高齢者になると昔の思い出が懐かしくなります。何十年も前のことが益々鮮明に思い出されるのです。
そこで今日は昔訪れた曹洞宗の本山の福井県の永平寺の写真を示します。
私の祖父は兵庫県の曹洞宗の正林寺の住職でした。叔父も祖父の後を継ぎ住職を長く務めていました。その曹洞宗の本山は福井県の永平寺なのです。
毎年夏のお盆になると一家揃って兵庫へ里帰りするのが習わしでした。
蒸気機関車で東北本線で上野まで行き電車の東海道線に乗り換えて大阪駅まで長い汽車の旅でした。
大阪・梅田から阪急電車です。能勢口で能勢電鉄へ乗り換え山下駅で降り、あとはタクシーという旅でした。
お寺は山合いの内馬場という集落の端にありました。高い石垣を積み、小さな本堂、鐘楼、庫裏、客間の離れ、白壁の蔵が、狭い敷地にまとまって建っています。
石垣の上の白壁の塀の上からは集落全体が箱庭のように見下ろせます。
お寺の生活は子供心に珍しく、いろいろ思い出があります。
毎年、檀家の人々が米を一年分寄進して蔵の中に蓄えてくれるのです。
檀家の畑に野菜が出来れば、毎日のように少しずつ寺へ持ってきます。
戦前の農村におけるお寺と檀家の関係にはこの様に支え合う緊密な信頼関係があったのです。私は戦前のお寺と檀家の親密な関係を懐かしく思って居ます。貧乏な檀家と貧乏な寺でしたが、その関係は心温まるものだったのです。
挿絵代わりの写真は曹洞宗の正林寺の本山の福井県の永平寺 の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
曹洞宗の本山の永平寺の写真と思い出をご紹介したいと思います。
永平寺は1万5千の末寺を持ち信徒800万人です。曹洞宗のお寺の住職などが毎年100名以上の人が修行僧として入山してくる修行道場です。

1番目の写真は永平寺の正面入り口の山門です。この奥の山の斜面に20棟以上の建物がある規模壮大なお寺なのです。

2番目の写真は入ってすぐ通される大広間です。写真は座禅体験コースの様子です。私どもも参加しました。

3番目の写真は広い参拝コースの中で私が一番感動した階段です。仏殿に登って行く階段ですが広いうえに傾斜が絶妙で楽にのぼれます。

4番目の写真は永平寺の主要な建物の写真です。手前が入り口の山門で一番上が本尊を祀る1902年完成の仏殿です。仏殿の左右に仏殿に登って行く階段が写っています。
永平寺の仏殿や法堂など主要19棟は国の重要文化財(建造物)に指定されています。
曹洞宗の大本山の永平寺を写真でご紹介致しました。
曹洞宗の大本山の永平寺を写真でご紹介致しました。