記憶の風化というものは止められないものでしょうかね。
たった30年前のオウム真理教が引き起こした世界でも例をみないテロを知らない若者が増え。そのせいで「アレフ」に勧誘されて入信してしまう人が多いのだそうです。
無論、私達の子供達も知らない世代にあたります。
姫は「何が起こっているのかは覚えていないけど、次の日、ママがダディにすごく怒っていたのは覚えている」と言っていました。
あれは1995年、阪神大震災の僅か2か月後の事でした。
仕事中に「何だかすごい事件が起こったようだ」と同僚に言われてテレビを見ると、地下鉄の入り口に救急車が沢山止まっていて中継されているようでした。
仕事中でしたので詳しく知る事は出来なかったけど、どうも朝の地下鉄でサリンがまかれたという事。
その時まで「サリン」が何だか知らなかったし、何がどうなのかわからなかったし。
でも、地下鉄千代田線や日比谷線などの霞が関駅とか日比谷などで大騒ぎになっており、次から次へと地上で横倒しになっている人達を見て、ひたすらびっくりしました。
保育園に子供達を迎えに行って帰宅し、食事の間ずっとニュースを見ていたんですけど、どうもオウム真理教が地下鉄でサリンをまいたという話。
サリンは猛毒の神経ガスで即死と直結していると言う事。
そこで急に心配になりました。
うちの旦那は同じ時間帯に地下鉄を利用していたからです。
まさか・・・いやいや・・時間がずれているから大丈夫だろう、もし何かあれば連絡があるし。と、思っていたら郡山宮妃から電話があり、「うちの息子はどうしたの?」と。
わからないと答えると「心配になって・・帰って来たら一言言ってあげる」と珍しく私の肩を持ってくれました。
私は旦那の会社に電話をし(携帯ないのよ)「外出中でどこへ行ったかわからないし、帰りもわからない」と言われてぷつっと切れて「自分の会社の人がどこに行ったかわからないなんて社員がいるか!」と怒鳴りつけてしまい、向こうはびびって「はいっ。今すぐ探します」と言う事になりました。
旦那の会社の名誉の為に付け加えますと、IT関連、半導体関連の会社というのはですね、しばしばこういう事があり、一晩中仕事でどこかに缶詰と言う事もありうるのです。
しかし「報告・連絡・相談しないのか!」とまたここで怒ってしまった私なのです。
結果的に「どうも川崎の方にいるようで、連絡取れません」と言われました。
これまた名誉の為にいうと、うちの旦那のような仕事は缶詰になると情報の遮断が起きるので世間で起きている事が全く入って来ないと言う事もありうるのでした。
結局、翌日の昼頃帰宅した旦那に「出ていけ!」と怒鳴り、それを姫が見ていたという事ですね。
なんとうちの旦那はあれだけニュースでぎゃんぎゃんやってたことを一切知らず、しかも、その日は地下鉄に乗らず東海道線に乗ったというのです。
それを先に言えよ・・・・ですよね。
本当に今は便利な世の中になりました。
段々事が大きくなり、死者が増え負傷者も増え、オウム真理教の実態も晒されやがてサティアンでの逮捕劇になるのですが。
忘れてはいけないのは、この「地下鉄サリン事件」というのは、世界でも例をみない民間のテロ事件なんです。
ロシアや北朝鮮が神経毒で邪魔者を消すというようなものではなく、「無差別殺人」に神経毒を使った。しかもサリンを自分達で作りだしたと言う事が大問題なのです。
お蔭さまで・・っていうか、あの有名なアメリカのドラマ「クリミナルマインド」などでも事例として出される程の脅威だったのです。
オウムの幹部はみな高学歴で理系のエリート。そんな彼らが盲目でみっともない麻原彰晃に魅せられて信仰を持ち、ただの新興宗教からテロ集団に代わって行ったのです。
アメリカなどではしばしば新興宗教による殺人や自殺などがありますが、オウムのはケタが違う。大人から子供まで巻き込んで生活そのものを変え、親から子供を引き離し、洗脳につぐ洗脳。
オウムに洗脳され、子供を奪われた親達を支援していた坂本弁護士一家が謎の死を遂げたあたりから、その狂気は世界レベルに。
だから日本は「テロ先進国」と呼ばれてしまうのです。
オウムは潰れたけど、「アレフ」が残った。
でも、30年前の惨劇を知らない若い人たちが入信するというのは大きな問題です。
地下鉄千代田線を降りて帝国劇場に地下を歩いていく途中に慰霊碑のようなものがありますよね。あれを見れば少しはわかるのではないかと。
また映像が残っている筈だから本来は洗脳されるわけがないのですが。
どこの都市も「アレフ」を受け入れない宣言している筈だし。
それがいつしか風化しているんだと思うと、本当に日本人は忘れっぽいなと。
しょうがないのかな。
これまたアメリカのドラマ「FBI特別捜査班」のシーズン2の最後だったか。
主人公の女性がサリンがまかれた部屋に閉じ込められるという結末がありました。
どうもアメリカのドラマって防護服を着たりマスクしたりという観念が足りないようで、放射能にしても、サリンにしても病原菌にしても扱いが軽いなと思う事があるんですね。
でも、この回は特別で「何で生き残って後遺症もなく復帰してるの?」とびっくり。
そりゃ主人公が死んだら困るけど。
でも、あの日、「みんなばたばた倒れている」と連絡を受けて地下に入った救急隊員や、地下鉄の職員も吸ったわけではないのに毒にやられて亡くなったと言う事もあるんですよ。
まして部屋に閉じ込められたら絶対に助かる筈がないんですけど、アメリカのサリンは日本のより弱いのか?
とにかく、こうやって風化していくから扱いも軽くなるんです。
あれ以来、ゴミ箱が消えたり、「不審物を発見した人は」のナレーションが流れるようになりました。平和だった日本がそうでなくなった日があの1995年3月20日なのです。
それをよくよく考えたらどんなに誘ってくれた人が優しくてもアレフに入信してはいけないのです。
それは犯罪者と共に生きる事になるからです。
当時関西にいたので、その年は神戸の震災の方が強烈だったのですが、
「地下鉄サリンって、東京の人は阪神大震災と同じくらい、いやそれ以上の衝撃って言ってはるんやって」というのを聞いてビックリした記憶があります。まさか…それはないやろと。
でもこちらに住み、通勤で地下鉄にも乗るようになると、恐ろしさが身に沁みてきました。
盲信、狂信で突き進んだ、間違いなく最悪のテロだったのですね。許せないです。
あの宗教の匂いをほんの僅かでも嗅いだ者は、いずれとんでもない事をしでかすだろうとの異様さを感じたろう それを彼処まで野放しにし行動出来たのが不思議でならない
この大きな不思議 ふぶきさんお判り頂けますか
学校の母体となる宗教を信じなさい、という強制されるようなことはありませんでした。
宗教、という授業があり、いわゆる普通の中高なら道徳とか倫理みたいな内容でした。教員のみならず、ゲストをお迎えしてお話しを聞くことも多く、そこでは「カルト」についても学びがありました。
担当されていた先生は「あなた方が大学に進学して、間違ったカルト集団に騙されないように」と1つ1つのカルトについての説明があったそうです。
こういう授業がどの学校でもあれば良いのですが、なかなか難しいですよね。
30年の歳月は、あの大事件でも容赦なく風化させてしまいます。
私の中では、事件以前の出来事(選挙に出て、しょーこーしょーこーと歌っていたりとか)のインパクトも強かったですね。
世間に色物扱いされていた印象が感じもあり、まさかこのような大事件を起こすとは思っていませんでした。
昨夜、NHKのニュースウォッチ9で当時の捜査関係者が出てましたが、事件前から水面下で色々調べていて、それでも事件を防げなかったというのは残念です。
当時御徒町まで通勤していました。私はJRを利用していましたが職場で営団地下鉄を利用している人たちが出勤して来ない。どうしたんだ?と皆が騒ぎ始めました。当初は「地下鉄でガス爆発が起きたらしい」と言っていてお昼近くにようやく出勤できた人達も何があったかすごい混雑でわからなかったみたいです。 その日の帰り職場は日比谷線の仲御徒町駅の近くだったので駅の入り口に立入禁止のロープが張られていたのを覚えています。
余談ですがその日会社をサボっていた人(地下鉄利用)の奥様が心配して職場に電話してきて「今日お休みの連絡ありましたが」で翌日上司にすごい怒られてました。携帯電話ない時代ですからね。
「隣の工場の臭い」とかわす教団の弁に何もできない村民を見守るだけの警察官。
せめて空気を採取して臭い成分を分析できなかったのだろうか。
この異臭騒ぎは既に松本市でサリン事件があった後だったそうですが、せめてこの異臭騒ぎで止められていたら、と悔やまれますね。
帰宅後、背広から靴にいたるまですべてゴミ袋にいれ、焼却しました。
頭も念入りにシャンプーしてもらいました。
毒物を輩出されると思われる食生活にしました。
あの日、ニュースを見てくれないかと電話があり、各局を見ました。
TBSを信用しなくなり、マスゴミと知るようになりましたね。
肝臓のツボを押すと痛がるようになりました。
アレフの拠点がある秋葉原にはいきません。万世、好きだったんですがね。
違和感を重要視するようになりました。
マスゴミで意見を述べる有象無象より、地下鉄で犠牲となられた職員の奥様のおっしゃることが一番まともでした。それは今でもそう思っています。
頭や気性のしっかりされた方は市井の方です。まともです。
オウム真理教だけでなく統一教会も何でもそうですが、狂信的です。昔は創価学会もにたよ江なものでしたが、今じゃ創価に入らないと芸能界では生き残れないとか。
氷川きよしにしろあの人もこの人もって感じです。
地下鉄サリン事件の1年前に私の地元の長野県松本市でもサリン事件ありました。友人のご主人が松本の裁判所勤務で、今思えば少しのズレで彼も亡くなっていたかもしれません。そう考えると頭が痛くなります。
その中で、キリスト教徒で左翼の代表例として挙がっていたのが東京女子大学の学長を務めたことがある隅谷三喜男で、平成12年の講書始の儀に呼ばれていたそうです。
当時きちんと破防法が適用されていたら、今の状況は多少変わったのではないでしょうか。