ゲンジ丸「おーサスケ、よく来たな。せっかくだから俺秘蔵のラブレターを見せてやるぜい」
サスケの中将「別にどうでもいいですが……そこまで言うなら見てあげますよ」
ゲンジ丸「ぬうっ、キサマ頭領たる俺様になんて口の利き方を」
サスケ「この世界の設定上は、あなたは僕の義理の弟ですから」
ゲンジ丸「嫌な設定だな、おい!」
サスケ「こっちだって嫌ですよ。せっかくかわいい妹がいるというのにあなたの嫁なんて。
しかし、世の中には勉強ができて、スポーツ万能で、
料理も得意で気立てもばっちりな女の子というのはなかなかいないもんですねえ。
ま、実際には普通くらいな女の子のほうがキャラは立ってるものなんですが」
ゲンジ丸「ほほう、普通とはどういうものかな」
A・B「そういう話なら我々も参加させてもらおうか!」
ゲンジ丸「どこからともなくわいてきおってからに……。
まあいい。じゃあ先にお前らの妄想でも聞かせてもらうとしようか」
A「妄想じゃないですってば!
えーっと俺の場合はですね、付き合ってた女の子が
それはもうしっかりした子だったんですけど、すっごいヤキモチ焼きで、
一度『出家してやるっ!』って言ってやったら、
『どうぞ御自由に』とか言われちゃったんですよ」
サスケ「それ、お前にとっていい話なのか?」
A「まだ続くんですよ。それで、しばらくケンカして会いに行かなくて、
それでもある日、落ち着くところがほしくて彼女のところに行ったら、
なんかずいぶん大人しくしてて
『もう浮気しないって誓ってくれるなら、仲直りしたいな……』
って言ってくれたんですよ!」
サスケ「おお、ツンデレキャラだ! で、その結末は?」
A「それが、あまりにそれが可愛いのでしばらくじらしてたら、
そのうちに彼女死んじゃったんですよ」
サスケ「死亡フラグだったのかよ!」
A「そのあと、彼女のことを忘れようと付き合った女の子は、
器量よしだったんですけど俺よりも浮気者で……」
ゲンジ丸「わかったわかった。お前の話は本当だと認めてやるから。
で、そっちの話はどうなんだ?」
B「僕が付き合ってたのは、すっごく頭がいい子だったんですよ。
で、勉強を教えてもらう口実で彼女の家に遊びに行ったりしてですねえ。
そのうちにいい関係になったわけです。
そんなある日、久しぶりにちょっと遊びに行ってみると、
なんかよそよそしい感じで、つまらないことで嫉妬するような子なら興ざめだ
とか思っていたんですが、聞いてみると風邪をこじらせていて、
薬にニンニクを使ってたんですよ。
そのニオイが消えたころに会いに来てと言われたんで、
『もう夕方なのにひるが過ぎてから(注:ひるはニンニクとかかっている)
来いとはこれいかに』と詠んだら、
『いつも会うような関係なら、ひるでも関係ないじゃないですか』
とすぐに返歌をくれたんですね。いやあ、あれは実に素早かった」
ゲンジ丸「ま、これは妄想だな」
サスケ「そうですね」
B「ちょっと待ってくださいよ、何を根拠に!」
サスケ「まあ、結論としては、自分のことを信じてけなげに待ち続けてくれる女の子が
一番ということですよね。そう、まるで僕の妹の葵たんのように……。
って、ゲンジ丸さんもう寝てるー!」
ゲンジ丸(……やっぱり最高の女は藤壷ママだぜ)
……
ゲンジ丸「さて、久しぶりに左大臣家にでも顔を出してやるとするか。
葵はまじめなんだが、あまりにクソまじめすぎるところがつまらんのだよなあ……」
女房「ゲンジ丸さま、申し訳ありませんが、今日こちらは悪い方角でした」
ゲンジ丸「んー、めんどい。ここで寝る」
女房「まあまあ。紀伊の守のお屋敷に流れるプールがあるそうですよ」
ゲンジ丸「むっ、つまりそれは美女がいっぱい?」
女房「えーと、たぶん」
ゲンジ丸「美女が呼んでいるなら仕方あるまい。
ハイパーエクセレントボーイゲンジ丸、光の速さで見参!」
……
ゲンジ丸「……噂では、伊予の介(注;紀伊の守の父親)の後妻が
気位の高い女だという評判なのだが、いったいどこにいるのだ?」
子供「お姉さま、どこにいらっしゃるの?」
女「ここに寝ていますよ」
ゲンジ丸(これは、もしや噂の後妻?)
子供「ゲンジ丸さまのお姿を近くでお見上げしましたけれど、
本当に目が覚めるようでしたよ」
女「まあ、昼間だったらそっと覗いて拝ませていただくところだったのに」
子供「それではお休みなさいませ」
女「……中将はどこへ行ったの?」
別の女「もうじき参りますと申しておりましたわ」
ゲンジ丸(チャーンス!)
ゲンジ丸「……あなたからの愛のテレパッスィーを受け取って、
このゲンジ丸参上つかまつりました。
実は、私もずっとあなたを愛していたのです」
後妻「人違いでございましょう」
ゲンジ丸「人違いなどありえません。さあ、二人の愛の巣でレッツコンバイン!」
後妻「あーれー」
ゲンジ丸「といった感じで、またしても俺様のあふれんばかりのフェロモンが
一人の人妻をメロメロにしたという話なのさ」
サスケ「ゲンジ丸さん、はじめはうちの実家に来たはずなんですよね?」
……と適当に書きなぐりましたが、大筋では間違ってないはず(笑)。
いわゆる「雨夜の品定め」部分はちょっと脚色はいってますが。
それにしても、平安時代から男は普通に萌え会議やってたんですね。
なんか勇気と希望がわいてきました(笑)。
サスケの中将「別にどうでもいいですが……そこまで言うなら見てあげますよ」
ゲンジ丸「ぬうっ、キサマ頭領たる俺様になんて口の利き方を」
サスケ「この世界の設定上は、あなたは僕の義理の弟ですから」
ゲンジ丸「嫌な設定だな、おい!」
サスケ「こっちだって嫌ですよ。せっかくかわいい妹がいるというのにあなたの嫁なんて。
しかし、世の中には勉強ができて、スポーツ万能で、
料理も得意で気立てもばっちりな女の子というのはなかなかいないもんですねえ。
ま、実際には普通くらいな女の子のほうがキャラは立ってるものなんですが」
ゲンジ丸「ほほう、普通とはどういうものかな」
A・B「そういう話なら我々も参加させてもらおうか!」
ゲンジ丸「どこからともなくわいてきおってからに……。
まあいい。じゃあ先にお前らの妄想でも聞かせてもらうとしようか」
A「妄想じゃないですってば!
えーっと俺の場合はですね、付き合ってた女の子が
それはもうしっかりした子だったんですけど、すっごいヤキモチ焼きで、
一度『出家してやるっ!』って言ってやったら、
『どうぞ御自由に』とか言われちゃったんですよ」
サスケ「それ、お前にとっていい話なのか?」
A「まだ続くんですよ。それで、しばらくケンカして会いに行かなくて、
それでもある日、落ち着くところがほしくて彼女のところに行ったら、
なんかずいぶん大人しくしてて
『もう浮気しないって誓ってくれるなら、仲直りしたいな……』
って言ってくれたんですよ!」
サスケ「おお、ツンデレキャラだ! で、その結末は?」
A「それが、あまりにそれが可愛いのでしばらくじらしてたら、
そのうちに彼女死んじゃったんですよ」
サスケ「死亡フラグだったのかよ!」
A「そのあと、彼女のことを忘れようと付き合った女の子は、
器量よしだったんですけど俺よりも浮気者で……」
ゲンジ丸「わかったわかった。お前の話は本当だと認めてやるから。
で、そっちの話はどうなんだ?」
B「僕が付き合ってたのは、すっごく頭がいい子だったんですよ。
で、勉強を教えてもらう口実で彼女の家に遊びに行ったりしてですねえ。
そのうちにいい関係になったわけです。
そんなある日、久しぶりにちょっと遊びに行ってみると、
なんかよそよそしい感じで、つまらないことで嫉妬するような子なら興ざめだ
とか思っていたんですが、聞いてみると風邪をこじらせていて、
薬にニンニクを使ってたんですよ。
そのニオイが消えたころに会いに来てと言われたんで、
『もう夕方なのにひるが過ぎてから(注:ひるはニンニクとかかっている)
来いとはこれいかに』と詠んだら、
『いつも会うような関係なら、ひるでも関係ないじゃないですか』
とすぐに返歌をくれたんですね。いやあ、あれは実に素早かった」
ゲンジ丸「ま、これは妄想だな」
サスケ「そうですね」
B「ちょっと待ってくださいよ、何を根拠に!」
サスケ「まあ、結論としては、自分のことを信じてけなげに待ち続けてくれる女の子が
一番ということですよね。そう、まるで僕の妹の葵たんのように……。
って、ゲンジ丸さんもう寝てるー!」
ゲンジ丸(……やっぱり最高の女は藤壷ママだぜ)
……
ゲンジ丸「さて、久しぶりに左大臣家にでも顔を出してやるとするか。
葵はまじめなんだが、あまりにクソまじめすぎるところがつまらんのだよなあ……」
女房「ゲンジ丸さま、申し訳ありませんが、今日こちらは悪い方角でした」
ゲンジ丸「んー、めんどい。ここで寝る」
女房「まあまあ。紀伊の守のお屋敷に流れるプールがあるそうですよ」
ゲンジ丸「むっ、つまりそれは美女がいっぱい?」
女房「えーと、たぶん」
ゲンジ丸「美女が呼んでいるなら仕方あるまい。
ハイパーエクセレントボーイゲンジ丸、光の速さで見参!」
……
ゲンジ丸「……噂では、伊予の介(注;紀伊の守の父親)の後妻が
気位の高い女だという評判なのだが、いったいどこにいるのだ?」
子供「お姉さま、どこにいらっしゃるの?」
女「ここに寝ていますよ」
ゲンジ丸(これは、もしや噂の後妻?)
子供「ゲンジ丸さまのお姿を近くでお見上げしましたけれど、
本当に目が覚めるようでしたよ」
女「まあ、昼間だったらそっと覗いて拝ませていただくところだったのに」
子供「それではお休みなさいませ」
女「……中将はどこへ行ったの?」
別の女「もうじき参りますと申しておりましたわ」
ゲンジ丸(チャーンス!)
ゲンジ丸「……あなたからの愛のテレパッスィーを受け取って、
このゲンジ丸参上つかまつりました。
実は、私もずっとあなたを愛していたのです」
後妻「人違いでございましょう」
ゲンジ丸「人違いなどありえません。さあ、二人の愛の巣でレッツコンバイン!」
後妻「あーれー」
ゲンジ丸「といった感じで、またしても俺様のあふれんばかりのフェロモンが
一人の人妻をメロメロにしたという話なのさ」
サスケ「ゲンジ丸さん、はじめはうちの実家に来たはずなんですよね?」
……と適当に書きなぐりましたが、大筋では間違ってないはず(笑)。
いわゆる「雨夜の品定め」部分はちょっと脚色はいってますが。
それにしても、平安時代から男は普通に萌え会議やってたんですね。
なんか勇気と希望がわいてきました(笑)。
ゲンジ丸さまのセリフが、脳内で普通に若本ヴォイスに変換される不思議 ^^;
とりあえず一人でもツボにはまってくださった人がいて一安心。
でも、こういう色物を2回目にやってしまうと、
以降普通には書きにくくなるんですよね……。
キャラも立ってるし、この路線で続けてみましょうか(笑)