ひよりみっ!

ディープインパクトが三冠馬になった年からやってる日記

絵合

2005-10-21 00:54:57 | 源氏物語
冷泉帝(光源氏の息子)とふたりの嫁さんの話です。

・六条の御息所の娘である元斎宮は冷泉帝のところに入内した。
一方で、権中納言(=頭の中将)の娘も今は弘徽殿の女御だ。
・朱雀院は斎宮のことを気にかけていたのでそれを残念に思ったが、
それはすみにおいといて、入内の日に贈り物をするにとどめる。
その中の櫛の箱に、
「私たちは結ばれない運命なんですかねえ」
という内容の歌がつけられていた。
それを見た光源氏は朱雀院のことを気の毒に思い、
斎宮に返事をするようにうながした。
斎宮は、朱雀院がかつて伊勢に来たときのあわれ深かったようすを思い出しつつ、
「昔の別れの言葉が、今身にしみて悲しい」と返歌した。
・さて、冷泉帝は絵が大好きで、
斎宮の女御が上手に描くのを喜んでいた。
権中納言はそれに対抗して、絵師をわざわざ連れて来て
帝の興味を引くような絵を描かせた。
光源氏は、権中納言の気の若さを笑いつつ、
自分も帝に見せるための絵を紫の上と一緒にさがした。
その際に、須磨に下っていたときの旅日記を発見し、
辛かったころのことをふたりで思い返した。
・で、手持ちの絵に関する双方の対抗意識が激しくなってきたので、
「ならば、帝の前で決着をつけよう」ということになった。
ここでまた必死になる権中納言。
しかし、本番で一番人々の心を動かしたのは、
光源氏が出した須磨の絵だった。
そんなわけで、この勝負は斎宮側の勝ちとなった。
・このころになって光源氏は、ぼちぼち出家しようかと考えはじめる。
あまり栄華を極めすぎると早死にするのではないかと考えたのである。
しかし、まだ幼い子供をかかえているため、
なかなか思うようにはいきそうになかった。
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