伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良そて聴くダメオヤジの金ちゃんです。

筆者の好きなMPS時代のOscar Peterson Trio(オスカー・ピーターソン・トリオ)の検証

2020年10月19日 | JAZZ・ボサノヴァ

先日知らされた情報によるWesternElectric22G銅単線(芯線0.65mm)ツイスト・ヴィンテージケーブル(デッドストック品、恐らく80年代以前の製造)を30m程を購入した、翌々日到着する。
早速開封すると思ったより細めなケーブル錫メッキの銅単線にビニール樹脂絶縁体の上に更に白と黒の綿繊維素材の絶縁体で被覆されております、どこか80年前のWE独特の香りが感じられる雰囲気が漂う此の様なケーブル被覆処理はWEお得意の技術に匂いを感ずる。また不思議に思った事は単線でありながら、緩い寄り線の状態に仕上がっている状態ですが、後で解明される。

此の辺りの加工はWE独特丁寧な製法と思っています、絶縁方法は最適な方法です、今も18G単線錫メッキの商品は使っていますが、絶縁も完璧で実用性も高いのです。一度でもWEのケーブルを使うとすっかり虜になっています。今回の線径22Gと細いのでキット類等のオーディオ信号部の配線用素材やスピーカー内部配線としても便利です。早速少し細めなツイスト銅単線を3mにカットしてスピーカーケーブル様にテストを試みる。



今回もJAZZ系統をと思い「LUX KIT/A3500のパワーアンプ」に3m☓2本程を使い繋げて試聴する。勿論「ho's systemのLS3/5a」を上手く鳴らすように購入したアンプで、一応其れなりに一部改良はしたアンプに繋げる。スピーカーケーブルは細いケーブルには長いケーブルは禁物なのでできるだけ短く繋げ試聴する。

少し心配な事は、間違った知識かも知れないが最近価格も桁違いのやたら太いケ−ブルを見受けるが、一般的にケーブルは太い物が通電率が良く、スピーカーケーブル使用マニュアルには18Gは3mの長さが適切とある、今回のツイストとケーブルの本品は22Gなのでマニュアルによると1.5mと明記してある、3mは少し長すぎるようだが?とりあえず繋げて試聴を試みた。

視聴すると想像と違い不思議なことに今まで繋いでいたWEの18GAシングルスズメッキの単線より細い銅単線が中域の鳴り方は充実した感じに聴こえる、WEの非メッキ黒エナメルも使っていましたが、ツイスト22Gのこちらの方がレンジが広くなったような感じです。特に高域は良い意味でのキラリとした感じになります。同会社のケーブルですが、機材の違いによるのか音質が変わる、不思議な体験です。
全くマニュアル等は当てにはならないようである、此のあたりは体験しなければわからないオーディオの面白さでした。



筆者は久しぶりに大好きなオスカー・ピーターソンの60年代にMPSレコードレーベルを移った時代の曲を深掘りしたいと思います。
MPSレコードは、ドイツに本社を置くレコード会社。ジャズ専門レーベルとして設立された。高い録音技術による音質の良さに定評がある。1958年、ドイツの電気メーカー「SABA」が、レコード製作部門として生み出したレーベル「SABAレコード」を前身とする。

1960年代後半、SABA社がアメリカの企業に買収されると、SABA社の重役で、SABAレコードの設立者でもあったハンス・ゲオルグ・ブルナー=シュワー(Hans Georg Brunner-Schwer)がレコード制作部門を買取、新たにMPS(Musik-Produktion Schwarzwald)レコードを設立した。
オスカー・ピーターソン、ハンプトン・ホーズ等のレコーディングを開始した当時のアルバムを聴く。
筆者の思うはオスカー・ピーターソンが丁度油の乗った最高の演奏をしていた時期のように思える、此のシリーズは是非じっくり聴いていただければ理解できますが、リラックスして刻むピアノタッチにピーターソン得意の鼻歌も聞き取れる、ピアノの魅力一杯の聴いて楽しいアルバムです。


半世紀以上も“鍵盤の帝王”として君臨するご存知オスカー・ピーターソンは1925年8月15日、カナダのモントリオール生まれ。45年から地元カナダでリーダー作を残し、49年に興行師のノーマン・グランツに才能を見出され米国デビュー。J.A.T.P.などオールスター・セッションに起用される一方、レイ・ブラウン、バーニー・ケッセル、エド・シグペンらと多くの名作を発表した。

山のような巨体から軽々と繰り出される、一世一代の超絶テクニック。その中から溢れ出るユニークな人間味・・・。ピーターソン・トリオによる『プリーズ・リクエスト』『ナイト・トレイン』など名盤ひしめくVERVE時代に人気が集中しますが、忘れてはいけないのはドイツの名レーベルMPS時代の作品!(て言うかピーターソンはいつの時代も素晴らしいのだけど。)社長のブルナー・シュワーと意気投合したピーターソンの、もう1つの黄金期と思います。

90年代に脳梗塞で倒れるも見事な復帰を果たし、その健在ぶりを強くアピールした。2007年12月23日、腎不全のためカナダ・トロントの自宅で死去。享年82歳でした、ジャズプレイヤーとしては長寿である。当時の新聞記事が見つかり掲載させて頂きます。



トリオとしても数多くの傑作が未だ新鮮に聴ける。ピアニスト/作曲家のオスカー・ピーターソンが率いたジャズ・コンボ。1951年からの初期メンバーはレイ・ブラウン(b)とアービング・アシュビー(g)。58年までにギターがバーニー・ケッセル、ハーブ・エリスと代わり、翌年よりギターに代わってドラムスのエド・シグペンが参加。この黄金期メンバーはしばしば“ザ・トリオ”と呼ばれる。

65年にはドラムスがルイ・ヘイズに交代、翌年にはベースがサム・ジョーンズに代わるなど、メンバーチェンジは頻繁。その後、ジョー・パス、ジョージ・ムラーツ、ニールス・ペデルセン、ボビー・ダーラム、レイ・プライス、ルイ・ベルソンらも加入。



MPSの第一弾作。「Action」
名盤『プリーズ・リクエスト』の5ヶ月前に、お馴染みのトリオで録音された作品。
60年代初頭、オスカー・ピーターソンはプロデューサーのハンス・ゲオルグ・ブルナー・シュワーと親しくなりました。ハンス・ゲオルグ・ブルナー・シュワーは、ベテランのピアニストがまだヴァーヴと契約している間に、プライベートスタジオで何度もピーターソンをレコーディングしました。アクションは、1963年と1964年頃にベーシストのレイブラウンとドラマーのエドシグペンと一緒にピーターソンをフィーチャーした、ブルナーシュワーによって記録された最も初期のセッションで構成されています。当時のトリオが一番充実していた。

続いて、ビリー・テイラーのめったに演奏されない「イージー・ウォーカー」の穏やかに揺れる治療と「ティン・ティン・デオ」の控えめな解釈が続きました。ピーターソンの叙情性は、「私はあなたに押しつぶされた」と「霧の日」の彼のアレンジメントでピークに達しています。しかし、それは「恋をしている誰かのように」のトリオの拡張された複雑なトレーニングです。


特に録音は少人数で気の合った仲間のライブ録音のように聴ける、まさにピアノ好きのジャズトリオ演奏には絶品と思う、当時レコード購入時に音の記憶は今回と違いもっとシャープに記憶したが、今回久々に聴き中域の充実した、こってりした密な感じのピアノ演奏に驚き音質の良さを痛感した。
正にピーターソンのピアノの演奏の油の乗り切った時期のこの時期、旨さとトリオの息ピッタリの雰囲気が最高だ!流石“鍵盤の帝王”の味であろう。

筆者は此のアルバムこそが「オスカー・ピーターソン・トリオ」のベスト演奏とおもうが・・・・・・。
  オリジナルレーベル:MPS
  制作:Universal
  録音:1963年3月、1964年4月
<演奏>
  オスカー・ピーターソン(p)
  レイ・ブラウン(b)
  エド・シグペン(ds)
 <曲目>
  01AT LONG LAST LOVE
  02EASY WALKER
  03TIN TIN DEO
  04I'VE GOT A CRUSH ON YOU
  05A FOGGY DAY
  06LIKE SOMEONE IN LOVE

特に「04I'VE GOT A CRUSH ON YOU」が甘いピアノタッチとトリオのノリは流石に囁くような甘く上手い演奏、ピーターソン・トリオの取っておきの曲であり、正にこのトリオのお家芸でもある、筆者の大好きなタッチが聴ける。
この録音は大変興味深く、関係者オンリーのライブ盤で当事から話題であった。



「ガール・トーク」
  オリジナルレーベル:MPS
  制作:Universal
  録音:1965年 ~ 1968年4月
オスカー・ピーターソンMPS名ジャケトの名盤のひとつ。67年の録音で、お得意のスタンダード・ナンバー中心の内容。ピアノ・ソロで始まる、17分以上に渡る熱演の"アイム・イン・ザ・ムード・フォー・ラヴ"、ブルージーな解釈が素晴らしいタイトル曲など、オスカー・ピーターソンのスタンダード演奏の魅力が存分に聴ける一枚。
<演奏>
  オスカー・ピーターソン(P) (1)~(3)
  サム・ジョーンズ,(5)
  レイ・ブラウン(B) (1)(3)
  ボビー・ダーハム,(2)(5)
  ルイ・ヘイズ(DS)
 <曲目>
  01.ON A CLEAR DAY
  02.I'M IN THE MOOD FOR LOVE
  03.GIRL TALK
  04.MEDLEY: I CONCENTRATE ON YOU|MOON RIVER
  05.ROBBINS NEST

オスカー・ピーターソンほどのピアニストともなれば、演奏にはずれなどないので後はレーベルの違いによる「録音」の好みで選んでも問題はないと思います。一般的にお馴染みのヴァーヴ・レコードは有名で、1956年にノーマン・グランツにより設立されたアメリカのジャズレコード会社でピーターソンもヴァーヴのプレスが多いが。筆者はこのピーターソンのMPS時代の音は明確で今だ好きで良く聴きます。勿論此の時代のトリオメンバーも誠に具会が良い。



このMPS時代の録音では、同じくクラシック録音を得意としていたオーナー兼プロデューサーのセンス・手腕でピーターソンの華麗なピアノの音が満喫できます。歳を重ねこうしてパソコンいじりながら聴いていると、なんとも落ち着けるピアノタッチなんですね。

此の時代のピーターソンの男ざかりの時代の録音でもあり、なによりも録音名盤として人気の「プリーズ・リクエスト」をしのぐとも思える、ピアノの美音が大きな魅力でもあります。「プリーズ~」は当時としてはという但し書きをつけた上での名録音盤だと思いますが、どちらかといえば「ベース音の名録音」という気がしないでもありません。

ピーターソンの華麗なピアノの音を楽しむならこのレーベルの作品を勧めます。なお、このCDは選曲・演奏がすばらしいことはいうまでもありません。リラックスしながら安心してジャズを楽しむには・・やはり火屋のアンプが一番です。確かに現在「LUX KIT/A3500のパワーアンプ」を鼓動するが、配線、部品等交換し独特のあのLUXトーンは薄まっているようだが、此の程度薄まった感じの音は大変好ましく思える、トランスを変えれば又音質も変わるが此のあたりが丁度良い塩梅の鳴り方である。
MPS時代の録音は音楽を楽しむには実に良いシリーズと思いませんか?ブラボー!

最新の画像もっと見る