伝統ある英国の10吋ユニットで聴く、音楽の父のJ.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

実にJ.S.バッハの曲らしい「序曲」(じょきょく)、一般的には管弦楽組曲(BWV1066〜1069)と言われた曲を楽しむ。

2023年04月13日 | J.S.バッハ制作音楽

正月明け何かと忙しく予定が続く、勿論仕事も多少ありやっと日常生活に戻る、暫く振りに年の初めに聴く曲を探してみた。勿論好きなバッハの中から選んでみた。

筆者はバッハのこの曲は今まで余り聴かなかった曲でもあろう、今更ながら疑問に思う・・・?最近は実に良く聴くようになった曲でもある、何故か?聴かなかった理由は金管楽器の音が耳に付き敬遠したのかも知れない?

バッハはこの作品群を「組曲」(Suite)とは呼ばなかった。というのも、バッハにとって組曲とはもっとも狭義の組曲、すなわちアルマンド(「ドイツ風」の意は舞曲の一種)、クーラント(3拍子の舞曲の一種)、サラバンド(3拍子による荘重な舞曲)、ジーク(8分の6拍子または8分の9拍子の舞曲で、イギリスやアイルランドの民俗的な踊りの形式の一つ)の4曲から成る組曲、ないしそれにいくらかの舞曲を加えたものでなければならなかったからである。

従ってこれら作品は前述の通り、「序曲に始まる作品」というような意味で「序曲(Ouvertüre)と呼ばれていたようである。これに基づき、新しいバッハ全集では「4つの序曲(管弦楽組曲)」としている。『管弦楽組曲』(BWV1066-1069)はつまりは序曲である。

今日では単に「管弦楽組曲」といえば、この作品を指すことが多いと思う。成立年代はそれぞれ、バッハが世俗器楽曲を多数作曲したケーテン時代(1717-1723)、またはそれ以前のヴァイマル(1708年-1717年)時代と考えられる。だが、トランペットやティンパニーを含む第3・第4組曲などの編成を見ると、当時のケーテン宮廷の小規模な楽団には不釣り合いと思われ、のちのライプツィヒ時代(1723年以降)に、コレギウム・ムジクムでの演奏のために大幅に加筆された可能性が高い。

また第4組曲の序曲は、ヴィヴァーチェ部分に合唱を加えて、カンタータ110番の冒頭合唱曲に転用されている。なお、第5組曲 BWV1070は、今日では長男フリーデマンの作とされ同曲をカンタータ等の違った演奏方法を知り見直した発見により注目したのである。

筆者がこの曲を改めて聴くうちに、一番バッハらしい作品なのかも知れないと思っている。少し前まではブランデンブルグコンチェルトを聴く事が多かったように思う、これはエンクロージャーをAXIOM80の箱に移植してからに思う、金管楽器が煩く感じなくなったようです。それに太鼓の音は10吋のTANNOYのユニットとAXIOM80の箱でのなり方が実にリアルである。

最近はベルリン古楽アカデミーによるバッハの管弦楽組曲が復活!

勿論古楽器による演奏、奏者も聞き慣れたメンバーが並ぶ安定した演奏で、勿論ハルモニア・ムンディの好録音も見逃せない、組曲第1番プレリュードの冒頭の、品格漂うテンポ感と音色はさすが。

2番の終曲「バディヌリ」で魅せる絶妙なリズム感覚が冴えたアンサンブルは絶品です。旧東ベルリンの古楽器奏者たちが1982年に結成、ドイツ統一後、世界的に進出したこの団体。ベルリンの宮廷演奏の伝統を受け継ぎ、指揮者なしで各奏者の自発性を重んじるバッハがとても新鮮です。

他に、代表的にはカール・リヒター指揮ミュンヒェン・バッハ管弦楽団のアルヒーフレコードが安定して良いが筆者に取って少し古いが、オットー・クレンペラー指揮/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 の演奏は兎に角別格である。

今まで筆者はバロック演奏を聴いたがいずれも雄大なフランス風序曲ではじまるバッハの管弦楽組曲に、クレンペラーは晴れやかな響きを行き渡らせています。

これはベートーヴェンで見せるような、厳然とした面もちとはまた違ったクレンペラーの魅力。巨匠の本質にさまざまな角度から接することができます。
勿論聴けば分かるがオットー・クレンペラー指揮の管弦楽組曲は荘厳という言葉が相応しく、重厚で荘厳なバッハが聴ける確かに現在の演奏者の曲もよいがいかにもバッハらしい序曲である。

ただ音質は期待しない事である、音楽を楽しむなら断然お薦めします。荘厳と言っても良いよ思える響きは正に新しい年にふさわしい気もする。

Silent Tone Record/バッハ:管弦楽組曲14/オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団/クラシックLP専門店サイレント・トーン・レコード

 【曲目】J.S.バッハ:管弦楽組曲全曲

  1-7. 管弦楽組曲 1 ハ長調 BWV1066 序曲

  8-14. 管弦楽組曲 2 ロ短調 BWV1067 序曲

  1-5. 管弦楽組曲 3 ニ長調 BWV1068 序曲

  6-10. 管弦楽組曲 4 ニ長調 BWV1069 序曲

 【演奏】オットー・クレンペラー(指揮)ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

 【録音】1954年11月 ロンドン

確かに此の(AXIOM-TANNOY)エンクロージャーに変えてから聴く音楽が変わってきた、以前は小編成の曲が多く聴いたが最近はオーケストラ、オペラが断然多い、何よりも比較的大勢の演奏を楽しめるようになる。この管弦楽組曲も巨大な交響曲を聴いたような充実感に満たされる。

フルトヴェングラーやクナッパーツブッシュ、クレンペラーといった指揮者の演奏が古い時代の演奏スタイルと言う人がいるが、古い演奏スタイルのどこが悪いのだろうか。むしろ現在評価されている楽譜に忠実で没個性的な演奏の方が、筆者には退屈に思う聴けば必ず納得します。

但し録音の古い演奏は音質も悪く、暫く聴き続け慣れてから聴けば、人間の耳は相当便利にできていて、それ相当の演奏の叡智は受けるとは思うが、聴き出しは相当無不満も感じ、今回インシュレーターの改良で相当音質もきける程度に変化した、筆者の手持ちのソフトではWanda Landowska演奏のBWV998等は見違える程クリヤーな音が聴ける様になったことは大変ありがたい。今回特に目立ったことはピアノ演奏のクープラン 小品集1.パッサカリア 2.お気に入りの女 3.収穫をする人々 4.心地よい恋やつれ 5.さえずり他の演奏は実に可愛らしく聴けました。

後は、エドゥアルト・ファン・ベイヌム Eduard van Beinum 感動的な「アリア」が聴けるベイヌムによるバッハ演奏録音詳細は1955年5月31日‐6月2日(BWV1066,BWV1067)、1956年4月3日(BWV1068)、10日(BWV1069)かなり前の録音である。

確かにこの当時の演奏は、ご承知のようにモノーラル演奏の為か何故か低域の音が被り気味で曲全体に低音がまとわり付く様な音に聴こえ、どうも遠慮がちでもあった、最近その辺りのの鑑賞方法を解決し、インシュレーターをダブルで使い低域の音量をスッキリした音が鳴る様になった結果に満足しています、この方法はオーディオ雑誌等では敬遠がちな対策と言われている様ですが、敢えて無視して実行したが意外にも音楽を楽しむには筆者としては満足している評論家諸氏が色々口にするが弊害も多い様に思う特にRCEケーブル、スピーカーケーブルについては現物を使用しなければ答えは出ない様である。これで古い演奏も聴くことが増え、改めてベイヌムによるバッハ演奏を愉しむことが出来る様になった。

確かにこの様な古い録音演奏全体に言えることはキレが改善され、実に力強くイキイキと迫力みなぎる演奏は新しい発見である。状況を調べますとレコード会社の契約はデッカ録音ですが、1954年からは地元フィリップス(元オランダ・デッカ)と契約し、58歳で急死するまでレコーディングを続けていました。自然な傾向のサウンド志向でありながら優れた音質で有名だったフィリップスの音の傾向が音質にも影響を与えていた事もある様です。


エドゥアルト・ファン・ベイヌム(Eduard van Beinum)は、オランダの指揮者。1901年9月3日、オランダのアルンヘム生まれの指揮者。1959年4月13日、アムステルダムにて没。音楽一家に生まれ、兄にヴァイオリンを学び、アムステルダム音楽院卒業後、オーケストラのヴィオラ奏者となる。
6人姉弟の末っ子
ベイヌムの小学生時代の同級生によると、女子の帽子でサッカーに興じていたようなほかの粗野な男子生徒たちとベイヌムはだいぶ雰囲気が違っていたようです。ベイヌムの兄弟は、年長の4人が女、年少の2人が男という6人構成で、しかも長女とは15歳、兄とも9歳も年の離れた末っ子というのがベイヌムの置かれたポジションでした。小学校や音楽院で、クラスの女子生徒を下品に攻撃しなかったのも、クチの発達が早い女子4人が支配的という、コミュニケーション能力が発達しやすい家庭環境が影響していたとも考えられます。結婚も、伴奏を通じて知り合った4歳年長のヴァイオリニストのセファ・ヤンセンが相手で、生涯に渡って、威張ったり、無理に我意を通そうとしたりすることのない仲間のような関係だったということです。
 こうしたベイヌムのコミュニケーション能力の高さは、100人前後の人間を相手にするというオーケストラのリハーサルでは特に有効で、メンゲルベルクのように怒鳴ったり脅したり演説したりすることなく、楽員のメンタルを上々に保ちながら、合奏や奏法、バランスの課題を克服していくという手法で、オーケストラの水準を高度に維持することが可能でした。



その後指揮者に転じ、26年からハールレム交響楽団の常任指揮者を経て、31年に名門アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の副指揮者に就任。
38年にはメンゲルベルクと並んで正指揮者となる。
45年、ナチ協力者として追放されたメンゲルベルクの後を継いで首席指揮者となり、その後は世界の主要なオーケストラに客演し、華々しい活躍を続けた。

一時期はロンドン・フィル、ロス・フィルの常任指揮者も兼任していたが、心臓病のため58歳で急逝した。地味だが正統的な実力派で、コンセルトヘボウ管と共演した数々の名盤が残されている。


筆者が使用する機材のプリアンプに安価なAIYIMA TUBE 6N3 Vacuum Tube 6N3真空管プリアンプをモノーラルに真空管はSYLVANIA2C51を代替え品としてしろくま製作所のOPA627AU デュアルに交換し使用するが、レプトンパワーコンダクターグリースを写真上の様にコンデンサー部分の頭の部分に塗布し使っているが、以前より音質に透明度が増したように感ずる、以外と不思議なことに効果は大きく感じた。又現在使用のエンクロージャーの置き方のインシュレーターを重ねることも効果が作用し、このように古いプレスのCD等のソースを聴くも、以前と比べモノーラル録音の音質が被り気味に聴こえた音も澄んだ音に鳴る様に変化した。

以前と比べ断然聴きやすい音質に変化したように思う、このような音が聴けるのなら、古い録音の音楽も今後聴く事が多くなるのであろう。現在自作のインシュレーターの板の下には床の上に載せているが、来週は600×600mmの石板を敷き音質を確かめようと思っている。

Bach: Orchestral Suite No. 3, Beinum & COA (1956) バッハ 管弦楽組曲第3 ベイヌム

 『エドゥアルト・ファン・ベイヌム~J.S.バッハ:管弦楽組曲全曲』

 【曲目】J.S.バッハ:管弦楽組曲

  1) 1番ハ長調BWV1066

  2) 2番ロ短調BWV1067

  3) 3番ニ長調BWV1068

  4) 4番ニ長調BWV1069

 フーベルト・バルワーザー(ソロ・フルート)

 (2)エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

ベイヌムのバッハ演奏は聴く者を元気にさせてくれます。

多くの現代版演奏に見られる非常に速いテンポも、コンセルトヘボウ管弦楽団の前任者であるメンゲルベルクの大げさなクライマックス、ロマン的なポルタメントもなく、ベイヌムは作品への深い愛情が感じられる陽気な演奏を聴かせてくれるのです。

有名な組曲第3番の「アリア」は、トランペット主導の堂々とした第4番の「序曲」と同様に感動的です。なんと言ってもバッハの音楽は何時聴いても色々な演奏者で聴くも飽きない、新鮮ささえ感じられる古楽のオーケストラそのものであろう。



特に嬉しかった作品は「モーツァルト:交響曲第35・36・38・41番、《ポストホルン》セレナード」

録音年:1956年5月22-23日(CD2:5-11)、1960年12月15-19日(CD1:1-4, CD2:1-4)、1961年12月11-13日(CD1:5-11)
録音場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ
指揮者:オイゲン・ヨッフム(CD1,CD2:1-4)、エドゥアルト・ファン・ベイヌム(CD2:5-11)
楽団:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

ドイツとオランダの二人の巨匠によるモーツァルトの歴史的名演、1956年5月録音の《ポストホルン》セレナードは、エドゥアルト・ファン・ベイヌムが晩年にコンセルトヘボウ管弦楽団と行った遺産ともいうべき演奏です。そして、その古典音楽の録音の伝統を踏襲しているオイゲン・ヨッフムのモーツァルトには、快活さ、雄大さがあり、後期交響曲、中でも特に《リンツ》はドイツの伝統における歴史的名演です。

J.S.バッハの序曲は、一度是非フルオケで聴いて下さい、ブラボー!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿