ふぶきの部屋

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ユージン・スミス生誕100年

2017-12-27 07:00:00 | つれづれ日記

 どんなに「違う!私は関係ない!」と言い続けても、現皇太子妃であり、数年後に皇后となる雅子さんの「チッソの孫」という肩書は消えません。

皇室にさえ嫁がなかったらそっとしてあげられたかもしれません。

庶民の世界では「チッソの孫」でも外交官・小和田恒の娘なら・・という人もいたかもしれませんし。

でも、彼女が(自ら)皇室に外交をしに行った以上、過去としてその出自が取りざたされるのは当然なのです。

皇室とは平等な世界ではありません。

父方・母方の血筋がよい方が上ですし、天皇 → 皇太子 → 筆頭宮家 →宮家の序列は絶対なのです。そんなの民主的でないといっても皇室とは民主的からは程遠い世界です。

かつて聖武天皇のコンプレックスの先は長屋王でした。

両親ともに皇族で、妃もまた皇族だった長屋王は莫大な資産と人望を集めていました。一方の聖武天皇の母は父こそ藤原不比等ですが母方は身分が低かった。光明皇后もまた初の民間出身妃でした。

聖武天皇は常にその事が頭にあったのでしょう。

聖武天皇は母・宮子への尊称を「大夫人」にしようと言い出します。

(今でいう所の上皇后のようなもの)

でも長屋王は「法律上、皇太夫人と称する事になっております。おっしゃる通りにしたら典範に逆らう事になりますけど」と反論

(要するに典範上「天皇の母は皇太后と称する事になっており、天皇自ら法律を破るのですか」と抗議したわけ)

で、聖武天皇は「文字では皇太夫人と書いて読みは「おおみおや」にします」と言った。

(つまり「上皇后」と書いて「おおみや」と呼ぶ事にした)

以後、長屋王は謀反の罪を着せられて自殺に追い込まれます。

話が逸れましたが、なので雅子妃が江頭豊氏の孫である事は永遠に封印出来ないし、祖父の悪行に対し、一定の距離を置かないで来た事ははなはだ「妃」としてふさわしくない振舞なのです。

しつこいけど繰り返します。

 1956年5月1日、水俣保健所が新日窒付属病院から脳症状を主とする「原因不明の奇病発生」と報告を受けた。

 1940年代から飛んでいる鳥が突然落ちる、猫が踊りながら死ぬなどの症状があった。

 化学物質の製造会社チッソの水俣工場は、工業廃水を海に流していた。これに含まれていた有機水銀が魚介類の食物連鎖によって濃縮され、水俣病を引き起こした。

 1971年ユージン・スミスは妻と共に来日、74年3月まで水俣に滞在。

水俣の漁業風景。

チッソから排出される工業用水。

 

  1972年、千葉県市原市のチッソ五井工場で、水俣病患者やその支援者らとチッソ労働組合の組合員らが激しく衝突。

 取材していたユージンも巻き込まれ、ひどく殴られ、コンクリートに頭を叩きつけられた。

 この時、暴力団を雇って暴行させたのが外でもない、当時社長だった江頭豊氏なのです。

遺族らに囲まれるチッソ役員。

 なぜ暴力団を雇ってまで・・・それは江頭氏が遺族らに補償を怠ったからです。

「腐った魚を食べるからそうなった」

「庶民が何をいうか」

の暴言は今に至るまで語り継がれています。

 ユージン・スミスは深い後遺症に悩まされ、失明の危機にさらされ、ひどい頭痛に悩まされる。それでも水俣での取材をやめなかった。

 はい。江頭豊氏です。ちゃんと雅子さんと写っています。まぎれもなく彼女は彼の孫です。

 1980年写真集「MINAMATA」出版。

英語ですから、お得意な雅子さんは読めるのではありませんか?

この前代未聞の公害病は世界で注目されています。

患者の前で取材を受けているのは未来の首相・三木武夫。

水俣では患者が苦しみ、訴訟を起こしてもなかなかうまくいかず、今もって解決に至っていないのに。

雅子さんは得意げに江頭豊氏とツーショット。

「おじいちゃまが悪く言われた」の認識。

婚約記者会見で皇太子は「江頭豊氏は水俣病発生時には社長じゃなかったから問題はない」と発言しましたが、江頭氏の「罪」は水俣病を発生させたことではなく、その後の対応なのです。特にユージン・スミスを半殺しにした「罪」というのは永遠に消える事はありません。

法で裁かれなければ何の罪もないと言えるのでしょうか?

実行犯だけが罪人ですか?

 

オランダのマキシマ妃は父・ホルヘがナチスに関係していた事が結婚の障害になりかけたのですが、とりあえず王室は「ナチスの大量虐殺には関与していなかった」として結婚を許しましたが、国民感情に配慮して結婚式には父を呼びませんでした。

これくらいの配慮は王室に嫁ぐ人であれば当然の事だった筈なんです。

しかし!

2006年に江頭氏が98歳で亡くなると、 

何と皇太子一家で葬儀に参列!

この時点でネットでは「まさか皇太子も行くなんて」と怨嗟の声が大きくなり、以後、「殿下」なんて継承付きでは呼んでもらえなくなりました。

葬儀に出るという事は、祖父の「罪」を認めない事であり、「私達にとって水俣病は全く関係のない事件である」と正面切って言っているようなもの。

あるいは「皇太子一家が葬儀に出席」した事で全て「なし」になった感がありますよね。

水俣病の発生も、その後の訴訟も暴力事件もユージン・スミスの怪我も、皇太子一家にとっては他人事であり、関係ない事であり法に抵触する事でもない。

そこまで思っているなら堂々と熊本県に行けばいいものを震災があろうと足を踏み入れない。

「水俣病」--これにまつわるあれこれは波が寄せては返すように消えそうで消えない、必ず思い出される事です。そういう宿命から皇太子一家は逃れられないのです。

そのような「穢れ」の象徴が天皇と皇后になる日が近づいているのです。

「相棒」シーズン8「堕ちた偶像」をご覧になってみて下さい。

まるで水俣病のお話のようですから。

 

コメント (19)
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