伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

最近仕入れたLUXKIT/A3500の簡単なメンテナンスを試みた、やはり丁寧に隅々まで徹底して行うべしである、蘇る音質は・・・

2020年10月10日 | 真空管アンプ・オーディオ

最近耳垢を掃除したが、違和感と耳が聞きづらくなる、近くの病院の耳鼻咽喉科に連絡を入れ予約する。予約日に訪れ、検査して頂く、検査と言うより両耳を良く検診すると片方の耳(左側)の耳垢が鼓膜近く付着しているとの診断で、両耳より早速削除して頂く、若干の痛さはあったが、耳垢の5mm弱の汚れを取り除くとよく聞こえるようになり安心する、無事回復致しました。

ドクターからは今後は綿棒等で自分での処置はせずに耳鼻咽喉科に2ヶ月に一度の検診が良いと言われた。メンテナンスはドクターにお任せが頗る良く聴こえるではないか?安全性も高いのでお願いしました。それにしても治療後も若干むず痒いのが続き気になった、又メンテナンスに来よう。



その様な事があり、再度先日仕入れたパワーアンプのLUX KIT/A3500 (1972年2月発売)を色々試聴しメンテナンスはできる限り行ったが、300Bアンプの様な輝く様な音は聴こえてこない、調べると6CA7/EL34松下電器製の最後期の製品はMullard、テルフンケンなどの構造を踏襲された製品とし生産された名品と掲載されていた。
それと繋いでいる松下製の球は決して劣った6CA7/EL34ではなく、むしろ松下製の最後を飾る、優れた球6CA7/EL34の五極管であろう(当時の価格で¥1,900)と解説されていた。

筆者のA3500のパワーアンプは全ての力量を出し切ってないように思う、現在も未使用管は販売しているが現行管と比べかなり高額にて取引されているようです。筆者の持つLUX KIT/A3500は三極管接続よる高特性を持ったいると言われる製品なので、その辺りに期待したい。
音質的にはかなりしっかりした音を再現するアンプで力強い音も特徴だが、配線コンデンサーを交換するとLUX独特のトーンが薄まり塩梅良くなり今後改良すれば以外と化ける要素が感じますが肝心なトランスはLUXなので限度はある。



今回購入の「Ti-102」は接点に塗るだけで、金属面に付着していたイオン性酸化物を遊離、不活性化させ、ピュアな金属面を作り出します。さらに強力な極性分子のバリアーを形成し、金属を劣化させる有害物質を強力にブロックします。また、潤滑性にも優れるので、磨耗による劣化も強力に防止します。LUX KIT/A3500はMT9ピン6AQ8/ECC85も多様しているため清掃は厄介である。

MT9ピンの6AQ8/ECC85この球は、12AX7と12AU7の中間に位置する球で、μが12AX7の100、12AU7の18に対して、6AQ8は57ですから、重宝されるようです。筆者所有のLUX KIT/A3500にも6AQ8/ECC85使われている。

一応他のアンプもMT9ピン等の清掃もあるので清掃用品として保管することに決める。真空管のソケット部分の清掃も大変である。使用した綿棒、歯間ブラシの数度を使用後は汚れが付着し清掃も苦労した。


今回は和光テクニカルのオイルとクリーナーを試してみることにする。
接点復活材は避けた方が良いとの話もあるが、こちらのアイテムはアルコールを主成分としているので悪影響はないかと思われる。
注意書きを読むと、「Ti-102」ポイントは下記になります。
 特に高域の歪みが減少しナチュラルなサウンドになるようです。
 音の厚みやエネルギー感が向上します。
 S/N比が改善されます。
上記のように明記されたいるので、再度じっくり清掃を行ってみた。

入念に隅々に至るまでの清掃を徹底した。特に基板に取り付けられた基板用のMT9ピンソケットを使用するタイプと5極管のピンソケットがある。
特にMT9ピンソケットは丁寧に清掃してみた。何とか接触不良を解消できないものかとクリーニングを徹底してみることにした。オーバーホールは時期的には一度プロにお任せすることが懸命だと思う。



いつもは基本の綿棒と歯間ブラシにコートロンを使って処理しているが、サイド全体的にアルコール100%で全体によく清掃して特に接続部分はコートロンにて汚れが付かなくなるまで清掃しよく乾いた後は接点回復剤を塗布し放置した。
LUXKIT/A3500全体も良くコートロンで清掃し、RCAジャック、スピカーケーブルジャック等も入念に清掃して溶剤系の接点回復剤を塗布し放置した。

今週の初めMT管6AQ8/ECC85/SIEMENS管の新品が入荷したとのことで早速注文した。勿論新品だが箱に傷がありその分は値引きして頂いた。実は音楽性豊かではあるが、現在使用パワーアンプのLUX KIT/A3500の高音部分の伸びが今一不満を感じていた、さてここで本命のSIEMENS 社(Siemens & Halske A.G.) は、この業界でも一二を争う老舗メーカーです。
筆者もこのパッケージを見ると安心した気分になる、一種のファンであろう。



確か昨年(1997年)に創業150年を迎えたと聞いております。同社は、ドイツ有数の通信関連機器や業務用真空管製造メーカーですが、最近は医療用機器メーカーとしても知られています。ただ、150年前というと流石に真空管は勿論、エジソンの炭素電球さえ出現していなかった時代です。 その頃は、一体なに屋さんだったのでしょうか。 興味のあるところです。

SIEMENS の真空管開発は、1910年頃のドイツ初の真空管 Lieben tube からで、その実用化に向けて当時 AEG,Telefunken 連合と渡り合ったのが最初でした。その後、同社は有線通信の分野でドイツ市場をほぼ独占していくようになります。 つまり、米国でのWE、英国ではSTC のような存在と言えます。 ただ、プロ用音響部門は手がけなかったため WE やSTC のような大型出力管はほとんど生産していません。(この部門は、Telefunken などが進出しています。)ただし、第二次大戦中の総動員態勢下では、大型送信管なども手がけたようです。

以前SIEMENS社製品6AQ8/ECC85 3本は中古品があり以前入手したが筆者が勝手に期待した輝くような高域は鳴らなかった。でも音楽性は一番良く聴こえる。そこで今回2本ではあるが新品の入荷を知らされ早速取り寄せてみた。



予備の後は6AQ8/ECC85/TUNGSRAMの4本セット説明にはエッガーによる1862年の起業まで源流を遡るハンガリーのTUNGSRAM(タングスラム)は日本での知名度は高くありませんがしかし、ヨーロッパでは EDISWANやCOSSOR等と並び、最古の歴史を誇る電球や真空管の製造メーカーの一つです。
そのステイタスは、東欧のトップメーカーであった TESLAやRFTをはるかに凌ぎ、世界の一流メーカーであったMULLARDやTELEFUNKENの上位にさえ君臨するほどの数々の新発明特許を取得し、それらの新製品を製造する高い技術を堅持したメーカーです。

付属した松下製の6AQ8/ECC85は一般的にはOEMでの生産をし安定した定評あるMT管だが、何故か高域が何かスムースな繋がりをしない、今後新品があれば購入して是非試したいと思う。後は情報として日立製が良いと聞く。

到着した6AQ8/ECC85/SIEMENSを接続し音出しを試みる。恐る恐る音出しをする、音出しにはJ.S.Bach: Goldberg Variations BWV.988 / Gustav Leonhardt(cemb)を選んだ、この曲は20代の頃からの愛聴盤で勿論レコード良いが今回はCDで試聴する。


ここで輝かしいチェンバロの高域が聴こえれば嬉しいのだが・・・・今までとは違った実に綺麗な響きが鳴ったのだ、やはり清掃が不十分だったように感じた。綿棒を何度も変えよく清掃したが最後は汚れは全く付かなかった。



こうなれば締めたもので、さあ即モーツアルトのオペラ、バッハのカンタータを聴く、ついでにJAZZまで聴くが全て力強く上手く鳴る。出力も25W☓2の力もあるアンプで駆動すると違う、20年前のデトックス品の「ho's systemのLS3/5a」を響かせるような感じに鳴った。やっと安心して楽しめる様にな環境を入手した感じである。
今後はEL34の玉転がしが楽しみである安心して違うメーカーの球と聴き比べを楽しめる。ここでLUX KIT/A3500の本領発揮かも知れない。

清掃も隅々まで丁寧に実行すると音質は良くなるようです、ブラボー!

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