現代視覚文化研究会「げんしけん」

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地獄少女 第九話「甘い罠」

2005年12月04日 16時56分21秒 | アニメ・映像全般
 第九話のストーリーは「【春日 由香】と【春日 弘美】は念願の夢でもあるケーキ屋をオープンしようとしていた。姉妹の店を自分の番組で紹介すると有名パティシエの【森崎 信也】は言ってくれたのだが・・・。」という感じに展開されます。今回は【柴田 一】と【柴田 つぐみ】の「柴田親子」は、外野的な扱いだと思います。しかしながら「呪いの依頼者」と「柴田親子」とのバランスの描きが難しいと感じております。やはり、ストーリーのメインは「依頼者」だと思います。あんまり「柴田親子」の登場場面を増やすと「依頼者」自体の存在が希薄な感じになり、このアニメ作品の「呪い」による物語展開を根幹から揺るがしかねないですが、「地獄通信」を追及する「柴田親子」の存在は必要なんですよね。私は【つぐみ】ちゃんは可愛いので、どんどん出て来るのは嬉しいのですが、話の全体を考えるとまたこれは違った意見になってしまう。だからこそ、今回のように、【森崎】が出演している番組をテレビで観ているだけの【つぐみ】とか、会場に一歩遅れて来る【一】などのアニメ劇中での表現が今は良いと思います。物語が進んで行けば【閻魔 あい】との対決が必然的にあると思いますので・・・。
 物語は、【石津 吾郎】が消えたショーウインドーの前に立つ【一】のシーンから始まります。【一】は前回の依頼者【田沼 千恵】の自宅へ向う。「お願いです、話だけで良いんです」「だから、娘は会いたくないって言っているんです」「そこを何とか」「いい加減にしないと警察を呼びますよ」と門前払いをされてしまう。【一】は本業をそっちのけで「地獄通信」を調べていた。物語はメインの【森崎】と妹の【由香】との会話シーンになります。【由香】は【森崎】に姉【弘美】のお店に出すケーキを見せていた。初めは凄く良い雰囲気だったが、【森崎】の裏の顔を徐々に表面化して行きます。その【森崎】の配慮によりテレビ番組で、姉妹のお店をオープン当日に紹介してくれる事になりますが、その話を聞いて【弘美】は不安そうな表情をします。この不安感が姉妹と父との夢であるお店までも打ち壊す事になろうとは・・・。場面は【柴田親子】に移ります。【つぐみ】がテレビを観ていると【森崎】出演の番組が始まります。テレビ画面に映される数々のケーキに女の子らしい反応をみせる【つぐみ】ちゃんが可愛いですね(萌)。その番組で【森崎】が発表した新作ケーキが・・・【弘美】のお店で出すはずの新作ケーキと同じ物だった。【森崎】はテレビの全国中継で【春日】姉妹のお店の信頼を失墜されるのが本当の目的だった。もちろん、番組自体も大混乱で途中で中断されてしまう。その企みが見事に成功した【森崎】の笑みが物語っていた。【由香】は困惑し怒るが【弘美】は現場のスタッフに謝るだけだった。もしかしたら【弘美】はこうなる事を分かっていたのかもしれない。【由香】の抗議すると言う事に【弘美】は止めようとする、それにはある理由があった。【由香】はバイト先で知った「地獄通信」の噂を信じてアクセスをする。その頃、【あい】は縁側で「鶴」を折り紙で折っていた。【あい】の何気ない仕草ではありますが可愛いですね。すると【由香】の背後に現れる【あい】「呼んだでしょ?あたしは「閻魔 あい」・・・」と奥に消えようとするのを追いかけると・・・全てが赤に支配された夕陽の世界になっていた。そこで【一目連】に「あの男が憎い?」、【骨女】に「殺したい程に?」と聞かれて、一瞬戸惑い【由香】「そっそれは・・・」と言う。この言葉から見ると【森崎】に対して「殺したい」程の怒りがないとまだ思われる。その揺れ動く【由香】の心理状態が旨く表現されているし、【あい】と【由香】が向かい合っての会話シーンの、お互いの瞳に顔を映しながらの演出も良かった。そして、アニメ劇中ではお店自体への銀行から一歩的な融資の打ち切りで、資金が調達できずに潰れてしまう。それにも【森崎】が裏で動いていた。姉妹の夢のお店は取り壊され、空き店舗になったしまった。【由香】は店舗内で落胆し座り込んでいた。「由香、もう行くわよ・・・」「ごめんね、お姉ちゃん。あたしがあんな奴の所へ行かなきゃ、こんな事には・・・」「由香のせいじゃないわ」「どうして、こんな目に遭わなきゃ行けないの・・・私達何もしてないじゃない・・・お姉ちゃん・・・」すると【弘美】が「話があるの・・・」「えっ・・・お姉ちゃん」。ここで【弘美】と【森崎】との間に合った真実が話されたと思う。舞台は【森崎 信也】の「パティスリーな夕べ」の会場に移ります。その【森崎】の元へ全てを聞いた【由香】がやって来るが、逆に【森崎】の本性が見え、侮辱され、罵倒されてしまう。【由香】は「許さない!絶対に許さない!」と「黒藁人形」の赤い糸を引くのだった。そして、会場では【森崎】のケーキが振る舞われていたが、会場の来賓から不評の声と【森崎】にもケーキが投げ付けられる事になる。もう【あい】たちの「呪い」の仕置きが始まっていた。その事を感じた【つぐみ】が【一】に携帯で話す。「「森崎 信也・・・」「そう・・・この間のテレビの・・・女の子も一緒に居た」「何?あの同じケーキの子か!」と【一】は仕事を投げ出して現場に向う。会場の【森崎】は「待ってくれ!私じゃない!そのケーキを作ったのは私じゃない!」言うと【骨女】が「じゃあ!あなたがケーキを盗んだって言うのは本当だったんですね。」とマイクを向ける。【一目連】「しかも、女にフラれた腹いせに」【輪入道】「こりゃ、スクープだ」【骨女】「どうなんです?森崎さん」と会場を逃げ出すが、目の前に【弘美】が現れるが・・・「お願い、私を食べて」とクリームになって襲う。必死に乗り込んだタクシーでもクリームに飲み込まれた。【一目連】の「少しは懲りたかい?」の声で目を覚ます【森崎】だが、身体がケーキのチョコレートの家になっていた(笑)。最後まで往生際が悪い【森崎】は【骨女】が扮した愛する【弘美】と一緒に鳥居の向こう側へ「もう、私のケーキは渡さない・・・」と・・・。【一】も会場につくが一歩遅く、その場では【森崎】が居なくなって捜している状況だった。その後の【春日】姉妹はお店で働く【弘美】にお弁当を持って来る【由香】の姿がある。バイト先に急ぎ走りながら「お姉ちゃん!あたし、まだ諦めてないからね。もう一度、絶対にお店を開くんだ!」と笑顔で走っていた。その前向きな【由香】の姿が印象的ですね。今までの依頼者とは違い悲壮感を感じなかった点も、最後に付け加えて置きたい。