後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「白鳥などの渡り鳥のロマン」

2024年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム

冬の日本の風物詩はシベリアから渡って来るハクチョウ、ツル、カモ、ガン、カモメなどの冬鳥が湖沼河川に群れ遊ぶ風景です。国境を自由に越えて、はるばる4000キロメートルくらいも飛んで来るそのロマンを感じ心が楽しくなります。
私はカモメ類は漁港に棲んでいて冬になると内陸の湖や川に飛んでくると思っていました。しかし冬鳥、夏鳥、留鳥、漂鳥などの分類を調べてみると大部分のカモメ類は日本とシベリアの間を渡っている冬鳥なのです。毎年毎年、悪天候の中長距離を飛んで来ることを想像すると胸が締め付けられる感慨も覚えます。

1番目の写真は霞ヶ浦の岸辺を飛んでいるカモメが群れです。私の車を覆うように沢山のカモメが舞っていました。

2番目の写真もは霞ヶ浦の岸辺を飛んでいるカモメが群れです。

岸辺の地面には鳩の大群がまかれた餌をしきりについばんでいました。
さて日本各地に渡来する冬鳥の詳しい種類と名前は検索すると出ていますので詳細は省略します。

しかし日本に来るハクチョウはコハクチョウで、オオハクチョウは霞ヶ浦にはほとんど来ません。カモ類はマガモ、カイツブリなどなど数種類が大群で飛来します。カモメも数種類が来ているようです。
それらの渡り鳥の群れ遊ぶ光景を見ると私はロマンを感じます。それは鳥たちが数千キロメートルの海を越えて飛んでくるからです。春になると、本州から北海道、そこで一休みして、サハリンの渡り、大陸側のアムール河の下流の湿地帯でまた一休みします。そしてさらに北に向かいカムチャッカやその付け根のシベリアの大地で夏を過ごします。
最後の写真にその経路を示します。

3番目の写真は渡り鳥の飛ぶ経路です。

なおハクチョウ・カモ類の飛来経路及び移動状況については、
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/migratory/migration_route.html をご覧ください。

 新潟県で越冬していた1羽は3月中旬から下旬の間に越冬地を出発して北海道に渡りました。サハリンを経由後オホーツク海を越え、5月中旬にロシア東部に上陸しました。内陸部を北上して6月上旬にロシア北東部の湿地帯に到着して春の渡りを終えました。その白鳥は9月下旬に秋の渡りを開始し、オホーツク海を縦断後アムール川河口付近を経て、10月下旬に日本に到着しました。
 北海道で越冬していた2羽は4月下旬から5月上旬にかけて春の渡りを開始しました。1羽はサハリン、1羽はサハリンとアムール川中流部を経てオホーツク海を縦断しました。

サハリン経由の1羽は5月中旬、アムール川経由の1羽は6月上旬にそれぞれロシア・マガダン州に上陸しました。その後内陸部を北上し、6月上旬から下旬にかけてコリマ川河口付近の湿地帯に到着して春の渡りを終えました。

2羽は9月下旬から10月上旬にかけて秋の渡りを開始し、10月30日の時点で、1羽はサハリン北東部沿岸、もう1羽はアムール川河口まで南下してきています。
このように渡りの経路は鳥によって違います。しかし概略は日本とシベリア北部の間を行ったり来たりしているのです。
そこには日本とロシアの国境がありますが鳥たちは一切お構いなしに悠々と飛んでいるのです。何か人間の愚かさを感じざるを得ません。
ご興味のある方は参考資料もご覧ください。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
====参考資料========
東京近辺でも見られる!関東甲信越主な白鳥の飛来地7か所;
http://find-travel.jp/article/27418
特別天然記念物に指定されている白鳥は、現生の空を飛ぶ鳥の中では最大級の重量を有しています。 日本には越冬のために渡ってきて、北海道や本州の湖沼、河川等で過ごすのです。晩秋から初冬に渡来し、春には飛去してしまいます。今や越冬場所が少なくなりましたが、その希少な場所をご紹介します。
1.白鳥の郷(千葉県)
印西市本埜村の田んぼの中にある白鳥の郷です。オオハクチョウとコハクチョウが1000羽以上飛来してきます。
2.瓢湖(新潟県)
新潟県阿賀野市にある瓢湖は人造湖なんです。しかし!貴重な湿地ということでラムサール条約にも登録され、国際的にも重要な湿地と認定されています。そして飛来数は・・・ものすごい数らしいです。もう、白鳥だけではないく水鳥も!後ろから右・左からとどんどん飛んでいくさまが見られます。
なので、時間のない方でも遭遇のチャンスはかなり期待できますよ。東京から少し遠いいですが行って見て見る価値は大です。飛来数最大5000羽には驚きです。
3.白鳥の里(茨城県)
茨城県潮来市の北浦湖岸の白鳥の里です。渡りをしないコブハクチョウも住み着いているので、昼間行ってもコブハクチョウは観られますね。白鳥は餌の米など持って岸辺に行くとワンサと鳥達が集まってきます。集まるというより、囲まれてしまします。
4.川島町(埼玉県)
5.安曇野犀川白鳥湖(長野県)
6.山中湖(山梨県)
7.千波湖(茨城県)



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