対人緊張症を治す大きな第一歩は怖いと信じ切っている事を科学的に明確化する事です。対人緊張症の人たちは対人緊張症ではない人達と感じ方、考え方が違っています。

対人緊張症を治す大きな第一歩は怖いと信じ切っている事を科学的に明確化する事です。対人緊張症の人たちは対人緊張症ではない人達と感じ方、考え方が違っています。

 

対人緊張症の人たちに共通する考え方、感じ方は、

『人に嫌われたら怖い』

『人に変に思われたら怖い』

という考え方、感じ方、また、類似する考え方、感じ方で、対人緊張症ではない人達との考え方、感じ方に大きな相違があります。

ちなみに、この考え方、感じ方は対人緊張症の症状には全く関係ありません。

例えば、赤面症の人の方が『人に嫌われたら怖い』『人に変に思われたら怖い』とより強く考えたり感じたりしていて、吃音の人の方が赤面症の人よりもこの考え方やこの感じ方が弱いという事はありません。

あるのは考え方、感じ方の個人差で、症状による差はありませんから、症状は、この『人に嫌われたら怖い』『人に変に思われたら怖い』というような考え方、感じ方（認知の歪みと言い換えても良い）の上に後から切っ掛け的な原因で症状がこの考え方、この感じ方の上に乗って来たという事です。

ですから、対人緊張症を医師、カウンセラー、森田療法などのように症状別で区分けしようとする考え方は、症状の抑え方に過ぎず、本当の対人緊張症の原因の、『人に嫌われたら怖い』『人に変に思われたら怖い』等の考え方、感じ方は放置したままですから、治療の最高の状態でも症状がなくなっているだけで、対人緊張症のままです。

ですから、医師やカウンセラー、森田療法のセラピスト達が「治った」と言っても、その治ったは、最高の状態でも、症状を抑えられた等の治ったで、対人緊張症の根本的な原因の間違っている考え方、間違っている感じ方（認知の歪みと言い換えても良い）はそのまま温存されていますから、ほぼ１００％、その後に対人緊張症の何らかの症状を切っ掛け的に獲得して再発するという事になります。

（注、実際にそうなっています。）

さて、誰でも簡単に対人緊張症の間違った考え方、間違った感じ方に気付いて、上手く行くと対人緊張症を軽減できる方法に、明確化があります。

明確化は対人緊張症を治すに当たってとても大きな第一歩です。

具体的には、必ず紙に書く事が必須ですが、紙に、『人に嫌われたら怖い』『人に変に思われたら怖い』等の題名を書いてその理由を科学的に書き綴って下さい。

例えば、無視される、意地悪をされる、気を使ってくれなくなる、等が出てきますが、客観的に見れば、すべて嫌な事ですが、怖い事ではない事に気付くはずです。

対人緊張症ではない人たちは、『人に嫌われたら嫌だ』『人に変に思われたら嫌だ』で怖いではありませんから対人緊張症ではないのです。

最後に、対人緊張症の人の中には、『怖いと嫌だは同じ意味だ』と言って聞かない人たちが居ますが、頭が悪いわけではありませんから、中学の国語の試験で「嫌だと怖いの違いを述べよ」という問題が出たらどう答えますかと聞くとちゃんと正解になる答えを書くと言います。

対人緊張症の人たちは『人に嫌われたら怖い』『人に変に思われたら怖い』と強く信じ込んでいる（認知の歪みと言い換えても良い）事が原因ですから、この『人に嫌われたら怖い』『人に変に思われたら怖い』という事が間違いだと納得させる事が対人緊張症を治す最も良い方法で、症状さえなくなったら良いという考え方では到達できない、根本的に対人緊張症を治す事が出来ます。

そして、もちろん、その後の人生まで大きく変わって行きます。

しかし、医師やカウンセラー、森田療法などで症状を抑えただけですと、その後の人生はそんなに変わりません。

 

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