今日の商店会長 (早稲田商店会相談役 安井潤一郎)

日本でただ一人、商店会の会長現職で衆議院議員になった、早稲田商店会前会長日記。公式ホームページは左下ブックマークから。

あきんど議連って何するの?

2008-04-09 07:33:10 | 商店会長のコメント
「まちを動かす事が政治」だと私は思っています。2年6ヶ月前の総選挙で衆議院議員にさせていただく前は商店会長として「まちを動かしていた」という実感が有りました。しかし現行法に阻まれ出来ない事もいっぱい有りました。その法律を見直し、改革できるお役をいただき、国会議員に付託されている権能と責任を日に日に重く感じています。我々は「政局のための政治」のために議員の立場を与えられたのではありません。ですから『あきんど議連』の活動は、間違いなく政治で、それも私のやりたかった『まちを動かす政治』です。

ただ『あきんど議連』の目差すものが分かりにくい、という御意見をいただきました。具体的なモデル事業が構築されて皆さんに目で見ていただかない限りは抽象論で精神論です。そのために4月15日と24日の2回、ヒアリングもさせていただき、5月、6月の2ヶ月間にきっちり議論をして政府の「骨太の方針」に方向性を盛り込んでいただき、来年度の概算要求と今年の暮れの自民党税制調査会にも『あきんど議連』の思いを形にして入れていくつもりです。

4月3日の『あきんど議連』勉強会、講師としてにお出でいただいた株式会社S・Yワークス代表取締役 佐藤芳直先生から「21世紀は商店街の時代」と題して1時間お話をしていただきました。その勉強会の最後に『我々議員は何をすればよいのか?』という趣旨の質問があり、先生からの応答内容を事務局長をお務めの木挽 司さん(伊丹、川西、宝塚市が選挙区の兵庫県6区選出の同期の代議士です)が御自身のブログで分かり易くまとめてくれました。『あきんど議連』の目差す方向、何をやる議連なのか?のお答えになると思い引用させていただきます。
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【木挽さんのブログ http://www.kobiki.info/ から】
商店街が置かれている厳しい現実を正確に把握し、何が欠如しているのか、今の消費者は何を志向しているのかを数々の事例と共に紹介され、将来目指すべき業態ベクトルを具体的に示してくださった。(狙い通りの内容だ)
講演内容が素晴らしかったのは、最後まで多くの議員が聞いていたことでもわかる。(講師をしていただく方々には失礼な話だが、この種の勉強会で30分以上座っている議員が大半なんて、永田町ではめずらしい光景なんですぞ)

講師への質問タイム、「では、政治にできることはなんでしょうか?」と、岩屋たけし代議士から直球が投げ込まれた。

「政治の世界はわかりませんが」と前置きした佐藤氏は、「人に的を絞り込まないとダメだと思います。人の夢、志、人生に対して支援すべきだと。人と空き店舗情報を結びつけることが大切です。個々の商店が取り組まなければならない。100店舗に1店舗目覚めればいい。全面的個店対応が必要です」と、以下の4点を施策の方向性として挙げられた。

1、後継者支援プログラム
 ①地域に貢献したいという志を持つ若者に、必要な知識と先端的な業態を教育する。(15歳ぐらいの年齢から教育支援する)
 ②継承時のビジョン(夢)阻害要因(資金がない。手間がかかる。借金におののくなど)を削除する。

2、職のない人(ニートなど)の中には、潜在的に商売に向いている人がいる。そんな人たちに空き店舗情報を企画プランを付加して募集する。

3、商店街の経営者には「なんとかなる」と、思っている人が多いが、「なんともならない」という事実をつきつけなければならない。一店一店に「5年後はないよ」と、「今の借入で、やった方がいいのか、辞めた方がいいのか、どうする?」と。

4、専門店、個店の業態モデルを提案すべきだ。サービス業化するモデルを発信すべきだ。
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私の思いは次回に書かせていただきます。
コメント
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