山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ヒメマツカサススキ茂る高層池  令和4年9月24日

2022年09月28日 | 水辺に咲く花
 タヌキモの花を期待して高層池を訪れてみる。雨が降った後なのでどうなっているか心配していたが、訪れてみると花どころかタヌキモ自体がほとんど無くなってしまっていた。流された感じではなく、越冬するために沼の底に沈んだのかも知れない。


    ここにたくさんあったはずのタヌキモがほとんど見当たらない。浮いているのはくるみの実のようだ。


    わずかに浮かんでいたタヌキモ。脱落したのか、捕虫嚢があまり見えなくなっているようだ。


    撮影してきた画像を拡大して見てみたところ、先端部に殖芽葉らしきものが付いていた。

 タヌキモの仲間は越冬時に殖芽葉の形になって湖底で冬を越すらしい。そしてこの殖芽葉の形態を調べることによってタヌキモか、イヌタヌキモかの区別が出来るらしい。知ってはいたのだが殖芽葉はもっと遅い時期に形成されるものだと思っていた。すくい上げて良く観察して来るべきだったと大いに反省している。


    他の場所に無いかと池をぐるりと巡ってみるが見つからない。


    他の藻が生えているようであるが近付けない。これはイトモか?水が少ない季節に調べてみたいと思う。

 別の池に立ち寄ってみる。やっと通常の水量になったようである。いつも足場に使っている倒木の場所までは行けない。


    水草が枯れて少し秋らしい雰囲気になってきた。水量が増えていつも足場に使う倒木のところまでは長靴を履いていないと行けない。


    ヒメマツカサススキが昨年に比べるとだいぶ増えている。


    左の塊も右に生えているのもヒメマツカサススキ。


    枯れかけているヒメマツカサススキ。これだけたくさん花序を付けるとマツカサススキと区別が出来ない。


    こちらはまだ青い穂が残るヒメマツカサススキ


    ヒメマツカサススキの花穂は垂れ下がらない。


    ちなみにこちらがアブラガヤ


    アブラガヤの花穂は垂れ下がる。


    手に取れる位置に生育していたヒメマツカサススキ


    こんな近い位置で観察できるとはラッキーである。


    もう1ヶ所、イトモの生育する池に立ち寄ってみる。増水していてイトモのところまでは近付けない。


    湖底に茂るイトモの群落。これが本来の姿であろう。

 ヒメマツカサススキは昨年は数株しか発見出来なかったのだが、今年はだいぶ増殖していて株も大きくなっていた。希少な植物だけに元気に茂ってくれて良かったと思う。イトモも水が増えてやっと空気にさらされずに本来の姿に戻った。来年は元気にたくさん花を咲かせて欲しい。

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