ずいぶん前に船井総研が開催した「お惣菜視察ツアー」に
参加してワシントン、ボストン、ニューヨークに行きました。
本来ならば最低催行人数20名だった視察ツアーなのですが、
成田空港で集まった人数を見てビックリ、私を含め7名でした。
まだ食料品製造販売業界で「デリカテッセン」という言葉が
それほど飛び交っていない時期だったと思います。
ニューヨークで東ヨーロッパからの移民の末裔の方が経営
されている自家製ハム、ソーセージ製造販売のお店を視察
見学させていただきました。大変繁盛しているお店で、拙い
英語で何故、このお店に来るのかを聞いたら皆さん一言
「美味しいから」でした。
食文化が違うから、全く同じにはならなくても、食肉業界の
最末端の、お客様との接点にいる小売のお肉屋さんに
とっては営業の選択肢の一つになる、と確信したことを
覚えています。
現在の日本では「自家製ソーセージ衛生管理者」の資格と
食肉販売業と飲食店営業の許可があれば有れば調理品、
お惣菜としてソーセージは作れるのですが、ハムとベーコンは
食肉製品に位置づけられ、製造販売が出来ません。
どうにかこのハードルを下げることが出来ないかと考え、
ドイツに留学されてマイスターの免許もお持ちの東京都
食肉組合の先輩でもある村上 繁さんのお店に一昨日
(1月28日)伺い、お話をお聞きしました。
写真は武蔵野市境南町の「マイスター・ムラカミ」さんです。
どのような規制緩和を求めるのか、今後はどの様に動くのか等は
追って、本ブログに書かせていただきます。ただ、どの様に規制を
緩和してもお客様の「美味しいから」という支持を得られなければ
お店には来ていただけない事は十分理解しています。