後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

蒸気機関車と郷愁

2008年04月28日 | 写真

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東京で生まれて、それ以来東京に住んでいる人には帰省する故郷がないという。しかし人々は観念の上で帰る故郷を持つことが出来る。長野の山々の向こうの村でも良い。房総のひなびた海辺の村でも良い。「貴方の故郷は何処ですか?」と聞かれて、小生はいつも困惑する。生まれ育った仙台ではないような気がする。毎年お盆に帰った祖父、祖母の住んでいた兵庫県の田舎のお寺のほうが故郷という感じがする。それとも40年以上連れ添った家人の疎開先の群馬県の山村のほうが「故郷」というイメージに、よりぴったりする。それとも35年通った山梨の北杜市の山林の中の小屋も故郷のような気もする。最近は故郷や郷愁とは抽象的な観念として、それらの言葉から生まれる連想をあれこれ楽しんでいる。蒸気j機関車を見ると故郷や郷愁という言葉、それに連なる思いが広がる。写真の蒸気機関車は昭和49年まで北海道の旭川を中心にして走りまわっていたという。

蒸気機関車が引く列車に乗った事のない若い方々は、この写真をご覧になって何を思うのであろうか? 蒸気機関車を好きな若者も多いようだが何か心を引かれるものがあるに違いない。そんな他愛も無いことを思いながら機関車の回りを散歩した。

撮影場所:都立小金井公園、西南隅にて、撮影日時:4月25日午後3時頃