伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

シキスヴァルト・クイケンに師事したフランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリン)のJ.S.Bach: ヴァイオリンとオブリガートのハープシコード BWV 1014-1019の6つのソナタを検証する

2021年12月06日 | 真空管アンプ・オーディオ



管球王国季刊誌発売、それと大橋慎/真空管・オーディオの本と一緒に取り寄せてみた。管球王国はWE300B最新作が話題となっていたが年末宝くじでも当たれば購入は出来るが・・・・?
それより以前よりプリアンプに興味が出る、サンバレーSV-Pre1616Dキットの商品でこの(1616)とは色々(いろいろ)なと言う意味の様に書かれていた。
調べてみると特徴として、異種真空管差し替えに対応というのがある。整流管も含め玉転がしが楽しめる様です、双三極管は、本機独自の挿し方がある。
 1.12AX7/ECC83×3本
 2.12AX7/ECC83×2本、12AU7/ ECC82×1本
 3.12AU7/ ECC82×3本
現在所有の12AU7/ ECC82管は勿論刻印付きのTelefunken ・Siemensは所有してる、他にも若干国産品の管があるので利用できそうである。
真空管に嵌まる事は同じ種類の球でも音は違いは判る、相当神経質な人は同真空管でも微妙に音の違いが出るそうであると言われるが、筆者にはそこ迄の判別は出来ない、兎も角球の魅力には十分注意したい。



この順番で、音がシャープでクールからウォームでソフトに変化するという。そして交換するのはダイオードモジュールから整流管である。整流管を交換すると音楽の情報量や音の粒立ちなどが変化する。もちろん響きも変わってくる。1本交換するだけで影響力は大きい。さらに定番の互換球であるRCA「5R4GY」、WE「274B」とかなり範囲は広く、簡単に考えれば12AX7×3本で繊細は傾向としてマランツ7の様な音から12AUX7×3本に交換でラックスの様なウォームトーンの実現可能と思われるコメントもあり、キットなのでしっかり時間をかけコンデンサーのバージョウンアップ等手を加えれば面白いプリアンプが仕上がり入手できるのもしれない。心配は技術的に作れるかが疑問は残るが・・・・・?
『SV-Pre1616D』は何と整流管に「274B」対応。ということで『WE274B』が使える。PSVANE WE274BはWestern Electric社製の整流管、274Bの復刻版です。音質は是非比べてみたいですね。

さてここでの注意項目ですが、本物の真空管の入手すると、真空管だけでも本体以上の金額になり、特にMullard程の真空管の本物を探すことも難しく、価格も遠慮なく高額である、安全に実施は現行管での範囲が一般的には良い方法です。



やはり音質の影響はプリアンプが強い様であり、今のエンクロージャー等の機材の音質アップを目指すべきかもしれない。益々タンノイが輝くかもしれない。
上記の写真は現在使用のIIILZ Monitor Goldユニットです。
以前のユニットはIIILZ HPD295のコーン紙に墨汁を塗り聴いていましたが、IIILZ Monitor Goldを入手出来、今回はコーン紙再生は柿渋液を塗っています、何も大変古いユニットですので大切に扱っています。

その様な事を考えながら内容は音楽の話に・・・・

筆者自身古楽器とモダン楽器の違いは違いはあるのであろうか?これは個人的には古楽器演奏が自然には聞こえるようですが一般的には如何であろうか?



古楽奏法の革命家シギスヴァルト・クイケンが芸術を理解する必要はない。感じ、楽しむと言っているではないか?
シギスヴァルト・クイケンに古楽器でバッハ弾くことはどのような意味をもっていますか?と質問すると---------
私自身バッハの作品を演奏する上で、彼にできるだけ近付きたい。これが目的です。それは多分バッハの時代の音楽家たちもやっていたことでしょう。モーツァルトの時代でも同じ。そして今の古楽器奏者たちも同じことをしています。
私にとって一番大事なのは、作品と楽器のあいだに生まれる「ビビビッ」という感覚、これを古楽器という媒体を通して探し求めているのです。感覚的ですいません。
古楽では、半分以上のことは楽譜には書かれていません。強弱やクレッシェンド、リタルダンドなど。そういうものは書かないのが習慣でした。必要なときはやるべきですが、ではいつ必要なのか? それは、歌詞、もしくはハーモニーが「そうしてくれ」と言っているときです。もちろん低音部から音楽はいつも動き出します。メロディなんかで判別しようとしないでください。このように音楽を作っていくと、音楽が首尾一貫するのです。音楽家は、音楽を「召喚」する手助けをするのです。「いい音楽」をです。
そして、音楽とコラボレーションすることを楽しみましょう。それが秘密です。正直なところ、私はこのアプローチでベートーヴェンやメンデルスゾーンを演奏します。ストラヴィンスキーでもそうです。
あと『音楽の捧げ物』はやはりいいですね。トラヴェルソ奏者だから、あなたもわかるでしょう。あとはヴァイオリンとチェロの無伴奏作品とか……。
『音楽の捧げ物』から「6声のリチェルカーレ」弟のバルトルト(フラウト・トラヴェルソ)、兄のヴィーラント(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ロベール・コーネン(チェンバロ)とともに。
バッハというのは、我々の想像を超えたところで生きていました。テレマンやヘンデルと同じ音楽言語で作曲しているのに、バッハだけはまったく違います。シェイクスピアは英語で書かれていますが、今日の英語のネイティブ・スピーカーでもあのように美しい文章は書けません。それと同じです。孤高の存在。
あぁ! モーツァルトを忘れてました。この2人は直接会ったことはないけれど、同じ神の言語をあやつってます。私としては、ただただ彼らを受け入れることしかできません。我々の理解を超えたものだからです。と語っていたそうです。



上記写真の弓の先端部分を見ると回るが、突き出しているのが古楽器で弓で見た目にはこれが特徴でもある様です。

バロック時代の習慣に倣って、多くのバロック・ヴァイオリン奏者はガット弦(羊などの腸で作った細い紐)を使用している。これにより幾分か柔らかい響きの素朴な音色となり、アンサンブルにおいて他の楽器と調和しやすい。近年は、顎当と肩当を装着する奏者も増えつつあるが、ほとんどのバロック・ヴァイオリン奏者は、バロック時代にはまだ発明されていなかった、顎当や肩当を附けずに演奏する。モダン・ヴァイオリンの演奏においては、顎当や肩当により楽器をしっかりと固定するが、それがないことで、自由度が高く緊張のない自然な体勢をとることができる。
バロック・ヴァイオリンは、モダン・ヴァイオリンより前方に位置することになり弦は鎖骨と垂直に延びる。これは演奏者の弓を持つ手の位置にも大きな影響を及ぼし、モダン・ヴァイオリンでは困難であったり、比較的不自然であったりするアーティキュレーション「はっきりと区切る」も容易になる。
ヴァイオリン全般に言えることですね。ただ、古楽用のヴァイオリンは、響きがいっぱい出ます。歌、しゃべりに近いということは先ほども言いましたが、アーティキュレーションがよく聴こえるんです。
アーティキュレーションとは?「発音」です。古楽用のヴァイオリンは雑音まで聴こえるようになっています。それに対してモダン・ヴァイオリンは均一で、つやつやしていて、平板な音です。と言うコメントがあり引用させて頂きました。

古楽器(=ピリオド楽器)というのは、実際に古いとは限らないんです。現代の楽器製作者が、当時の楽器を再現して、新しい古楽器を作る場合もありますし、実際に古いヴァイオリンを当時の状態に戻して使う場合があります。もうひとつは、作者不詳のオーストリア製で1800年より前と推測されています。胴体が膨らんでいまして……例えばストラディヴァリは平たいんですが、その前のアマティやシュタイナーは胴体が膨らんでいるように、古楽器のヴァイオリンは膨らんだ形が多いんですよ。こちらの楽器もモダンに改造されているものを戻したものだと思います。
たいていの楽器は1回モダンにされているんです。良い楽器ほど昔からずっと現役で使われてきているので、その時代のモードに合わせて、改造されているものなんですね。古楽のアプローチは、例えば18世紀のレパートリーを演奏しようという時、楽器をその時代の形に戻して演奏するというものです。



ヴァイオリンとオブリガートのハープシコード BWV 1014-1019の6つのソナタは、ハープシコードとオプションのビオラ・ダ・ガンバによって供給されるベースライン上のハープシコードとバイオリンの2つの上部を備えたトリオソナタ形式の作品です。通奏低音のバロックソナタとは異なり、通奏低音の実現は演奏者の裁量に委ねられていましたが、ソナタの鍵盤部分はほぼ完全にバッハによって指定されていました。それらはおそらく、バッハがライプツィヒに移る前の、1720年から1723年までのケーテンでのバッハの最後の年の間に作曲されました。。コレクションの現存する情報源は、ライプツィヒでのバッハの全期間に及び、その間、彼はスコアに変更を加え続けました。と古楽器についての説明は理解できたのです。

今回フランスの新鋭古楽器演奏でのバッハ:ヴァイオリン・ソナタの演奏を聴く、シキスヴァルト・クイケンに師事し、クイケン・クァルテットの第2ヴァイオリニストやラ・プティト・バンド、18世紀オーケストラのコンサートマスターなどを務めてきたバロック・ヴァイオリンの名手、フランソワ・フェルナンデスによる待望のバッハを聴く。

J.S.Bach: 6 Sonatas for Solo Violin & Harpsichord Concertant
 フランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリン)
 バンジャマン・アラール(チェンバロ)
 フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
【録音】
2009年2月8-11日 ボーフェ教会(フランス)
使用楽器:
1670年、クレモナ、アンドレア・グァルニエーリ製(ヴァイオリン)
アントニー・シドニー製(モデル:1740年頃、ゴットフリート・ジルバーマン製)(チェンバロ)
1625年、トマス・オールレッド製(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 1.ヴァイオリンとチェンバロ・コンチェルタントのためのソナタ
  第1番ロ短調 BWV1014
  第2番イ長調 BWV1015
  第3番ホ長調 BWV1016
  第4番ハ短調 BWV1017
  第5番ヘ短調 BWV1018
  第6番ト長調 BWV1019
 2.ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021



フランソワ・フェルナンデス(Francois Fernandez )両親が両方ともミュージシャンであったフランソワ・フェルナンデスは、1960年にルーアンで生まれました。古典的なヴァイオリン研究を続けながら、12歳でバロックヴァイオリンを学びました。彼はハーグのシギスヴァルトカイケンに師事しました(ソリストの卒業証書、王立音楽院1980)そしてすぐに彼の先生の最も近い協力者になりました。17歳から「ラプティットバンデ」のメンバーであり、1986年にリーダーになりました。同時に、彼は当時の最高のバロックオーケストラと、通常はリーダーまたはソリストとして働きました。
過去15年間、フランソワフェルナンデスは室内楽に専念してきました。彼は、Ricercar Consort、Kuijken兄弟、Hantai兄弟、Ryo Terakado、Yves Rechtainer、Marcel Ponseele、BoyanVodénitcharov、Enrico Gatti、および他の多くの著名なミュージシャンとともに、世界中の重要なフェスティバルに参加しています。彼は、特にバッハのソナタとパルティータとのソロリサイタルを行い、ヴィオラ、ヴィオラダモーレ、ヴィオラダガンバ、ヴィオラダスパラも演奏します。
フランソワフェルナンデスは、Ph。PierlotとRainer Zipperlingとともに、レコーディングレーベルFloraを設立しました。彼はトゥールーズ、リエージュ、ブリュッセル、トロッシンゲンで、そして1998年以来、パリ国立高等音楽院で教鞭をとっています。彼はスペインとベルギーでサマーコースを提供しています。
彼のディスコグラフィーには約100の録音が含まれており、その中には、Grammophone Editor's Choice Leclair Sonatasと、オランダの雑誌PreludeKlassiekによって「2003年のベストCD」に選ばれたBachの完全なソロ作品が含まれます。



バンジャマン・アラール/Benjamin Alard(オルガン/チェンバロ)1985年フランスのノルマンディー地方ディエップに生まれる。7歳でピアノを始め、ルーアン地方音楽院でルイ・ティリーとフランソワ・メニシエにオルガンを師事。パリではエリザベート・ジョワイエからチェンバロを学び、2003年にバーゼルへ渡りスコラ・カントルムでイェルク=アンドレアス・ベッティヒャー、ジャン=クロード・ツェンダー、アンドレア・マルコンに師事。
2004年、古楽の最高峰と言われるブルージュ国際古楽コンクール第1位および聴衆賞を獲得。さらに2007年ゴットフリート・ジルバーマン国際オルガン・コンクール(フライブルク)第1位およびヒルデブラント特別賞を受賞。
チェンバロおよびオルガン奏者として、フランス、スペイン、アイルランド、ロシア、日本でリサイタルを行うほか室内楽での演奏活動も行っている。また、ラ・フォル・ジュルネ、モンペリエ音楽祭、バッハ音楽祭(シャフハウゼンおよびローザンヌ)をはじめとする著名音楽祭に出演。さらに、クイケンとレオンハルトが1973年に創設したラ・プティット・バンドの通奏低音奏者としても活躍。
2005年よりパリのサン=ルイ=アン=リル教会の正オルガニストを務め、毎シーズンコンサートを行っている。



フィリップ・ピエルロ - Philippe Pierlot(1958年生まれ)は、ベルギーのビオラ・ダ・ガンバ奏者であり、古楽器演奏の指揮者です。彼はまた、ハーグとブリュッセルの王立温室の学術教師でもあります。リエージュで生まれたピエロは、12歳のときにリコーダー、ギター、リュートの演奏を学びました。彼はヴィーラント・クイケンとヴィオラ・ダ・ガンバの演奏を学びました。1980年に、彼は、バイオリニストのフランソワフェルナンデスとキーボード奏者のバーナードフォクルルと共に、古楽器演奏におけるあまり知られていない音楽の演奏と録音に焦点を当てたアンサンブルライサーカーコンソートを設立しました。

また、シキスヴァルト・クイケンに師事し、クイケン・クァルテットの第2ヴァイオリニストやラ・プティト・バンド、18世紀オーケストラのコンサートマスターなどを務めてきたバロック・ヴァイオリンの名手、フランソワ・フェルナンデスによる待望のバッハ:作品集。F.フェルナンデスやヴィオラ・ダ・ガンバのフィリップ・ピエルロ、チェロのライナー・ツィパーリングの3名による自主制作レーベル、『Flora』は、古楽ファンを中心に注目されてきました。

2004年にはブルージュ古楽コンクールで優勝を飾った、1985年生まれの若き名チェンバリスト兼オルガニストで、既出の他のタイトルも魅力的な盤が多い様です。古楽器の演奏を楽しんでください。ブラボー!

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