お待たせしました
今回はフランク莉奈さん演じるジュリエットについて語ります
↑
フランク莉奈さん。
このジュリエットの衣装、やっぱり現代的。
かわいいですけどね
彼女は身長171センチだそうで、舞台栄え(映え?)が良かったです。
190センチの城田優さん、181センチの古川雄大さんとも問題なくペア組めますね~。
ジュリエット演じる彼女の仕草は本当に少女らしく可憐で、
「ジュリエットかわいすぎる
かわいすぎます~」
と興奮して観ました
ベッドシーンでロミオはパンツ1枚になるんですけど、スタイル抜群の古川さんのほぼ全裸よりもジュリエットの方が見ちゃいけない気にさせられました。
シーツで隠すので、ジュリエットは全然脱がないのだけど…。
それにしてもこのシーン、果たして脱がせる意味はあるのか?
個人的にはぐっとこなかったです。
歌ですが、上手かったですよ。
心にぐっとくるのとそこまでこないのとありましたけど、まあ練習あるのみで。
インタビューでフランクさんは
「強いジュリエットを演じたい」
と言い、ダブルキャストで同じくジュリエットを演じる清水くるみさんは
「儚いジュリエットを演じたい」
と話していたんですね。
鳥まりはジュリエットの本質は強さに有りと考えてるんで、フランクさんの回を観られたのは大正解だったかな。
ではでは、細かく書いていきますね。
~汚れていった母親に反発し、強くなったジュリエット~
ティボルトの記事でも書きましたが、この舞台でのジュリエット母=キャピュレット夫人のろくでなしさったらないです。
パリスとの政略結婚の話に
「結婚は本当に好きになった人としたいの」
と話す夢見るジュリエットに
「結婚と恋愛は別物」
…でとめときゃいいいなのに、
「お前はお母様が不倫して出来たコなのよ。
でもお母様にとっては結婚こそが偽り、浮気こそ本当の恋。
お父様には愛人が何人もいるしね」
と教えるクソ…いやいや、真心のなさ
かつてはジュリエットのように純真だったであろうキャピュレット夫人は、
「男達の中にある憎しみが、私は憎い。
私達女がどんなに考えてない」
と高尚なこというくせに、やってることったらろくでなし。
実の甥=ティボルトに手を出すし、自分が政略結婚させられたことを死ぬほど恨んでるくせに同じことをしれっとジュリエットに強要しようとする。
彼女もまたかつて“子どもの自分”を汚い世界に染めた“大人達”と同じように、ジュリエットを汚い世界に染めようとする。
「あなたのためなの、それが幸せなの」
と言いながら…。
(あんたの欲のためだろ、と言ってやりたいね)
これってまさに虐待の連鎖と同じ構図でしょう
家族の業は受け継がれる。
習慣が変わらないんだから当たり前。
でも、じゃあ全員が業を継承していくのかっていうと、そんなことはないんですよ。
たまにそれに反発し、戦える人が生まれる。
それこそがジュリエットだったのです。
ロミオ・ティボルトの記事で“ロミオとジュリエット、そしてティボルトの3人はきっと、魂の本質は同じに清らかだと思う”と私の考えを書きました。
んで、大元の気質は同じでも環境と、個人の性格によって成長した結果は違う。
ロミオは愛情いっぱいの両親に愛され満たされ育った。
ちょっとなよなよしてるけど、明るく元気な魅力的な青年に
ティボルトは、業まみれ汚い欲望まみれの一族の中で育ち、ホントはこんな風に生きたくない、ホントの自分は違うんだと思いながら“流される”ことを選ぶ。
それしか生きる道はないから
そしてジュリエットは、ティボルトと同じ環境ながら、本質がティボルトよりも強かった。
母親が汚くなれ、染まれと強要しても
「私は嫌」
と反面教師にして、ますます清く強くなるんですね。
ジュリエット…素敵すぎます…
幼さゆえとも解釈できますが、やっぱり強い女の子なんだと思うな。
そもそも、女の体で生まれるとぜったい男の体で生きるより強いからね。
女は強い、男は優しく繊細、これは美輪さんもおっしゃることですが、私は事実だなと思っております
また、ジュリエットが強くあれたのは乳母さんの愛のおかげです。
実のお母さんはこんなんですが、育てのお母さんである乳母はひたすら愛を注いでくれました。
太って健康だしね(笑)
ジュリエットを作ったのは生まれ持った気質、反面教師としての実の母、そして乳母が捧げてくれた純粋な愛でしょう
この東宝版『ロミオ&ジュリエット』は“血のつながりというエゴへの反発”、“毒親との戦い”“本当の親子愛への投げかけ”という特徴も持っていると思うの。
~魂の母親は、乳母である~
会場でも大人気だった乳母。
コメディーシーンが多いのですが、シリアスな場面では泣かせてくれます。
ジュリエットのためにロミオとのキューピッドになり、大活躍
シリアスなソロナンバーもあって、本当にジュリエットを愛しているのがわかります。
涙しちゃう観客多数
私もうるっときました。
ジュリエットがこんなに良い子なのは、やっぱり彼女の愛のたまものです。
これから観劇するという方は、この関係生を意識してご覧いただくと一層感動するかもしれませんよ。
~血のつながりというエゴへの反発、そして毒母との決別~
ロミオの追放が決まるとすぐ、両親は
「ロミオとの結婚がパリスにバレないうちに結婚させちゃおう」
と決めます。
ここの『明日には式を』という曲が大好き
早く結婚させて、どうにか一族の借金を肩代わりしてもらいたい。
ジュリエットも条件のいい男に結婚させたい。
お前のためだと語りながら、やっぱり両親の真の望みは自分達の安定ですよね。
乳母はジュリエットのこと思って
「やっぱりパリス様と結婚するのが一番です」
と説得するのにね
まあ、立場の違いもあるか。
実際お金がないのは辛いですしね…。
で、どんなに嫌がってもパリスとの結婚をゴリ押しする両親に、ついにジュリエットが切れます。
「親の言うことを聞け」
と叩いた父親に
「あなたは、私の本当の親じゃないもの」
と言い放ちます。
キャピュレット夫人、大ピンチ(笑)
この言葉、お母さんへの復讐かと思ったら、続いてお母さんにこう言います。
「あなたもよ」
血のつながりじゃない。
そんなの関係ない。
あなた達は二人とも私の親じゃないと。
毒親に子どもが“NO”を出す、素晴らしい演出でした。
大好きなシーン。
まーた長くなりすぎたんで、1回切ります。
次の記事で続き書きますね。
今回はフランク莉奈さん演じるジュリエットについて語ります
↑
フランク莉奈さん。
このジュリエットの衣装、やっぱり現代的。
かわいいですけどね
彼女は身長171センチだそうで、舞台栄え(映え?)が良かったです。
190センチの城田優さん、181センチの古川雄大さんとも問題なくペア組めますね~。
ジュリエット演じる彼女の仕草は本当に少女らしく可憐で、
「ジュリエットかわいすぎる
かわいすぎます~」
と興奮して観ました
ベッドシーンでロミオはパンツ1枚になるんですけど、スタイル抜群の古川さんのほぼ全裸よりもジュリエットの方が見ちゃいけない気にさせられました。
シーツで隠すので、ジュリエットは全然脱がないのだけど…。
それにしてもこのシーン、果たして脱がせる意味はあるのか?
個人的にはぐっとこなかったです。
歌ですが、上手かったですよ。
心にぐっとくるのとそこまでこないのとありましたけど、まあ練習あるのみで。
インタビューでフランクさんは
「強いジュリエットを演じたい」
と言い、ダブルキャストで同じくジュリエットを演じる清水くるみさんは
「儚いジュリエットを演じたい」
と話していたんですね。
鳥まりはジュリエットの本質は強さに有りと考えてるんで、フランクさんの回を観られたのは大正解だったかな。
ではでは、細かく書いていきますね。
~汚れていった母親に反発し、強くなったジュリエット~
ティボルトの記事でも書きましたが、この舞台でのジュリエット母=キャピュレット夫人のろくでなしさったらないです。
パリスとの政略結婚の話に
「結婚は本当に好きになった人としたいの」
と話す夢見るジュリエットに
「結婚と恋愛は別物」
…でとめときゃいいいなのに、
「お前はお母様が不倫して出来たコなのよ。
でもお母様にとっては結婚こそが偽り、浮気こそ本当の恋。
お父様には愛人が何人もいるしね」
と教えるクソ…いやいや、真心のなさ
かつてはジュリエットのように純真だったであろうキャピュレット夫人は、
「男達の中にある憎しみが、私は憎い。
私達女がどんなに考えてない」
と高尚なこというくせに、やってることったらろくでなし。
実の甥=ティボルトに手を出すし、自分が政略結婚させられたことを死ぬほど恨んでるくせに同じことをしれっとジュリエットに強要しようとする。
彼女もまたかつて“子どもの自分”を汚い世界に染めた“大人達”と同じように、ジュリエットを汚い世界に染めようとする。
「あなたのためなの、それが幸せなの」
と言いながら…。
(あんたの欲のためだろ、と言ってやりたいね)
これってまさに虐待の連鎖と同じ構図でしょう
家族の業は受け継がれる。
習慣が変わらないんだから当たり前。
でも、じゃあ全員が業を継承していくのかっていうと、そんなことはないんですよ。
たまにそれに反発し、戦える人が生まれる。
それこそがジュリエットだったのです。
ロミオ・ティボルトの記事で“ロミオとジュリエット、そしてティボルトの3人はきっと、魂の本質は同じに清らかだと思う”と私の考えを書きました。
んで、大元の気質は同じでも環境と、個人の性格によって成長した結果は違う。
ロミオは愛情いっぱいの両親に愛され満たされ育った。
ちょっとなよなよしてるけど、明るく元気な魅力的な青年に
ティボルトは、業まみれ汚い欲望まみれの一族の中で育ち、ホントはこんな風に生きたくない、ホントの自分は違うんだと思いながら“流される”ことを選ぶ。
それしか生きる道はないから
そしてジュリエットは、ティボルトと同じ環境ながら、本質がティボルトよりも強かった。
母親が汚くなれ、染まれと強要しても
「私は嫌」
と反面教師にして、ますます清く強くなるんですね。
ジュリエット…素敵すぎます…
幼さゆえとも解釈できますが、やっぱり強い女の子なんだと思うな。
そもそも、女の体で生まれるとぜったい男の体で生きるより強いからね。
女は強い、男は優しく繊細、これは美輪さんもおっしゃることですが、私は事実だなと思っております
また、ジュリエットが強くあれたのは乳母さんの愛のおかげです。
実のお母さんはこんなんですが、育てのお母さんである乳母はひたすら愛を注いでくれました。
太って健康だしね(笑)
ジュリエットを作ったのは生まれ持った気質、反面教師としての実の母、そして乳母が捧げてくれた純粋な愛でしょう
この東宝版『ロミオ&ジュリエット』は“血のつながりというエゴへの反発”、“毒親との戦い”“本当の親子愛への投げかけ”という特徴も持っていると思うの。
~魂の母親は、乳母である~
会場でも大人気だった乳母。
コメディーシーンが多いのですが、シリアスな場面では泣かせてくれます。
ジュリエットのためにロミオとのキューピッドになり、大活躍
シリアスなソロナンバーもあって、本当にジュリエットを愛しているのがわかります。
涙しちゃう観客多数
私もうるっときました。
ジュリエットがこんなに良い子なのは、やっぱり彼女の愛のたまものです。
これから観劇するという方は、この関係生を意識してご覧いただくと一層感動するかもしれませんよ。
~血のつながりというエゴへの反発、そして毒母との決別~
ロミオの追放が決まるとすぐ、両親は
「ロミオとの結婚がパリスにバレないうちに結婚させちゃおう」
と決めます。
ここの『明日には式を』という曲が大好き
早く結婚させて、どうにか一族の借金を肩代わりしてもらいたい。
ジュリエットも条件のいい男に結婚させたい。
お前のためだと語りながら、やっぱり両親の真の望みは自分達の安定ですよね。
乳母はジュリエットのこと思って
「やっぱりパリス様と結婚するのが一番です」
と説得するのにね
まあ、立場の違いもあるか。
実際お金がないのは辛いですしね…。
で、どんなに嫌がってもパリスとの結婚をゴリ押しする両親に、ついにジュリエットが切れます。
「親の言うことを聞け」
と叩いた父親に
「あなたは、私の本当の親じゃないもの」
と言い放ちます。
キャピュレット夫人、大ピンチ(笑)
この言葉、お母さんへの復讐かと思ったら、続いてお母さんにこう言います。
「あなたもよ」
血のつながりじゃない。
そんなの関係ない。
あなた達は二人とも私の親じゃないと。
毒親に子どもが“NO”を出す、素晴らしい演出でした。
大好きなシーン。
まーた長くなりすぎたんで、1回切ります。
次の記事で続き書きますね。