんでしょう?僕はドイツ人よりオーストリア人の方が好きだな。優しくて」とおっしゃってました。最後にドイツ語で挨拶されてお別れしました。

全然自慢にならないナンパ劇でした。

アウフヴィーダーゼーエンくらい言えばよかったのに、浮かばなかったっ!

気の利いた会話というのは突然出来るようになるわけではありませんね。

 

 

 

 

 

 

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I AM FROM AUSTRIA

2019-12-08 16:20:00 | 宝塚コラム

 我が家の姫ちゃんと二回見ました。

いくらスカイステージのお稽古場風景を見ても、面白そうと思わず、どんな話かも想像できず・・・不安があったのですが、実際見てみると総じて面白かった。でも脚本的にペケという作品でした。

 脚本について

この作品は2幕物ではなく1時間半に抑えた方がメリハリがきいて面白かったんじゃないかなと思います。ストーリー展開のいたるところに「時間潰し」的なシーンが見え隠れしてちょっとだれてしまいます。

そもそもストーリーとしてはありきたりで、どこにでも転がっているもの。4つ星ホテルの御曹司に今をときめくハリウッド女優の恋なんてセレブすぎて、いくらウイーンの浮浪者にホテルの残飯や食器を提供してもそれは「偽善」ではないのでしょうか?という疑問が。

ジョージの両親はいい人達で、息子も不良に見えず。何をカリカリママは怒っているのだ?という感じです。

2幕目のヘリコプターのシーンは本当はいらないシーンです。確かにアルプスの山を見せることが主目的で「オーストリアってこんなにいい国なんだよ」っていうのはわかる。わかるけど、免許を持たない女性が全自動でヘリを動かすはありえないし、わざわざそこでスキャンダル発覚というのもわざとらしくて、シーンを引っ張る事に必死な感じが見え隠れ。

エマと母のエピも、どうしてこうなったか?がわからない。そもそもエマの母は新聞売りしているんでしょう?なのに別荘を持っているなんて。どんだけ遺族年金貰っているのか?とか変な想像しちゃう。宝塚的にはここはジョージの別荘にすべきでしたよね。

ホテルの御曹司なのにあまりお金持ち感が見えないのは、やたらエマにへりくだっているからだし、ヘリコプターも山荘も全部エマのものだからです。

ラストも、ハリウッドを追われた女優が5つ星ホテルの嫁に収まるなんて、あまりにも出来すぎで、観客は「所詮は別世界の話」と割り切ってみるしかなく、共感を得ることは出来ないでしょう。

 演出について

斉藤吉正特有の漫画チックな絵が映像に代わるというオープニングはいつもの通り。

でも最初からシーンがごちゃごちゃしすぎてなかなかセリフが聞き取れません。

元々、出演者は少ない作品なんでしょうね。

主役クラス以外はみんなアンサンブル。それを宝塚方式にしてあっちこっちに役を割り当てて歌わせるというのは無理があったのではないでしょうか?

セットが動き過ぎるのも斉藤演出の悪い癖で、もう少しすっきりとまとめられなかったかなと思います。

それと日本人に受け入れられないものとして、4つ星ホテルの給仕(ジョージ)がエマの部屋でケーキの皿を落とした時のシーン。

一応、ケーキはそのままストンと皿と共に落ち、スプーンは布巾でふいて。

でもそのまま床で味見する?せめてテーブルに乗せて、スプーンは別なものを用意しようよ。

冷凍庫でも、ケーキの一つを床で味見してすぐに戻しちゃったけど、その後、このケーキはどうなるの?何も知らないスタッフによってお客に給仕されるのでは?と思っただけでぞぞっとします。

浮浪者に食材提供はいいとしておたまや食器までホテルブランドを持ち込んだら、それってもう「宣伝」にしかならないんじゃないか?と。

山小屋で一夜を過ごし、翌朝「後悔してない?」って・・・服着てる、靴履いている状態でそれを言われても。せめてベストは脱いでほしかったわ。そんなエマがあっさりリチャードの言葉に乗って「偽善者!」と言ってジョージを責めるシーンは、大昔の映画にはよくあったかもしれないけど、今は通用しないでしょ。

ジョージじゃないけど「怒るぞ」だよ

ヘリに乗せられて山小屋まで来たのにねーーー

さらにエマがそれでもジョージに会いたくて制服着て登場するシーンも要らなかったような?コスプレをお楽しみくださいなのかしら?と思ったけど、そこらへんすっきりさせないと飽きてしまいます。

結末はリチャードが自らエマに自分の計略を延々と話して脅し・・って悪党にしては小者すぎないかい?と思ってしまいまいた。

確かにオーストリアでヒットしたのはわかります。私達観客もぜひオーストリアに行ってみたいと思うし。でも、外国人から見た場合、ストーリーのチープさが目立って見えちゃうんですよね。

エルフィーのハプスブルク家ネタはヅカファンにしかわからないかも。こういうジョーク、私は好きですけどね。

 出演者について

珠城りょう・・・もう安定の珠城りょうとしか言いようがないです。何でこんなに「普通」が似合うのか。そして全然不良御曹司に見えない。いい所で幸せにお育ちになったおぼっちゃまそのもの。本来、エマがもっと悪役でハメラれた感があったらもっと引き立ったのになあと思います。「それってやばくね?」「クール」などの言葉は全然似合いません。主役なのにわりと終始受け身な役だったなと思います。

最後、母に「なぜ一度父を捨てたのに戻ったの?」と聞いて、答えを渋る母に「母さん」と呼びかけるのですが、ここが「息子」というより「上級生」という感じがしました。もうちょっと甘えてもいいんじゃないかな?

美園さくら・・・とにかくしぐさがウザいエマです。いちいち両手を上げて肩をすくめて、笑ってからセリフを言う。このワンパターンが見ている方には息苦しくてなりません。大女優というより高慢な金持ち女って感じ。もう何作かやってるけど珠城りょうと言葉のキャッチボールが出来てないんだなと。足の組み方とか体の向け方とか全身で拒否ってる印象があってダメだこりゃ状態。

一言でいうと可愛げがないんですね。

歌唱力は以前よりずっとアップしたので、これからは歌1本でやっていけば?と冷たくあしらってしまう。衣装も似合ってないし。特にパレードの赤いドレスは羽根と同じ色でまるでマッチ棒の炎のよう。

鳳月杏・・・よくぞ月組に戻ってきてくださった!ちなつさまがいたのでこの芝居は壊れずに済んだのです。若い父ですけどダンディでカッコよくて妻にベタぼれ。同じ世代という設定なので、ここらへんの中年夫婦の気持ちはよくわかります。

主役コンビよりずっとラブラブ感があったし、歌も聞きほれるし。コメディもシリアスもどっちも大丈夫ですよね。

月城かなと・・・美しいリチャード。でも悪人があまり似合わないんですよ。演技にそつはないし、どこも欠点がないのですが一言でいうとつまんないんです。真面目過ぎて。そう、トップと二番手が同じタイプ。アドリブで笑わせるでもなく、必死に与えられたセリフを言って演じてる感がすごくて。もうちょっと融通性がないと一皮むけないんじゃないかなあ。

暁千星・・・マッチョなパブロ。出番が少ないわりに登場する時はいつも真ん中から出てきて表情をくるくる変えてよく踊り歌い、楽しいシーンにしてくれます。外国人の役なのでドイツ語が理解出来ない風がよく出ていて、それゆえにセリフを反復するのがめちゃ可愛い。大きなガタイでエルフィに世話をやかれて「グランマ」と甘えたり、「ブエノスアイレスのママ!」と叫んだり。とにかくカッコいいけど可愛いに尽きます。

君はキュート」というセリフは実はジョージもエマに言ってるし、パブロはエルフィに言ってますが、どっちがより魅力的かは見ればわかるでしょう。

ラストはフェリックスに愛を告白していちゃいちゃと。主役コンビそっちのけで、双眼鏡はひたすらパブロとフェリックスの愛の行方に終始してます。

BL好きな腐女子の心をぎゅっと掴んだパブロってすごいわーー

海乃美月・・・最初、珠城りょうの母役と聞いてうそっと思ったけど。確かに若すぎる母ですが宝塚ではよくある話かなと。綺麗だしスタイルいいし、鳳月杏ととても調和がとれているし、観客はこちらに感情移入しそうですね。サンバシーンでママがいきなり服をばっと脱いで踊るシーンは圧巻でした。大人の女性の魅力を感じさせますよね。

光月るう・・・エリフィーはいつから生まれているんだ?という感じの役です。狂言回しのような役なんでしょうけど、かなり弾けて面白いです。特にパブロと一緒にいる時は面倒見のいいおばあちゃんになるところが好きです。

風間柚乃・・・フェリックス。今回は本当に美味しい役で、チャンスをきっちり掴んで目立ってスター路線驀進中です。風間柚乃のいいところは間合いがいいんです。これは蓮つかさにも言えることですが、間合いがよければセリフが生きます。今回は年齢的に自分に近い役だし主役にびったりくっついていたし、ラストはパブロとくっつくというあまりの抜擢ぶりに嫉妬しちゃうくらいです。

でもこうやってトップと二番手が不器用な分、下級生がフォローするんでしょうね。

夏月都・・・エマのお母さん。老け役だったけど姿勢もよくて綺麗でした。

白雪さち花・・・・旅行会社の色っぽいお姉さん。役にはまってました。

 

退団する叶羽時も上手だし勿体ないなあと思いました。

蓮つかさ晴音アキが全然しどころのない役で可愛そうでした。次回は何とか考えて欲しいわ。

 

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星蘭ひとみが専科へ 映像中心に活動

2019-11-30 21:30:00 | 宝塚コラム

 最初聞いた時は「?」と思ってしまった星蘭ひとみの専科移動。

 12月23日付けで星組の星蘭ひとみが専科へ移動

 今後は映像を中心に活動することになる。

星蘭ひとみといわれても「は?」っていう人もいると思うので。

です。101期生です。星組所属。

彼女は紅ゆずるのお披露目公演「スカーレット・ピンパーネル」でルイ・シャルルを演じて一躍脚光を浴びました。その後、新人公演のヒロインもつとめ、路線に乗るかと思われた・・・ら、花組から舞空瞳がやってきたというわけです。

 何というか、とても美しく目立つ顔立ちなんですけど、結構大根なんですよ。

檀ちゃんタイプっていうか、檀ちゃんよりはずっと踊れるし演技も出来ますけど。

早々と抜擢されたわりに早々と路線落ち?と思っていたら、いきなりの専科移動。

専科といえば、組長経験者とか学年が上の人が移動する先。

まだ新人公演やってる学年でこれってどうなの?と思ったら映像を中心に活動。

映像を中心に活動ってどういうこと?

また朝ドラヒロイン?それとも大河ドラマ?映画?

その昔、純名りさが朝ドラヒロインで活躍したことは知られていますが、劇団に戻った後が大変で。

戻る組がなくなったというか、仕方なく?っていうか花組で真矢みきの相手役になったけど2作か3作で辞めちゃったんですよね。

そういう先例があるから、専科なのかもしれませんが、在団中にテレビや映画に出演することを前提にしている生徒は戦後はいませんよね。

一体、劇団は何を考えているんでしょうか?

この星蘭ひとみはお嬢様で、学習院出身。下手すれば佳子様あたりと同学年の可能性ありで、お家柄もよろしいのでしょうね。

バックもすごいのがついてそうだし。それを蹴っ飛ばした舞空の背後はもっとすごいのか?と思ったり。

一体、劇団は何をしたいのかな~~

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ヅカ話

2019-11-15 07:00:00 | 宝塚コラム

 大嘗祭の間のヅカ話。

っていうか、「桜を見る会」が来年中止になったっていうのに、野党はまだ追求しようとしているの?森田知事のスキャンダルもいい加減にしなよっ

「来年は選定方法をしっかりして予算を削ってやろう」で終わりでよかったでしょ。

なのになぜどこまでも意地悪言うのかな。

私の心は春か遠い香港ですわよ。

いえね・・・生で見れないからDVDで何とかしなくちゃということで「1789」の本公演と新人公演を両方見てたんですけど、今思えば珠城りょうは痩せていた。

本公演は最後の方になると龍真咲の歌がダメでダメで・・・

2幕からは香港を思いながら見てました

最終的には「武器を持て!」と月桂樹の葉をかざすことになるんだなあと。

デモ隊にとっては結構な応援歌になりそうと思いつつ見てました。

新人公演の方が断然感動的で泣ける。ただ、ごめん、アントワネット様のシーンは全部早送り。

夜も更けて来たし、クリスマスも近いので雪組の「レ・コラージュ」これもねずみシーンとタイタニックシーンと真珠の燕尾のシーンとデュエットダンスのみ。

いやーー本当に朝海ひかると舞風りらのダンスはすごかったわーー

「タランテラ」は奇跡のような作品ですものね。

定期的に観たくなる2作品です。

 

最近、ド忘れすることありませんか?

そうならないように一生懸命頑張っているんですよ。お仕事の方は今のところ、問題がないのですが、芸能人とか昔のジェンヌの名前が一瞬出てこなくて慌てるんです。

今もこれ書いてて「舞風りら」が出てこなかった。

舞咲りん・舞空瞳・舞風りら・風花舞・・・・「舞」大すぎる

ちょっと芸名考えようよ。同じ漢字ばっかり使っても困るし、かといって読めないようなキラキラ芸名も困るし。

暫く「舞」は禁止にして。踊れる子につける芸名の漢字?

何がいいかな。「舞」以外で。

 

 

 

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お金持ちじゃないと宝塚を見ることは出来ない?

2019-11-14 07:00:00 | 宝塚コラム

 宝塚ファンってすごく大変。いや、ミュージカルファンってすごく大変。

いや、歌舞伎ファンに比べたら・・・?なのかなあ。

チケットを手に入れる手段が消えつつある昨今。どうしたらいいのよーー

ネットでは相変わらず10万もの値段で取引されているし。法律はどこへいった?

そもそも、宝塚のチケットはぴあじゃ買えません。

頑張っても無理。ファンクラブは表向きダブって入会することは出来ないので、よその組をみたい時はそういうお友達に頼むとか。つてを探すとか?

しかし「ファンクラブ会員のみ取次可」という公演も多くて。

やっぱり貧乏人は映画館で我慢しろと。映画館ですら大変な時もあり。

阪急夢組からメールが来て、大量に転売されている事実が発覚したので申し出ろと。

阪急が見つけ次第退会させるとか書いてあったけど、そんな可愛いもんじゃないでしょ。まだ一般前売りしてないのに「S席〇列~〇列まで1枚10万」とかよ?B席の後ろでも1万2万するわけで。

いくらなんでもそこまでは出来ない。だって生活があるもの。

でも一方で毎日のように劇場に通い詰めてみている人もいる。あまりに見過ぎているのか結構前の席なのに寝ている人すらいる。

宝塚のリセール制度は機能しているんでしょうか?

 

多分、それと似たようなことは東宝ミュージカルでも起きているかも。

トリプルキャストが当たり前の日程の中で好きな組み合わせはみんなそう思っていたりしてあっさり売り切れたりするし。いつもいつもネットで確認しているわけじゃないから熱心なファンとはいえないかもしれないけどね。

突如、宝塚に逃避したくなることもありますよ。

本当に「美しき皇后陛下」をみたいと思ってね。

本物の皇族を見るのは来年の立皇嗣の礼を待たないといけないなんて。

美しくない人を「美しい」とマスコミを通じてぎゃんぎゃん言うのは頭が痛くなります。宝塚の娘役だって全然可愛くないのになんで真ん中にいるの?ってのが随分いますけどね。

可愛くないだけならまだしも、トップと同列と勘違いしてるような娘役トップはちょっとありえないし。気が付くとトップが相手役のフォローばかりしているてのも見てて辛い。

というわけで、紅・綺咲コンビがいない今、望海・真彩コンビがいいなと思うんですけどねーー いつになったら生で見ることが出来るのかしらねーー

こんな事を言ってるうちがまだ平和な世の中なのかもしれませんね。

 

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「トート役」で言い争いした夜

2019-11-04 10:24:36 | 宝塚コラム

 問題は3連休だと思う。

3連休にはいつもいない人がいる。そう、旦那です。

そんなにミュージカルを見ているわけじゃないのに、へんに「通」ぶっている彼です。

ゆうべ、姫ちゃんが仕事から帰って来て、何気なくスカステをつけたら月組の「エリザベート」の新人公演をやっていた。

トート・・明日海りお

エリザベート・・・羽桜しづく

だったそうです。私はその時間、お風呂に入っていたんですが、出てみると姫ちゃんが

ママ、ダディがエリザベートの歌が全然聞こえないっていうの」と訴える。

するとダディが「だってあのエリザベート、何を歌っているんだかわからないよ」と言う。

姫もこの新人公演は面白くないなと感じたのか、会話はそこで終わりスカステもそこで終了。

じゃあ、録画していた「GREEN&BLACKS」をみようということになり、楽屋訪問から見てたんですが。

井上芳雄の「愛と死の輪舞」の時に、姫ちゃんがぼそっと

井上芳雄のトートって全然感情表現ないんだよね。イメージがわかないの。やっぱり私の仲ではトートはマリコさんだったり、水君だったりするから

というので

東宝のトートというのはそもそも感情がないのよ。いわばこっちが正統派というか?」

じゃあ、ママはマリコさんのトートを否定するの?邪道だっていうの?」っていうから

いや、そうじゃなくてあの解釈は麻路さき独特のものでウイーン版にはなかったもので、宝塚で初めてああいう解釈のチートが出来たということで

と説明していたら横から旦那は

ママは姫に麻路さきのトートが正統派って教え込んでおきながら今更そんなこというの?」

と来た。

別に教え込んでませんけど・・・

いや、教え込んだでしょ。毎日ビデオ見せて。姫はママの教育でこうなったんだから

と譲らない。なに?教育って。別に教育してきたわけじゃないでしょ。

たまたま姫も星組の「エリザベート」に感動し、生でみた雪組「エリザベート」にさらに感動したって話で。それって私の教育なのか?

ママは宝塚版のトートが一番いいって教えておいて、今更東宝が正当だっていうのはおかしい

と旦那がさらに突っ込む。

姫が「はいはい。私はまだ未熟です。だから喧嘩しないで」とその場はそれで収まったんですが。

誰でも第一印象の舞台がもっとも心に残るので、再演したり他の人がやったりすると色眼鏡になってしまう。だから考え方をかえて「こういう演じ方もありかな」と思えるように努力しろと私は言いたかっただけなんです。

我が娘ながら姫には頑ななところがあって、融通性に乏しい。

ぜひ宝塚だけでなく色々なミュージカルを見て、評価して欲しいと思うんだけどね。

それにしても旦那にはムカツクでしょ。知ったかぶりして。

その旦那が「モーツァルトで香寿たつきが歌った歌はどこでも歌わないんだね」とぼそり。

・・・「空から降る金」でしたっけ?あの曲、私も好きだけど。確かに聞かないねえ。

きっと歌える人、いないんだね」とのたまってました。

 

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文春宝塚105年アンケートについて

2019-10-28 07:00:00 | 宝塚コラム

 一体何を考えているのやら・・・一般的なファンの気持ちを考えなさいよというアンケートです。

週刊文春が宝塚105年を記念して「推しのジェンヌ」「推せないジェンヌ」の投票をしようというわけです。

多分、この企画が出て来た背景には

舞台で常に主役を務め、各組を引っ張るのが男役と娘役それぞれで抜擢される“トップ”です。過去には天海祐希や真矢ミキ、大地真央ら有名女優も、在団中にトップスターを務めました。トップスターに次いで2番手、3番手……とタカラジェンヌには序列がつけられ、配役はそれに応じて割り当てられます。

 この組内序列を巡る“スター人事”はすべて劇団が決定しています。しかしファンの間からは「もっとファンの意向を反映してほしい」という声も上がっています」(BY文春)

つまり「何であの人トップやってるの?」(名前はいえないけどいつまでも棒な・・・)

「何であの人急に抜擢されてるの?」(名前は言えないけど有名人の娘のあの人)

「何であんなのが相手役なわけ?」(名前は言えないけどどうにも枕営業しただろ疑惑が強い娘役)

96期の異例の抜擢騒ぎもありましたっけねえ

その度にファンは傷ついて「もっと実力主義で選んでほしい」と思っているわけです。

(関東のファンはね・・・関西はまた別。こんなもんやろ的な空気が強いです)

宝塚ファンが、自分が推す“贔屓”をトップにするには、ひたすら公演に通い、公式のフォトブックやカレンダーなどを買い、雨が降ろうが雪が降ろうが楽屋の入り出待ちをするファンの“ガード”に参加するなどして、劇団に愛を伝え続けるほかありません。それでも贔屓のタカラジェンヌがいい役をもらえないことも多い。ファンとしてはヤキモキしてしまいます」(BY文春)

こういう序列戦争を引き起こしているのが歌劇団とファンクラブ。

一時期、歌劇団は入り待ち出待ちの人数を数えて序列を決めようとしていたと噂が立ち、ファンクラブ必死に人集めをしました。その他、ファンレターの数やグッズの売り上げ、チケット購入の枚数等々、ファンに様々なプレッシャーをかけて購入に導き、その売り上げによって番手が変わる云々・・・があるのです。

そもそも、この時期、それぞれのファンクラブではスターのカレンダーを売りますが、1部じゃなく、50部、100部を販売。買った人に特典がつくなんて事をやってますが、一般ファンが50も100もカレンダーはいらないでしょ?

そんなに買ってどうするの?配る?配れるほどお友達がいる、お茶会動員出来るファンがとても大事にされるというのはあると思います。

我が家の姫だって、写真とかグッズとか結構購入してますけど、そんなのものの数にも入らない。お茶会に行けばど真ん中にどしんとラスボス風のファンが席を占めているし、プレゼントコーナーの番号読みも実は最初から決まっているんじゃないか?という疑惑が付いて回る。

そういうのが見たくなくて最近はお茶会も遠慮したりしているんですけど。

はっきりいって、宝塚で出世する方法、それはスポンサーがつくことです。それから音楽学校時代から演出家の目に止まること。

あまりファンの思い入れは関係ないんじゃないかな。そうでも思わないと最近の人事に納得できないでしょ。

例えば愛月ひかる。この方は宙組ではとても重要な男役で実力十分。しかし、朝夏まなとの退団と同時に専科に移動。その裏には色々な歌劇団との軋轢があったようです。で、禊が終わったのかどうかわかりませんが、星組2番手に返り咲くという・・・

星ファンからみたら青天の霹靂ですよ。ついこの間まで紅ゆずる率いるあったかい組を見てたのに、いきなりよそから(ったってすでに礼真琴とは競演済)次期トップとして入ってくるんですから。

何で古巣の宙組に帰してあげないのか?今の宙組に必要なのは愛月ひかるでしょうが。

しかし、星もまた礼真琴の横には同期の瀬央ゆりあがくっついてくる。花組も柚香光の横には水美舞斗がくっついてくる。何で同期がいい役で下級生の足を引っ張るか?って話。

若手が中々真ん中に立てない。私は以前よりバウホール公演、青年館が減ったような気がするんです。バウホールの場合、半分は自主公演のようなものなので一旦全額主役持ちになるんでしょう。共演者の昼代とか、そういう細々した面倒まで見れるのは、スポンサーがいる上級生くらい。

だから主役を1人にしないで2・3人で持たせて、東上しないというパターンが多いわけ。

本題に戻りますが、「推せるジェンヌ」「推せないジェンヌ」を点数でつけて、きっちりその理由も書くようになっているアンケート。これにファンはすごく怒っているんだそうです。

どんなジェンヌもファンにとって大事なのに、その人が推せないジェンヌになったら嫌」って事なんでしょうね。つまり、いつも自分の御贔屓が報われることを祈りつつ、他のジェンヌを貶めるような事も言えない。気持ちわかるからって事でしょ。

でも、もし、きちんと「推せる理由」「推せない理由」が書ける人ならアンケートに参加していいんじゃないかと思います。この結果が歌劇団に届いても歌劇団は何もしないと思います。

今の歌劇団は官僚主義で前例主義でお金儲けしか考えていません。

正直、座席が真っ赤でもチケットが売れていればいいの。団体を多く入れるのはその為だし、ファンクラブのファンをないがしろにするのもその為。

一定のお金持ちと団体さんで常に客席が満杯、チケットが全部売れてくれたらそれでいい。

歌劇団のお得意様には常にいい席が用意されているし、いざとなったらOGにどんどんチケットをさばくという手もあります。

どんなにファンが頑張っても実力主義にはならないんですよね。

どんな障壁があっても力技でねじ伏せて出世した望海風斗みたいな人はそうそう現れないなあ。

考えてみればもっと酷いのは歌舞伎界で、だから結局テレビや映画に行かざるを得ないし、貴重な「その多大勢」をやる人がいなくなっている現象が起きてます。

ミュージカル界はテレビからどんどん人が流れて、本当に歌も演技も上手な人がどんどん脇に追いやられている始末。

それもこれも全部「客が呼べるか呼べないか」が全てということです。

超実力者と思われている井上芳雄も「客が呼べる」から、一定のファンがいつもついているから主役を張れるのであり、それと演技力がどうのはまた別かなあ・・と思ってます。

宝塚の場合は、歌劇団の事情を知りつつ、運が良ければ出世するし悪ければ途中で退団せざるを得ないということをわかってファンになる必要があるんですよね。

夢輝のあや彩吹真央を見送って来た身としての冷めた感情ですがね)

 

 

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