手軽な趣味として幾つもの公園を散策しています。
水元公園、夢の島公園、井の頭公園、浜離宮公園、神代植物公園、多摩動物公園、小金井公園、武蔵野公園、野川公園、昭和記念公園、東松山森林公園、秋カ瀬公園などなどは広大なスケールの公園なのです。大きいので莫大な維持費を使用していいるようです。国家予算や都や県の予算で運営しています。草木はよく手入れされ、掃除も行きとどき、とくにトイレの立派な事に驚きます。
このように良く整備されている公園は歩いているだけでも楽しいものです。しかし最近、公園の楽しみかたのいろいろを発見しました。その方法を少し書いてみます。
(1)弁当や魔法瓶入りの熱いお茶を持って行く。上に列記した公園には全て野外テーブルと椅子が散在してあって弁当を楽しむことが出来ます。火さえ使わなければ良いのです。魔法瓶にお湯を持って行って、抹茶を立てるのも一興です。茶道具を箱に詰めて持って行くと「野立」が楽しめます。
(2)バードウォッチング用の双眼鏡を持参するといろいろな野鳥を見る事が出来ます。バードウォッチング用の木造の小屋があり、野鳥の居る林の方向に観察用の小窓が幾つか開けてあります。
(3)よく油絵や水彩画を悠々と描いている人を見かけます。絵を描くのが趣味の人にとっては写生も楽しめます。
(4)四季折々、花々が沢山咲いています。トンボや蝶々も棲んでいます。写真が趣味なら公園は何時行っても楽しい撮影スポットです。
(5)最近、私が発見した楽しみ方は多くの公園を比べることです。比較検討する事で、それぞれの公園の設計思想が非常に異なっていることに気がつきます。
公園は単に静かに自然の中を歩きまわれるように作れば良いというものではないのです。それぞれの立地条件を利用して訪れる人々に深い印象を与えるように設計されています。難しい言葉で言えば、それぞれの公園の設計思想が違うのです。深い設計思想で作った公園は印象も深くなります。
その設計思想の違いを考えながら散策するともっと深く公園を楽しめます。これも公園を楽しむ一つの方法です。
例えば、水郷の雄大さ、水の神秘的な印象を主題にした公園に水元公園があります。下にその写真を示します。
広がる水の神秘的な美を強調するためにメタスコイヤの巨木の林を上手に配置します。そして手入れを一切しない荒々しい雑木林の中に水を引き入れバードサンクチュアリを作っています。広大な芝生の平地を僅かに起伏させて水郷のような水面へ自然と繋げています。この公園は数多く訪れた公園の中で一番設計思想が明快に分かり、そして独創的な印象を与えています。この公園を設計した東京都の公園局の人々を偲び、敬意の念を温めながら散策します。深い楽しみ方の実例です。
それとは対照的な設計思想は昨日訪れた東京都立七生公園に見ることができます。小さな雑木林に覆われた険しい山の中に小道と階段がついているだけの小さな公園です。展望台まで登って、一回りするのに30分しかかかりません。下の写真が七生公園です。
この公園の設計思想は多摩の雑木林の中に棲みついているトンボ、ホタル、蝶々、クワガタ虫、カブト虫などを大切に保存し、それらを人々に見せることに重点を置いています。ですから歩道以外の雑草を一本も取りません。昆虫の保護、繁殖のために雑草を取りません。草取りを怠けているのではありません。こんな看板がおちこちにさりげなく出ています。その看板を見ただけで楽しくなります。活き活きした昆虫達の活動が想像出来て楽しいのです。
公園の設計思想を考えてみると、散策が一層楽しくなるという話です。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人
コメント有難う御座いました。
東京の公園は全て入場無料です。しかし駐車場は有料です。
植物公園と動物公園は65歳以上は200円の入場料を払います。
それと植物公園と動物公園以外はペットの連れ込みは全てOKです。
皆が綱をつけた犬とともに散歩しています。
有難う御座いました。
敬具、藤山杜人
公園の性質から、無料が良いのですが、管理費がかかるからと入り口で入場料を払和されると、何か、公園と言うイメージから離れてしまいます。
また、私の住む都市では、どこも犬を連れて入ることを禁じています。これも一般的ではないのですが、マナーの悪い愛犬家が原因です。
早朝に、ある公園でドックランではなく、自由に放して遊ばせていてことに、犬嫌いな人が市へ苦情。
それ以来、一段と犬を敬遠するあまり、入園禁止となりました。
犬の飼い方はその都市の条例で決めているのが一般的です。そこでは一定の長さの鎖か綱で繋ぐことまで決められていました。
屋内犬、猫はどうなのかと聞かれたことがあります。寧ろ、鎖や檻に囲い放された犬は危険で、一度、鎖や檻から開放されると、人を襲う事件まで起こすのです。
公園の管理、運営が愛犬の話にまで広がってしまいましたが、名のとおり誰でも安易に出入りして楽しむことが原則だと思います。