今日の商店会長 (早稲田商店会相談役 安井潤一郎)

日本でただ一人、商店会の会長現職で衆議院議員になった、早稲田商店会前会長日記。公式ホームページは左下ブックマークから。

6月23日・私のしごと館

2006-06-23 23:32:09 | 商店会長のコメント
9時26分東京駅発の新幹線で京都に向かいました。京都の南、木津町、精華町に位置する関西文化学術研究都市、いわゆる学研都市を私を含めた6人の新人議員が視察見学させていただきました。コーディネーター役は地元京都6区が地盤の井澤京子さんにお願いしての新人議員視察見学会です。

この見学会開催のきっかけは厚生労働副大臣の中野 清先生からの「無駄遣いのモデルケースのようにマスコミに叩かれている京都の『私のしごと館』を新人議員の皆さんのフレッシュな感性で見て来てくれないかなあ、頼むよ。」というお電話でした。

なにしろ中野先生は「小江戸」で有名な埼玉県川越市の商店会連合会の先々代の連合会長。いわば商店街活動の大先輩からの御下命ですからすぐ動かなければなりません。そこで地元の井澤さんにお願いして本日の視察見学会が開催されました。

参加者は埼玉11区の新井悦二さん、比例南関東の近江屋信広さん、比例東海の篠田陽介さん、比例北関東の中根一幸さんと私に井澤さんです。

私のしごと館には中野副大臣が先に着かれ我々を出迎えてくれました、恐縮です。

館内を見学させていただいた後、館長の近畿日本鉄道会長の辻井さんも同席しての意見交換会。前向きな中にも厳しい質問と意見が交わされました。運営者の独立行政法人雇用・能力開発機構サイドには耳の痛い発言が有ったと思いますが、ただ「止めろ」とか「売ってしまえ」という無責任な意見ではありませんでした。

運営開始が平成15年3月30日、土地代金が150億円、建物が406億円、その他が25億円、総建設費が581億円。昨年の入館者数が368999人、昨年度の自主収入が1億7500万円、運営交付金が11億9900万円。

私はここは就業支援と職業訓練の場として位置していると説明を受けていましたが修学旅行、社会科見学の場になっているように感じました。確かに昨年は1207校、137193人の小、中、高校生が入館されたようですが、
・学校教育段階での職業観の醸成
・就職までの一貫した支援
・家庭の職業教育の支援
という本来の主旨から考えると偏りが有るように思えました。入館者数を増やすためにあまりにも小中学生におもねるような展示に見えました。

今後は就業支援、職業訓練、いわゆるニート、フリーター対策と「仕事は何故するのか」、例えば食を扱う業種であれば「生きる」という意味と命の大切さを教える倫理、哲学を真面目に話し合う場としての活用が必要だと思えました。特に就業支援の中に第一次産業である就農支援のカテゴリーを早急に組み入れる必要を強く感じました。

その後、(株)国際電気通信基礎技術研究所さんで音声自動翻訳・ロボットの研究開発状況など、ビックリする研究内容を見させていただきました。「何故、こことさっきのしごと館がジョイント出来ないんだ」当然の質問疑問でした。

最後は国立国会図書館関西館、ここがまたビックリするような内容でした。どうも貧乏スーパーの店主を長くやっていたもので費用対効果という事が全ての所で優先順位の1番になって物事を見てしまいます。でももう少し節約できただろう、と思うのは私だけではないと思います。もし自分の店の売上げで作るんだったらもう少し安めに作るよなあ~、と思いながらの視察見学会でした。

参加された皆さん、来て良かったと思われたのではないでしょうか。御面倒かけた井澤さんと、この会のきっかけをいただき、出迎えまでしたいただいた中野副大臣に心より感謝、御礼申し上げます。ありがとうございました。
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