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現代視覚文化研究会「げんしけん」

アニメ・ゲーム・漫画の視覚文化が日本を元気する!
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舞-乙HiME 第9話「海-水着+遭難=?」

2005年12月03日 23時14分05秒 | アニメ・映像全般
 第9話のストーリーは「定期試験もほぼ終わり、もうすぐ遠足。【ユキノ・クリサント】と【ハルカ・アーミテージ】の配慮により、今年度はエアリーズ共和国の敷地内で遠足が行われることに決定。【アリカ・ユメミヤ】は初めて行く海に思いを馳せ、「泳げるようになる」と気合を入れる。【ナツキ・クルーガー】や【シズル・ヴィオーラ】が宿泊施設で【ユキノ】たちに挨拶していると遊び全開の格好をした【マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム】が勝手についてきていた。同じくその場には「偶然」【ナギ・ダイ・アルタイ】と【セルゲイ・ウォン】も慰安としてやって来ており、【ナギ】は【マシロ】にからんで行く。一方、【アリカ】は次々と展開される遠足の準備に、目を見開くことに・・・。」といった展開をして行きます。
 今回も今後の展開が気になる場面が多かったですね。【ナギ】と「シュバルツ」の交渉人【ジョン・スミス】との密会、頭領【ミドリ】の率いる「アスワド」のエアリーズ国内での暗躍などが表現をされていた。やはり【ナギ】は「シュバルツ」と組んで、国家間の戦争でもしたいのか?と連想されるが、その真意は先にて明かされるので触れるのはここまでとして置きたい。今作のラストでも「アスワド」の一人【ルーメン】と【アリカ】との戦いでも描かれていたが、エアリーズ領内で何を企んでいるのかが、今後の期待です。【ラド】とはまた違った【ルーメン】が面白かった。少しお姉さん系の話し方、使用する武器も鞭のようにしなる剣を使っていた。【アリカ】もローブを使用できなければ勝てる訳がないです。「蒼天の青玉」のローブならば【ルーメン】と互角にわたり合えたと思っております。アニメ劇中では【アリカ】と「星組」の面々が定期試験の真っ最中の所から描かれる。【アリカ】も「あん・・・ちかれた・・・へとへとだよ」と机に倒れこむが、【イリーナ・ウッズ】から「今回の試験のメインイベントがまだ残っている」と言われる。それこそ多くのリタイヤを出す「長距離踏破試験」だった。その遠足も【ユキノ】のはからいでエアリーズ内で行うとは、これも運命だと思う。【アリカ】は初めて見る海に大興奮して暴走して【ユカリコ・シュタインベルク】にローブで撃沈されたり、実際の遠足の物々しい準備を見て驚くなど、様々な表情を見せてくれます。【ユカリコ】からのリタイヤする時は「マーカー」のボタンを押す事、【シホ・ユイット】は【アリカ】へのマキマキをやろうとしたり、【アリカ】は【エルスティン・ホー】と組んで、【ニナ・ウォン】は【トモエ・マルグリット】と組む事などのストーリーは進展して行きます。それと夜中に【アリカ】と【エルス】のリックを確認して、何かの細工する人影が・・・またも妨害があるのだ。この行為が後半で【アリカ】と【エルス】を最悪の状況へ追い込む事になります。【アリカ】と【エルス】、【ニナ】と【トモエ】のお互いの対照的な進み方も良かった。さすがは、コーラルの№1と№2ですね。仲良くよりもこの試験を合格する為だけの関係が【ニナ】と【トモエ】らしくって好きな所でもあります。逆に【アリカ】と【エルス】は仲良く進んで行きます。今回の第9話での見所は【アリカ】と【エルス】の2人「友情」と「絆」の描きだと思います。夕方になり【アリカ】と【エルス】の体力差は徐々に現れて行きます。そして【エルス】がヘビに噛まれるアクシデント。その場に座り込む【エルス】。【アリカ】は「見せて!毒があるヤツだったら大変だよ」【エルス】「大丈夫・・・あんまり痛くないし・・・」と言うと「いいから」と噛まれた方と逆側の靴を取ろうとする【アリカ】。「アリカちゃん、噛まれたのはこっち・・・」例え「ナノマシン」で毒が合っても平気と言われても【アリカ】は聞かないですね(笑)。それに【エルス】の足のちまめを見て、ヨロヨロと立ち上がる姿を見たら【アリカ】はもうダメです。【アリカ】は本当に心配をしているのが伝わってくる。アニメ劇中では何度も「マーカー」を押して、リタイヤをしようとした。試験の成績よりも友達の【エルス】を選んでしまうのが【アリカ】なのだ。そんな彼女の素直な優しさが私は好きな所ですね。【シホ】の夕食の採点を終えて、焚き火で暖を取る【エルス】元気がない様子が伝わります。ここからの2人の会話は本当に良かった。お互いを気遣い、尊重しているのがよく表現されていました。【アリカ】「水、汲んで来たよ」「ごめんね、アリカちゃん」「う~ん、もう~エルスちゃんってば、今日はずっ~と「ごめん、ごめん」って言ってばかりだよ」背伸びしながら言う【アリカ】。また「ごめん・・・」「ほらっ!また~」「あっ・・・」と見上げる【エルス】に笑顔で答える【アリカ】に【エルス】もつい笑ってしまう2人。とても良かった。【アリカ】が【エルス】の身体を拭いた上げる所で【アリカ】が「やっぱり、熱出ているね・・・」【エルス】は「さっき、活性化剤も注射したし・・・」と答えるが【アリカ】は「マーカー」を見て「これ、押そうか・・・」と言う。「だめだよ、そんな事したらアリカちゃんまで一緒に」「でも、料理もマイナス10点とかつけられちゃったし・・・」「まだ、挽回できるよ。あたし、アリカちゃんの足手まといになりたくない」と言う。【アリカ】も「足手・・・まといってさあ・・・あたしの方じゃない、いっつも勉強とか・・・」「アリカちゃん、きっと凄いオトメになる、あたし分かるの」「そっそうかなあ~」と照れる【アリカ】。「うん・・・だってちゃんと夢を持ってて、本当にオトメになりたいって・・・」「それは、エルスちゃんだって・・・」「違うの・・・あたしはちょっと成績が良かったからで、それに本当は・・・本当は・・・」と目に涙を沢山ためて、身体を震わせていた【エルス】。と泣き出しそうになる【エルス】を肩を優しく抱き、身体を温かく抱きしめた【アリカ】。そして「星の奏でるものがたり」を歌うのだった。これは泣いてしまうと思います。私も心がアツくなりました。【エルス】は、他にやりたい事があるのかもしれないし、学園でも無理をしているかもしれない。確かに【エルス】を見ているとどこか寂しげな感じがずっとしていた、何かみんなに遠慮している印象も受けましたね。でも、【エルス】はきっとこの学園で何か先の道を見つけると思います。何事にも一生懸命な【エルス】ですから、そうでなければ足にちまめを作ってまで頑張るはずがないです。暗雲たちこめる海岸線を行く2人。【アリカ】は【エルス】の荷物も担いでいる。頼りにしていた「方位磁石」まで壊れていて進む方向を失う2人。そこで【エルス】が顔をまっ赤にして倒れてしまう。「あっ・・・エルスちゃん!エルスちゃん!エル・・・あっ・・・」額に手をやり凄い熱がある事が分かり、リタイヤの為に「マーカー」のボタンを押すが・・・「えっ!・・・なんで」と2人とも「マーカー」が壊れていた。そして、雨が容赦なく2人に降って来る。雨宿りをする事に「やっぱり、壊れているんだ・・・」【エルス】が苦しそうに、息を荒くしている姿を見て【アリカ】は「エルスちゃん・・・待ってて助けを呼んで来るから!」と決意した顔で雨の中を走り出すのだった。遭難した2人を【ナツキ】たちも心配している。【マシロ】も「わらわはあやつの心配などしておらぬ。あんな・・・アリカ・・・」と発する言葉と想う心の違いの表現も【マシロ】が心配している感じがよく出ていた。【ナギ】の「遭難だけなら良いんだけどねぇ~」の言葉が的中する事になります。【アリカ】が断崖絶壁を登って行くと、人を発見し「すみません!あの・・・」と声をかけて近寄るが、既に息絶えていた。【アリカ】がしりもちをついて、言葉が出ない所へ「アスワド」の一人【ルーメン】が現れる最悪な状況が展開される。鞭のようにしなる剣で【アリカ】を攻撃する【ルーメン】。【アリカ】は避けるしかなかった。【ルーメン】が「あら?あなたガルデローべの生徒?」と言われて、「そうよ!友達がヘビに噛まれて大変なの!助けて欲しいの!」と襲って来ている相手に言ってしまう【アリカ】。それだけ切羽詰っていたと感じます。【アリカ】は【ルーメン】の攻撃により、崖側に追い詰められられて、攻撃を受け崖から海へ落ちてしまう。【エルス】の事を思い出しながら・・・。
 私は、この極限状況でお互いの「弱さ」「優しさ」を見せ合い、感じ合った【アリカ】と【エルス】。2人には絶対にこの試験をパスして欲しいです。そして乗り切った時、2人は更なる「友情」と「絆」が生まれ強くなると思います。