山代中ブログ~伊万里市立山代中学校~

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「ほめられることと学習意欲について」(PTA研修会での校長の話より②)

2010年05月15日 18時15分35秒 | PTA行事

 「人は、本来ほめられるために頑張る。」・・・私の持論です。30年近く中学校の先生を経験して、つくづく感じます。

 ほめられた生徒は、たいていは、「よし、次もほめられるようにがんばろう。」という気になります。すると、次のいい結果につながりますので、またほめられます。・・・と、ほめられる→頑張る→結果が出る→ほめられる・・・という循環になり、自主的、意欲的に取り組むようになります。

 では、「なんだ、この成績は。もっと勉強しなさい!」と、しかったらどうでしょうか?私の経験では、しかられて、「なにくそっ!次は頑張るぞ。」と、思う子はほんの少しだと思います。成績上位の一部の生徒は、反骨精神をもち、注意されたことをばねに頑張ります。しかし、ほとんどの生徒には、やる気を出させる効果はあまり期待できません。

 「ほめられると頑張る」・・・突き詰めて考えていけば、大人もほめられるために頑張るのではないかと思いあたりました。大人はなぜ毎日のきつい仕事を頑張れるのでしょうか。お金を稼ぐため?社会的役割?生活のため?家族のため?

 それは、たぶん「ほめられるため」なのです。仕事を一生懸命頑張ってお金を稼いで、生活ができる。その結果、家族からほめられる、言葉に表さなくても感謝される。だから次の仕事を頑張れるのだと思います。直接ほめてくれる人がいない場合は、「自分で自分のことをほめてあげたい。」と、マラソンの有森裕子さんのことばにあるように、やはり自分の努力をほめてあげたいのです。

 大人でさえ、ほめられたらうれしくなり、次へのエネルギーになるのです。子どもはいうまでもないことだと思います。「9割ほめて、1割努力すべきことを指摘する。」というバランスで子どもに接していきたいと思っています。(続く)

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